地球にやさしい森林のはたらき
森林は地球温暖化対策において重要な役割を果たします。樹木は地球温暖化の原因とされている二酸化炭素(CO2)を吸収し、有機物に変えて幹や枝などに蓄える機能を持っています。例えば、スギ人工林(50年生)は1ヘクタールあたり約170トンもの炭素(C)を貯蔵しており、スギ1本あたり年間約3.8キログラムの二酸化炭素を吸収しています。(人間1人が1年間に呼吸により排出する二酸化炭素は約320キログラム)
相模原市で考えてみると、市内の二酸化炭素排出量は年間で、3,937,570トン(平成27年度排出量)ですが、市内の森林総面積当たりの森林吸収量は60,235トン(平成27年度森林総面積で算出)となります。これは、市内から発生する二酸化炭素排出量の約1.5%を森林が吸収できる計算となります。
また、樹木は燃料として見ても、地球にやさしいといえます。同じ燃料である石油は、もともと地下に埋蔵されている資源なので、燃焼させると地下で蓄えられていた二酸化炭素が地上の空気中に放出されることになり、空気中の二酸化炭素濃度の上昇に繋がります。一方、樹木の燃焼は空気中の二酸化炭素濃度の上昇に繋がりません。なぜなら、樹木はもともと空気中に存在する二酸化炭素を吸収して、自らの内部に蓄えているからです。そのため、樹木は地球にやさしいエネルギー資源として注目されています。
ただし、植物が二酸化炭素を吸収するスピードは、生長とともに徐々に低下していきます。そのため、森林の二酸化炭素吸収能力をより効果的に発揮させるためには、適当な時期に樹木を伐採して利用し、跡地には植林して新たな森林を育てるというように、木材利用と森林整備を一体的に推進することが重要となります。
地球にやさしい森林のはたらきのイメージ
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