令和5年度 8月定例記者会見
令和5年8月21日
- 日時 令和5年8月21日(月曜日)午後2時~3時
- 場所 市役所第2別館3階第3委員会室
(市長)
【あいさつ】
皆さん、こんにちは。
冒頭ではございますが、今月に入り、市内で児童の痛ましい水難事故がございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。私も8月5日に現地に伺ってまいりましたが、こうした悲しい事故が起こらないよう、市といたしましても引き続き、事故防止に取り組んでまいります。夏休みも終盤ですが、水の事故に遭わないよう、市民の皆様におかれましては、水遊びの危険性をしっかりと認識し、特に遊泳禁止の場所には絶対に近付かないなど、気を付けていただきたいと思います。
それでは、これから市内で開催されます夏のイベントについてお知らせいたします。8月26日(土曜日)に、相模川の高田橋周辺で「相模原納涼花火大会」が開催されます。また、8月26日(土曜日)から27日(日曜日)にかけましては、「相模大野もんじぇ祭り」が相模大野中央公園で、そして9月17日(日曜日)には「相模原よさこいRANBU!」が古淵駅前通りで開催されます。どのイベントも、市民の皆様が開催を待ち望んでいたものであると思います。ぜひ、取材をお待ちしております。
本日の案件は3件で、1つ目が「市議会9月定例会議」について、2つ目が「九都県市合同防災訓練」について、3つ目が「公園等の禁煙化」についてとなります。
はじめに、8月25日(金曜日)から開催されます「市議会9月定例会議」についてでございます。今回は、令和4年度の決算のほか、補正予算や銀河アリーナの廃止と、子ども利用料金の無料化に係る議案などを提案いたします。
まず、令和4年度決算につきまして、一般会計決算は、歳入決算額が3,528億8千万円、歳出決算額が3,356億8千万円で、過去最高だった令和2年度決算に次ぐ、2番目の規模となりました。歳入決算額から歳出決算額等を差し引いた実質収支は159億8千万円の黒字となっておりますが、新型コロナウイルス感染症対策事業に係る国庫支出金の不用額49億8千万円を令和5年度以降に清算する必要があり、この特殊要因を除いた実質収支は110億円の黒字となります。決算の剰余金につきましては、9月補正予算において、まちづくり事業に関する基金への積立等を計上したほか、残額につきましても、今後の財政需要を見据え、適時、適切に活用してまいります。
続いて、補正予算につきましては、まず、中学校給食全員喫食推進事業の大規模事業評価の答申を受けまして、給食センターの設置を予定している旧東清掃工場の解体に係る経費を計上いたしました。また、待機児童が多く出ている大野南地区における保育枠の拡充と、さがみはら休日一時保育事業の実施に向けて、保育所等の設置費用を計上しております。
続いて、相模原市都市公園条例に関する議案において、銀河アリーナのアイススケート場と水泳プール、トレーニング室を令和9年3月末をもって廃止とし、併せて、本年10月1日から廃止までの期間においては、アイススケート場及びトレーニング室の子どもの利用料金を無料化することを提案いたします。
今後につきましても、「子育てするなら相模原」につながる取組などをしっかりと進めてまいります。
2点目は9月1日(金曜日)に、相模総合補給廠一部返還地等で午前10時から開催される「九都県市合同防災訓練」についてです。本市では、大規模地震災害発生時における迅速かつ円滑な災害応急対策等を図るため、市民、防災関係機関、九都県市などと連携した総合的な防災訓練を、毎年実施しています。今年は、大正12年に発生した関東大震災から100年の節目となる中で、本市が九都県市の幹事都市を担当し、中央会場として、例年より大規模な訓練を実施します。一人ひとりが改めて防災について考えていただく機会として、ぜひ市民の皆様にご参加いただきたいと考えております。なお、当日は会場内を走る東西道路が午前8時30分から午後2時まで通行止めとなりますので、周辺道路の迂回にご協力をお願いいたします。記者の皆様におかれましては、ぜひ当日は取材にお越しくださるようお願いいたします。取材に当たりましては、8月25日(金曜日)までに事前申し込みが必要となっておりますので、お忘れのないようお願いいたします。
