令和5年度 6月定例記者会見
令和5年6月30日
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日時 令和5年6月30日(金曜日)午後1時5分~1時45分
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場所 市役所第2別館3階第3委員会室
(市長)
【あいさつ】
どうも皆さん、こんにちは。
今回、冒頭の私のあいさつにつきましては、原稿を前回の定例記者会見で試験的活用を進めると発表しました「ChatGPT」を活用して作成してみました。参考に作成した原稿をお配りしておりますので、本日はこの原稿を参考としながら、私の想いなどを肉付けして発表いたしますので、あわせてご覧いただければと思います。
連日、梅雨空が続いていましたが、明日からは7月ということで、梅雨明けも間近、夏本番が迫ってまいりました。
夏と言えばお祭りの季節です。7月22日(土曜日)、23日(日曜日)に江戸時代末期から続きます上溝夏祭りが開催されますが、こちらを皮切りに、コロナ禍で中止・縮小となっていました様々な夏のお祭りや花火大会が市内で開催されますので、ぜひ、足を運んでいただきたいと思います。
また、5月29日(月曜日)から32日間に渡りまして開催されました、6月定例会議が、昨日散会いたしました。本定例会議では、一般会計補正予算など、合計12議案を提案し、議決をいただきました。活発なご議論の中で、議員の皆様からいただきましたご意見をしっかりと受け止め、今後の市政運営に活かしてまいりたいと考えております。
特に、本市独自の支援などを盛り込む補正予算につきましては、市民税の均等割のみが課税されている世帯まで対象を拡大いたしました支援金の給付や、給食食材費1食当たり15円の支援、そして省エネ性能に優れた機器等への買い替えを支援する事業など、エネルギーや食料品価格等の影響を受けている皆様への支援となりますので、速やかに必要な方に届くよう、周知を含めしっかりと進めてまいります。
本日の案件は4件でございまして、1つ目が「市ホームタウンアスリートの認定について」、2つ目が「市民との対話について」、3つ目が「橋本駅周辺のまちづくりについて」、4つ目が「銀河アリーナの子どもの施設使用料等の無料化について」となります。
それではまず1つ目の「市ホームタウンアスリートの認定について」でございます。ホームタウンアスリートは、ご承知のとおり、本市にゆかりのある個人競技の現役アスリートで、世界・全国レベルで活躍されている方を認定しており、昨年の12月に、本市出身のF1ドライバーであります角田裕毅選手を、今月1日には、本市在住のプロボクサーの中谷潤人選手をホームタウンアスリートに認定いたしました。
このお二方に続きまして、東京オリンピック、世界水泳選手権などでの舞台で、日本代表として活躍する本市にゆかりのある選手として、市内出身かつ在住者でもあります、飛び込みの坂井丞選手、競泳の小堀倭加選手、そして小方颯選手を新たに認定いたします。坂井選手につきましては、飛び込みで2009年の世界水泳選手権から6大会連続で日本代表となっておりまして、リオデジャネイロのオリンピック、東京オリンピックにも日本代表として出場、昨年も日本選手権で飛び込み2種目において優勝、世界水泳選手権に出場するなど活躍されている選手です。次に、小堀選手につきましては、東京オリンピックの400メートル自由形、800メートル自由形に出場され、昨年に続き今年も、7月に福岡市で開催されます世界水泳選手権の日本代表に決定をされております。続きまして、小方選手につきましては、昨年の日本選手権で200メートル個人メドレー優勝、今年の日本選手権においても同種目で出場いたしまして、惜しくも瀬戸大也選手に敗れましたが、派遣標準記録を突破され、世界水泳選手権の日本代表に決定しています。7月の福岡での大会は、小堀選手、小方選手ともに出場予定でございます。
7月11日(火曜日)午後3時30分から、この会場におきまして3選手をお招きし、認定式を行いますので、ぜひ、取材にお越しいただければと思います。
2つ目となりますが、「市民との対話について」でございます。これまでも私自身、顔の見える市長として、市民の皆様のところへ出向いていき、様々な場面で様々な考えの方と、膝を突き合わせて対話をする姿勢を大切にしていくとお伝えしてまいりました。このたび、いくつかの対話の機会が整いましたのでご報告いたします。
まず、津久井・相模湖・藤野地区のいわゆる中山間地域におきまして、この先も安心して医療サービスが受けられるよう、策定に向けて検討を進めております「中山間地域の持続可能な医療の在り方に係る基本方針」についてでございます。これまでも、パブリックコメントの実施や職員がパネル・動画を活用した説明会などを行ってまいりましたが、7月8日(土曜日)、9日(日曜日)にかけまして、3会場で実施する住民説明会には私自身も出席をいたしまして、直接、市民の皆様の声を伺ってまいりたいと考えております。
また、南市民ホールにつきましても、これまで説明会の実施や、利用団体、地域の皆様との対話などを行うとともに、今月に入ってからは所管の石井副市長も利用団体や地域の皆様と対話を進めているところでございます。こうした中で、皆様からいただいた声を真摯に受け止め、今後の検討を進めて行くために、改めて、私自身が市民の皆様の声を直接お伺いする機会といたしまして、7月16日(日曜日)、そして18日(火曜日)の2日間で、意見交換会を開催することといたしましたので、多くの方にご参加いただければと考えています。
それぞれ、開催時間や会場につきましては、お手元の発表資料等を後ほどご覧いただければと思います。
