スパークMV（メディア芸術）

ページ番号1024861 　最終更新日 令和5年2月6日

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帰宅と同時にテレビを点ける。コンビニ弁当を口に放り込む。そのままスマホを手に寝転んでしまうともう駄目だ。風呂に入らなくては、洗濯をしなくてはと思いながらも、睡魔に抗えず沈んでいく。最近仕事が忙しいせいか、殆どベッドに辿り着けていない。お陰で今朝も、重い体に鞭打つ羽目になった。毎日岸辺のない海を泳いでいるようだなどと思えば、目蓋が降りてきて、手元のスマホが床に落ちる。

「本日夕方5時頃…で車が暴走し…運転手は死亡…人が重軽傷を負いました…」
私はいつまで破裂せずにいられるだろう。
「明るくて良い人で…そんな風にはとても…」
理不尽なクレームに頭を下げる度、腹の内容物がエグみを増していく気がした。

ああ今日も不本意な眠りに落ちていく。

吐露舟代表 川島陽（iniik.no3824@gmail.com）