3点目は「公園等の禁煙化」についてです。公園等の禁煙化につきましては、これまでも市議会をはじめ、様々な場面で話題に挙がっていたところです。こうした中、本年4月に施行した「相模原市健康づくり推進条例」に掲げる「受動喫煙対策」の更なる推進や、子育て環境の向上等を目的に、「公園」や、その他子ども・妊産婦が多く利用する「児童遊園」、「屋外スポーツ施設」、「ふれあい広場」、「子どもの広場」を原則禁煙といたします。今後、周知等を図ってまいりまして、10月1日(日曜日)からの実施を予定しております。詳細は後ほど発表資料をご覧ください。
最後に、いくつかご報告とご紹介をいたします。
まず、私がお伺いし、昨日、緑区で開催いたしました大西大通り線の市民対話と、まちかど市長室についてでございます。大西大通り線の市民対話につきましては、改めて私から道路の必要性についてお伝えさせていただきました。今後も、いただいたご意見を踏まえ、丁寧な説明を行いながら、しっかりと進めてまいります。また、まちかど市長室では、「子育てするなら相模原」をテーマに、参加された皆様と意見交換を行いました。皆様からいただいた貴重なご意見をしっかりと受け止めて、今後の検討を進めてまいります。
また、8月17日(木曜日)から昨日までJR線橋本駅改札前に出展したシティプロモーションブースについてですが、19日(土曜日)には私も伺い、PRしてきました。こちらに写真が出ています。おかげさまで大勢の皆様にご来場いただき、本市の多彩な魅力を大きくアピールすることができました。
また、8月30日(水曜日)から2カ月間に渡り、BS松竹東急の人気番組「こんなところでキャンパーズ」において、本市とタイアップした番組が、毎週水曜日午後10時30分から放送されます。この企画は、相模原市からの働きかけにより実現したコラボ企画ということで、私も出演し、市内の様々な魅力を紹介する内容となっておりますので、ぜひご覧いただきたいと思います。元・光GENJIのお二人も来てくれました。
前回の定例記者会見でご案内しましたが、8月26日のJAXAの衛星等の打ち上げが今週末と近づいてまいりました。「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」として、ぜひ打ち上げの応援をよろしくお願いいたします。パブリックビューイングにおきましても、150名の募集でありましたが、満員になったとの報告がございました。
私からは以上です。
質疑応答
九都県市合同防災訓練について
(朝日新聞記者)
防災訓練のことですが、今年、まさしく、「積み上げた100年をムダにしない」というスローガンにあるとおり、関東大震災から100年になりますが、100年前の関東大震災の特徴を踏まえたような訓練だとか、そういうものは何かあるのでしょうか。
(市長)
大正12年、1923年に関東大震災が発生し、10万5千人の方がお亡くなりに、また行方不明となりました。本市におきましても、マスコミ等でも取り上げていただいておりますが、鳥屋の地震峠で山津波が発生し、16名の尊い命が失われました。津久井地域において、高校生や地域の皆様で連携して、次世代に継承していくという活動を行っていただいておりますことをまず報告し、本市におきましても、関東大震災は大変大きな災害だったという認識をしているところです。こうした中で、今回は九都県市合同防災訓練の幹事都市ということで、9月1日に午前10時から相模総合補給廠一部返還地で、通常よりも大規模な訓練を行います。現地調査訓練を実施したり、それから100年前の写真の展示なども行う予定です。また私どもは、都市と自然のベストミックスと謳っておりまして、令和元年東日本台風でも、中山間地域で8名もの尊い命を失う大きな被害がございました。そういった教訓を生かしながら、中山間地域から孤立した方々を避難させる航空機等を使った訓練を行いたいと思っています。更には、私どもには圏央道や中央自動車道、近隣には東名高速道路もありますが、こうした道路等に架かる橋梁が破損した場合の救出・救助訓練も行いたいと思っております。また、関東大震災から100年という節目を迎えますので、黙祷を捧げる予定です。このように訓練については、例年以上または例年と少し違った形で実施していく予定でございます。
公園等の禁煙化について
(朝日新聞記者)
公園等の禁煙化ですが、近隣の他都市で、こうした取組をしているところがあれば教えていただきたいのと、それからこれは周知していくことがなかなか難しいのではないかと思うのですが、どうやって周知し、場合によっては違反している人たちに対して、守るように促すのか、そのあたり具体的に教えてください。
(市長)
公園の原則禁煙化に関しまして、本市では今年の4月1日から、相模原市健康づくり推進条例を施行いたしまして、受動喫煙防止の視点を盛り込んだところです。子育て世代やお子さんたち、多くの皆さんが家族連れで公園に行かれる中で、原則禁煙化の必要性は、これまでも市議会からもご指摘をいただいており、私たちも強い関心を持って検討を進め、望まない受動喫煙の防止や子育て環境の向上を進める中で、こうした取組が必要だと考えました。近隣の状況につきましては後ほど担当課から答えさせていただきますが、その中で、この取組をどうやって広めていくかということに関しましては、まずは9月1日号の広報さがみはらへの掲載による周知を予定しております。また、その他、ホームページ等でも発信をしてまいりますが、今回の取組は条例を作るのではなく、私たちの運用の中で決めていくものであり、罰則等もございませんので、広く市民の皆さんに知っていただかなければいけないと思いますし、例えば相模原スポーツ・レクリエーションパークなど、市外からも多くの方に利用いただいておりますので、更に広くお知らせしていく必要があると考えております。また、守っていただくという点では、指定管理者が入っている比較的大きな12カ所の公園は分煙としていく予定でありまして、例えば、市内のたばこ組合の方にご説明した際には、津久井産材を使ったような分煙のブースを作ってもらえないかというお話もいただきまして、今後、JTや庁内でも議論をしながら、特色のある分煙の場所ができればという思いもあります。その他の公園や児童遊園、子どもの広場などは、原則禁煙にしていきたいと思っておりまして、一番は、やはり口コミでどんどん広がってくのが良いと思うのですが、市からプッシュ型でどうやって発信していくかというのが一つの課題と考えています。ホームページ、それからツイッター、市の広報なども使いながら、広めていきたいと思いますが、ぜひ1人でも多くの方にご理解いただくためには、マスコミの皆様に記事にしていただくということが非常に大きな力になると思いますので、ぜひ、ご協力をお願いいたします。
(公園課長)
近隣の他都市の状況ということで、指定都市では、さいたま市、千葉市が禁煙としております。近隣自治体ですと、町田市におきましては、ルールとして喫煙所のある一部の公園のみが喫煙可、八王子市におきましては、八王子市路上喫煙防止に関する条例におきまして、路上喫煙禁止地区内の公園につきましては禁煙としております。
橋本駅周辺整備事業について
(朝日新聞記者)
昨日開催された道路の建設に関する市民との対話のお話がございましたが、我々が取材でお邪魔した感じでは、道路のその存在意義だとかそういうこと以前に、要はその方向性がすでにもう固められた段階で面会に至ったということと、それから、実際に関わったり、当事者になっている住民の人たちにとっては、非常に唐突なお知らせだったということと、また、従来の既設道路の拡張を検討したのかという問いかけもありました。そういうことからして、検討していく段階でその選択肢なり情報を示すべきものだったのではないかという印象を受けたわけですが、市長は市民の反応についてどのようにお考えですか。
(市長)
昨日、1時間半、市民の皆様と対話をさせていただきました。線形のあり方や都市計画決定の見直しなど、様々なご意見をいただきました。昨日は74人の方が参加され、16人の方からご意見をいただいたと承知していますが、賛成のご意見はなく、皆様そこで生活しておりますから当然だと思いますが、厳しいご意見をいただきました。私の市長就任前に広域交流拠点基本計画及び整備計画が策定されたものでありますが、庁内でも作りが粗いという意見もあり、例えば相模原駅周辺部分の相模総合補給廠の一部返還地は現在全面的にやり直しているところです。橋本駅周辺についても、平成30年12月から令和3年1月までの2年2カ月に渡る交通管理者などとの協議や、限られた土地の有効活用などを考慮し、道路の線形の変更などを昨年の6月に、近隣住民説明会でご報告させていただいたわけであります。私から担当する職員には、皆さん人生をかけてお家を買われて、終の住処としてお住まいになっているのですから、やはり道路がかかるということで、大きなご負担をおかけすることに関して、丁寧に、そして寄り添った説明とお願いをしていかなければならないということを伝えてきたところです。昨日、住民の皆さんから言われたのは、昨年6月に唐突に線形が変更した報告を受けて、驚いた、びっくりした、ありえないというお話もいただきまして、そのご意見を本当に重く受け止めなければいけないと思います。昨日も私からお詫びしましたが、やはり説明が不足し、線形の変更などはもう少し丁寧に行うべきだったと反省しております。今後も、市民対話に関しましては昨日もお約束したところですが、私以下、副市長、局長、部長、課長をはじめ、様々な機会にまた市民の皆さんと対話しながら、寄り添った対応をしていきたいと思います。また私の政策である「すべての人に!」の合言葉に、寄り添っていないじゃないかというご指摘もいただきました。72万市民、誰1人取り残さないという気持ちでこれからも取り組んでいきたいと思いますし、昨日の場でもお話しましたが、これまでも小田急多摩線の延伸に関する上溝地区の説明会や、最近ですと中山間地域の診療所の再編に係る住民説明会、南市民ホールの説明会、麻溝台・新磯野地区整備推進事業の説明会など、あらゆる場にタイミングを見て出るようにしておりますし、もちろん職員の発言や行動は全て私の責任だと思っていますが、職員だけに任せるのではなく、これからも顔の見える市長としてあらゆる場に出ていき、私自身も対話の中で市民の皆さんのご意見を聞きながら、しっかり肌感覚で捉えていきたいと思っております。
また市の職員の対応が悪かったというご指摘もいただきまして、ここは本当にお詫びしなければいけないことだと思っています。皆様に大変難しい厳しいお話をお願いしている際に、不満や不安を与えるような対応がないように、誠心誠意、これからも地域の皆様に寄り添った対応を行っていかないといけないと思っています。また、こうした厳しい局面に直面している担当の職員だけに任せるのではなく、教職員を含めて本市には8千人の職員がおりますので、全職員を挙げて、こうした問題に取り組んでいくという決意を持って、臨んでいかなければならないと改めて思ったところです。
(朝日新聞記者)
プロセスで、説明の仕方がどうこうということ以上に、当事者である市民の人たちが、自分たちの利害に関わるものが徐々に決まっていくところで関われなかった。そこで意見を言ったり、市の考え方を聞く機会がなかったということが、こういう固い態度に繋がっているのではないかという印象を昨日受けたのですが、そういう政策を決めていく中で、現地の当事者をもっと巻き込んでいく、関わらせていくという、そういうやり方をお考えになる方向性というのはいかがですか。
(市長)
昨日も市民対話の中で説明いたしましたが、例えば広域交流拠点整備計画を策定する際、公募市民7名を募集いたしまして、橋本のまちづくりに関する方2名も入って整備計画を作ってまいりました。ただ、やはり、少し作りの粗い整備計画で、今日も都市建設局と話したのですが、相模総合補給廠一部返還地と橋本駅の南口のまちづくりに関しては、基本計画、そして整備計画の策定を、かなり急いだことが、反省点として否めないかと思っています。そこは私も市長になって感じたところですし、当時の担当からもそのような話を伺っています。そして、昨日お話したように、例えば都市計画決定で言いますと、県道52号に関しましては、これまで市民説明会を8回、また宮下横山台線に関しては4回行ってまいりました。対して、この大西大通り線はオープンハウスを含め55回の様々な議論を踏まえてまいりましたが、昨日の参加者の皆さんからは、到底55回やったとは思えないというご指摘をいただきました。今後、行ってきたことを一覧にして、しっかりお示しをしていかなければいけないと思うし、昨日の参加者の中には、いろんな説明会に出たかったけれども、その後の案内がなかったというご指摘もいただきました。そういった足りない点もあったと思いますし、そこは潔く私もお詫びをしなければいけないと思います。昨日のまちかど市長室でもお話したのですが、まちづくりを含め、市政の方向を決めていくには、やはり市民参加がなければいけないと思っています。もちろん二元代表制において、議員の皆さんは72万市民の代表となりますので、その言動を含めて大変重く受け止めておりますが、議会と行政だけで決めていくのではなく、市民対話を繰り返し、あらゆる決定の機会に、市民の皆さんのご意見を取り入れていきたいと思います。
昨日の説明で例に挙げたのは、淵野辺駅南口における公共施設の再編に関して、市民検討会を4年強かけて行い、市民検討委員として30人の方に入っていただき、丁寧に議論を進め、方向性が見えてきました。少し時間はかかりましたが、市民が参加し、納得した形で絵が描けた良い事例だと考えております。このほか、津久井総合事務所における公共施設の再編においても、高校生を含めた市民公募委員の方たちに検討に加わっていただいておりますし、やはり市民のご意見というのは非常に大事だということを感じております。
今後も、しっかりと市民の意見を取り入れるような環境整備を整えていきたいと思います。
(毎日新聞記者)
大西大通り線に関して追加で伺いたいのですが、先ほど寄り添ってという言葉もありましたけれども、職員全員一丸となってという言葉もありました。昨日、私も報道機関席で伺っておりまして、撤回はされないというお言葉があったと思います。となりますと、今後も誠心誠意、市長が先頭に立って、反対の方々に説得されるというスタンスでアプローチされるという理解でよろしいでしょうか。
(市長)
昨日もお伝えしましたが、これからも対話を続けていくというお話をしました。私が全ての対話の場へ出て行けるかというと、それは物理的に難しく、副市長、局長、部長、課長がおり、私の代わりを務めていただきますが、私自身も今後、機会を捉えて対話に参加したいと思っております。また、大西大通り線の決定のプロセスに関しては、こちらも昨日説明しましたが、庁内で議論する庁議を経て、大規模事業評価委員会に諮り、評価をいただき、そして373通の反対の方が多かったご意見も踏まえて、都市計画審議会に諮問し、その結果、審議会から答申をいただき、都市計画決定を今年の3月に行いました。また、昨年の9月議会では、大西大通り線の撤回の陳情は4本、今年3月の議会では1本ございまして、これは不採択されています。そして令和5年度予算においては、大西大通り線の補償調査や測量調査といった予算も含めて全会一致ではありませんが賛成いただき、議会からの議決も経ており、これまで正式な手続きを取って進めてきたところです。撤回する意思はありませんが、しかしながら、先ほどもお話したように、昨年6月の説明会で線形の変更をお示しして、突然それをご覧になり、やはり不快な思いをされている方、行政に対して不信な思いをしている方も多くいらっしゃると思いますので、皆様がご不明に思っている点を含めて、ご要望などを真摯に聞いていかなければいけないと思っております。そしてそれはもちろん私が先頭に立ってやらなければいけないと思っております。
(毎日新聞記者)
それは結局、時間をかけて分かっていただくというスタンスを、このまま続けていくということでしょうか。
(市長)
まちづくりですから、時間がどこまで許されるか分からない部分もありますが、できる限り寄り添い、対応していかなければいけないと思っております。引き続き、対話を続けていきたいと思っています。
公園の禁煙化について
(神奈川新聞記者)
公園の禁煙化で1点お伺いします。すでに1園試験的に始めていたかと思うのですが、たばこの吸い殻が禁煙化をした後も結構落ちているという話を担当課から聞きまして、実際禁煙化をした後も、そういったポイ捨てなどの対策を取っていく必要があるかと思うのですが、その辺りの対応はどのようにお考えでしょうか。
(市長)
公園を管理する公園課には、遊具の変更があった場合は、全て情報を報告してもらっており、私自身、公務だけではなく政務の中でも、公園を見て回っております。公園で遊んでいる保護者や児童の皆さんに、遊具の感想などを聞いてみたりしておりますが、その際に、たばこの吸い殻が落ちていることに目がつき、本当に残念だなと思っています。そういった中で、令和2年11月に供用開始と同時に試行的に全面禁煙にしております、さがみはらスポーツ・レクリエーションパークを含め、今後、原則禁煙という方向性を取ってまいりますが、まずは様子見が必要かと考えております。今回は違反に対する罰則等はありませんが、まずはこのルールを広く周知し、市民の皆様にご理解いただき、そして認識をいただきながら公園をご利用いただき、利用する人も、訪れて来る人もみんなが気持ちよく公園を使ってもらいたいと思います。少し時間を取って禁煙後の経過を見まして、あまりにもルールが守られない状況が続くようであれば、次の対応を考えなければいけないかと思っています。
(神奈川新聞記者)
例えば、市役所とかで施設内全面禁煙にした自治体は結構あると思うのですが、吸っている方からすると、どうしてもやはり吸いたくなるタイミングが来て、そうすると、例えば駅の近くの喫煙所に駆け込んだり、その施設近くのコンビニで吸い殻が結構あったりとか、そうした問題もあって、分煙化に戻すというか、一部喫煙できる場所を確保するというように対応を変更された自治体もあります。そう考えると、今回分煙化が12園ですけれども、試行期間的に見て、例えば全面禁煙とした園を、分煙に一部変更するということも検討はされるのでしょうか。禁煙は良いとは思うのですが、禁煙にしたことによって派生する問題というのもあるのかなと思っています。
(市長)
今後、様子見をしていかなければいけないと思いますが、現段階では、原則禁煙のところを分煙にする気持ちはありません。その方向で取り組んでまいりたいと思います。
(神奈川新聞記者)
そうすると、少し様子を見て、何かしらの問題があったら、その都度対応策を考えていくということですか。
(市長)
そうですね。今年の6月から7月にかけて、若葉台地区においてグリーンスローモビリティの実証運行がありましたが、その出発式が行われた6月8日の同じ時間に、田名北小学校の子どもたちと堀之内ワンパク公園を綺麗にしていこうという運動に参加していたのですが、あの時に、公園課の職員と小学生が協力して、ポイ捨て禁止のポスター看板を作成して、公園の入口に何枚も掲示してまいりました。ご取材いただいた記者もいらっしゃいますが、まずはそういったできる取組を行い、皆さんの目に見えて、ポイ捨てしては駄目ということを、ちゃんと人の目もありますよということをお伝えしていきたいと思っています。
(読売新聞記者)
公園の禁煙化についての確認ですが、先ほどさいたま市、千葉市などの例がありましたが、県内の都市についての言及はなかったということは、県内で初めての取組ということでよろしいでしょうか。
(公園課長)
調べている限りでは、まず指定都市の横浜市、川崎市はまだ行っておりません。ただし、横浜市では、検討はしているという記事を確認しております。その他県内自治体では、座間市において一部禁煙としておりまして、これもルールとして対応していると伺っております。それから大和市では、大和市路上喫煙防止条例におきまして、1つの公園のみ喫煙所があって、分煙化をしているというところまでは承知しております。
九都県市合同防災訓練について
(共同通信記者)
九都県市合同防災訓練の中で、関東大震災から100年の節目を受けて、100年前の写真を展示するというお話がありましたが、これは相模原市のブースで行うということでよろしいでしょうか。
(市長)
はい。その予定でございます。
(共同通信記者)
そうなるとその写真というのは、相模原市の被害の状況を写したものということになるのでしょうか。
(危機管理局長)
関東大震災の被災をした当時の写真等の展示に関しましては、本市のブースと一部、横浜気象台の展示ブースにご協力いただくこととなっておりまして、写真は、県内の震災時の写真ということで、横浜気象台からご提供いただいたものを活用させていただく予定でございます。
(NHK記者)
九都県市合同防災訓練ですが、これは要望になるかもしれませんが、この時間何の訓練をやっているというタイムスケジュールを、もう少し詳細に教えていただきたいということと、参加される九都県市の中で、この訓練はこの自治体が担当するというような、訓練の振り分けがされているのかどうかということをお聞きしたいです。
(危機管理局長)
まず、タイムスケジュールの関係ですが、今、記者の皆様に取材の申し込みの受け付けをさせていただいております。取材いただける皆様には、当日、どういう場所で何を行うかといったタイムスケジュールをお示しさせていただきたいと思います。それから、訓練の内容についてですが、今回146機関・団体の皆様にご協力をいただいており、それぞれの訓練エリアをどの機関・団体が担当という形よりも、各機関・団体が協力し、力を合わせて行う訓練がほとんどであり、もちろん、本市の消防局をはじめ、県内の横浜市、川崎市、他の九都県市を含めまして、ご賛同いただき行うものでございます。
(NHK記者)
九都県市合同防災訓練ですが、今回は何回目ですか。
(危機管理局長)
44回目になります。
(NHK記者)
主な訓練内容が書いてありますが、この中で、例年よりも大規模な訓練に該当するものはどれになりますか。
(危機管理局長)
皆様にお配りしているのは、当日、来場者にお配りするパンフレットになります。その中の全ての訓練エリアにおいて、例年より大きな訓練が行われますが、全体としまして航空機、いわゆるヘリコプターを活用した救出・救助訓練があり、例年よりかなり大規模な形で行われるものとなります。天候にもよりますが、訓練に参加するヘリコプターは、合計で9機を予定しておりまして、それぞれ中央会場だけではなく中山間地等を結び、また北里大学ヘリポートを活用した中で、訓練を行っていく予定です。
(朝日新聞記者)
先ほど146機関・団体と伺いましたが、人員は何人ぐらいか分かりますか。
(危機管理局長)
各団体のそれぞれの参加者数は、まだ確定しておりませんが、現在、訓練に参加する方、一般の参加者の方、ご来賓の方を含めて、当日、中央会場に、約5千人ご来場いただくことを見込んでおります。
北海道への視察について
(読売新聞記者)
前回の記者会見で、8月中旬に北海道に行かれるというお話だったと思うのですが、ご覧になったことで、印象に残っていることや、相模原市に取り入れたほうが良いと思うようなことがありましたら、お聞かせください。
(市長)
8月12日から1泊2日で、十勝地方に行ってまいりました。十勝は19市町村から成り立っているかと思いますが、その中で、帯広市長や上士幌町長、それから南魚沼市長もおられたのでお会いして、各首長と様々なお話ができました。特に帯広の駅前に「LAND(ランド)」という十勝財団が運営するスタートアップ支援の場所がありまして、本市におきましても今年度から橋本でそういった事業をスタートしたいという想いの中で、歴史のあるこの財団が行ってきた「LAND」を見学させていただき、非常に勉強になりました。官民含めた連携が非常に良くできているなと感じました。それから上士幌町は人口5千人の町ですが、牛の数がその数倍と人口より非常に多いということで、牛の糞を活用したバイオマスガスプラントという、いわゆる循環型の農業を視察させていただいて、本市では酪農は少ないのですが、今後、木質バイオマスボイラーをいやしの湯に検討していますので、そういった再生可能エネルギーとか脱炭素社会に向けた取組というのは素晴らしいなと思いました。それから、上士幌町長と町役場に伺って、少しお時間をいただいてお話させていただいた中で、人口5千人の町ですが、SDGs未来都市でありますし、脱炭素先行地域に選定されていて、非常にチャレンジする自治体だと感じました。また、とても広い町ですが、例えばレンタルオフィスがあったり、自動運転を行っていたり、多くの道の駅がありましたし、町長のリーダーシップが生かされている町だと感じました。その中で自動運転レベル2のバスにも試乗させていただきまして、相模原市内でも神奈中バスや富士急バスが入っておりますが、これからドライバーの確保も非常に厳しいという話もいただいていますので、今後、こうした自動運転を特に中山間地域などで活用できればと思っています。日頃から神奈中バスの社長にも、ぜひ本市で実証をやらせてもらえないかと話をしていますが、今後の取組の材料にしていきたいと思います。それから、3カ所の道の駅に伺いましたが、道の駅も緑区で作っていきたいという想いがあります。中山間地域はある意味、十勝の地域と似ているのかなと思っておりまして、道の駅をそれぞれ回りましたがやはり特色がありました。例えば、温泉街でお店が閉じてしまい廃墟のようになっていたのを、国や地方自治体の補助、さらには旅館業の皆さんでお金を出し合って、そこを利活用し、温泉のプールに一年中入れる道の駅に変えたというところや、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」の菓子店のセットや牧場をイメージした施設に併設された道の駅にも伺いました。北海道産のお菓子で有名な柳月の集客型工場も一緒に併設されており、こうしたコラボにより非常に多くの集客につながっているという話も聞きました。開設当初は柳月と道の駅に仕切りがあって、行き来ができなかったらしいのですが、お互いの利益を考えて、今は行き来できるようになっており、民間との協力が道の駅において大事なんだと思いました。ぜひ私どももまちづくりをしていく中で、そういった色々な道の駅を見ていきたいと考えております。道の駅全体の4割ぐらいが厳しい経営状況と伺っておりますので、もし市内に作る際には、多くの人に訪れていただき、観光の施策にもつながるような、特色のあるものにしていきたいと思います。それから本市田名にある緑産株式会社の十勝営業所にもお邪魔して、大規模農業の様々な施設やバイオマス発電、海外から輸入している大型機械を見せてもらい、都市農業と全く規模が違うということを感じました。あと8月10日から13日までの4日間、上士幌町を会場に北海道バルーンフェスティバルが開催されていまして、早朝に会場に伺い、初めて熱気球に乗せてもらいました。とても良い経験をさせてもらい、気球を相模原でも揚げられないのかとも思いました。本市のつながりで言うと、銀河連邦で付き合いのある佐久市がバルーンフェスティバルを5月に開催しており、毎年ご案内いただいておりますので、ぜひ伺ってみたいと思いました。かなりタイトな日程で動きまして、移動距離も長かったのですが、色々なところを見せてもらい、非常に刺激になりました。
水難事故の防止について
(NHK記者)
冒頭お話がありました水難事故の件で、1人、お子様が亡くなってしまうということがありましたが、なかなか市が関与して再発防止というのも、これは取組としても難しい部分もあると思うのですけれども、近年、川や海での水難事故というのがかなり増えていて、相模原市として、例えば学校現場などで注意喚起を今後どうしていきたいかとか、具体的な策はまだないとは思うのですが、どういった心持ちで当たられていきたいか、もしよろしければ、教育長にお伺いできればと思います。
(教育長)
この度の痛ましい事故については、謹んで哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
今回の事故を受けて、学校から保護者や子どもたちに、水遊びへの注意や川などには子どもたちだけでは行かないように、また遊泳禁止の場所には行かないようにというような、周知徹底をさせていただきました。こうした注意はもちろん日頃から行っておりますし、水泳では、着衣泳の体験なども行っております。また、夏休みに入る前には、水の事故への注意について、説明に努めてきたところです。今後は、より具体的に、子どもたちの心に響くように、注意がしっかりその場面で思い起こされるような伝え方を、教員の研修の中でも工夫しながら取り組んでまいりたいと思っております。
(市長)
先月の定例記者会見においても、水難事故に関してお話をさせていただきました。夏休みに入った冒頭に、福岡県で3人の女子児童がお亡くなりになったということで、改めて注意喚起をしなければいけないと思い、教育長、教育局長と連携をして、今一度注意を徹底していただきたいと話をした矢先の事故だったものですから、大変残念だと思っております。
遊泳禁止地区の注意をはじめ、洋服を着た着衣泳の体験なども行っているということですが、今後もこれを徹底していかなければいけないし、教育長から改めて、事故後に、保護者や学校に向けて注意喚起をしていただきました。今後も誰一人取り残さないという視点で取り組んで行かなければいけないと考えております。昨年の市内の水の事故は21件、今年は現在13件、令和3年も13件だったのですが、キャンプですとかバーベキューなどで、水辺でちょっとお酒を飲んだ時に泳いでしまうといった事故もありますので、注意喚起を徹底してまいります。先月も説明しましたが、津久井消防署で道志川、神之川周辺のキャンプ場の巡回などを行っておりますので、引き続きこうした取組を行い、注意喚起をしていきたいと思います。
※質疑応答中の重複した言葉づかいや明らかな言い直しなどは、整理した上で掲載しています。
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