次に3点目であります。「橋本駅周辺のまちづくりについて」でございます。6月17日に、橋本駅南口のリニア中央新幹線神奈川県駅の工事現場を一望できる「さがみはらリニアひろば」をJR東海がオープンされまして、多くの方が見学に来られたと聞いております。私自身もオープン前に入らせていただきまして、工事が着実に進んでいることを実感いたしました。こうしたJR東海の動きと足並みを揃えまして、本市としても降りたくなる駅となるようなまちづくりをしっかりと進めていきたいと思います。明日発行の広報さがみはら7月1日号で、橋本駅周辺のまちづくりを特集しており、その中でも紹介しておりますが、本市では、橋本駅周辺でリニア駅の設置を契機に進めております、新たなまちづくりを適切に誘導するため、「相模原市リニア駅周辺まちづくりガイドライン」の策定を11月に予定しております。このガイドラインは、「リニアでつながる 一歩先の未来を叶えるまち橋本」をコンセプトに、まちの将来像や、具体化するためのまちづくりの誘導方針などをお示しするものとなります。市で作成いたしましたガイドライン案につきまして、多くの皆様のご意見をいただくため、明日7月1日(土曜日)から8月10日(木曜日)にかけて、パブリックコメントを実施するとともに、7月5日(水曜日)から8月6日(日曜日)にかけまして、市内各所において、パネル展示などで説明し、意見を伺うオープンハウス型の説明会を開催する予定です。こちらも詳細につきましては、お手元の発表資料をご覧ください。ぜひたくさんのご意見をお寄せいただきたいと思います。
最後に4点目になりますが、「銀河アリーナの子どもの施設使用料等の無料化について」でございます。この無料化の取組につきましては、昨年11月の記者会見でも発表をさせていただきましたが、プールやプラネタリウムなどの公共施設14の施設におきまして、本年10月1日から子ども施設使用料等を無料化するもので、今回、この取組に銀河アリーナを追加することを検討しているものです。なお、銀河アリーナにつきましては、令和9年3月で施設運営の終了を進めていますが、それまでの間、子どもの施設利用料金を無料といたします。無料化の開始時期につきましては、他の14の施設と合わせて、本年10月からの実施に向けて、市議会9月定例会議において、改正の条例案及び予算案を提出し、議会の承認を得た上で実施いたします。今後につきましても、「子育てするなら相模原」と言っていただけるような取組を推進してまいります。
なお、私の横に飾られているのは、昨日、市から発表しました、集英社の「りぼん」で連載中の、宇宙を題材とする少女漫画「レオと三日月」と相模原市のコラボ企画のポスターです。子どもたちが宇宙に関心を持つきっかけづくりを目的に実施しますので、ぜひ取材をお願いいたします。
私からは以上でございます。
<質疑応答>
【ChatGPTについて】
(東京新聞記者)
まずChatGPTの話からですが、AIが作成したあいさつ原稿と市長のあいさつを見比べながら聞いていましたが、全く違うというか、かなり肉付けがされています。率直なChatGPTの回答結果に対する感想を伺います。
(市長)
前回の記者会見でChatGPTのお話をさせていただきまして、横須賀市や川崎市、神奈川県が、先行して取り組まれているとのことだったのですが、私たち相模原市も試行的に、期限を設けずにチャレンジをしていくということで、ワクワクする相模原を作っていくには、何事にもチャレンジしていこうということを、日頃、職員に話しており、このChatGPTに関しましても、まずはやってみようということで始めました。
実は私も今日の午前中に、市長公室長と担当のDX推進課に作業してもらい、ChatGPTへの入力から文書が作られていく過程を見ました。ものすごいスピードで文章ができることに感心したのですが、今ご指摘いただいたように、例えば私の想いとかを含めて、まだ、市長に成り代わった文章の完成度としては、仕上がりが薄いかなという部分もあります。
現在、職員23人が公募で手を挙げ、活用のチャレンジを始めたところであり、試行錯誤しながら様々な検討を進めていかなければならないところではあります。例えば、私もこれまで経験してきましたが、原稿を書き上げるのに、最初に季節のあいさつから入れて作成していくのは非常に時間がかかるものです。しかしながら、このChatGPTを使うと、整った形の文章がすぐにできますので、基礎の文章の作成など、使い方によっては非常に有効的なところもあると思います。
ただ、まだ情報漏えいなどの課題もございますし、利用に当たってはガイドラインなど、一定のルールを作っていかなければならないと考えております。今回あいさつ文にChatGPTを活用してみて、まだまだ足りない部分もありますが、今後、入れられる情報を増やしていくことによって、もっといい文章もできてくる可能性もあると思っています。
市といたしましては、何事にもとにかくチャレンジする、そういう自治体、そして出向いていく行政に変えていきたいというのが私の2期目の想いでもありますので、そういった意味では、私は職員にも失敗は成功の元だと常々伝えており、市長公室長を先頭に、このChatGPTにも引き続きチャレンジしていきたいと思います。
今の私のあいさつと、皆さんにお配りしたChatGPTが作成したあいさつ原稿を比較し、率直なご意見をいただきありがとうございました。
【南市民ホールについて】
(東京新聞記者)
市民との対話について何点か出ていますが、特にこの中で南市民ホールについて、市としては廃止の方向で前に進めていて、今回、意見交換を行うとのことですが、市民からの話を聞いて、結論が変わるということはあり得るのでしょうか。ないのであれば、単なるガス抜きの会になってしまわないかという懸念もありますが、いかがでしょうか。
(市長)
これまで南市民ホールに関しましては、市行財政構造改革プランでお示しをさせていただき、市民説明会、そして、各団体をはじめとする皆さんとの意見交換なども行ってまいりました。
そうした中で、今回、私自身も改めて対話の場にお伺いし、直接、市民の皆さんのお話をお伺いしてまいります。これまでも約1万9千筆強の反対・慎重な署名が届いており、その中の1万6千筆ぐらいが市民の皆さんからのものでしたので、いただいたご意見も含めて非常にそこは重く受け止めております。今回の市民対話において、市民の皆さんと積極的に意見を交わしていく中で、もちろん最終的に方向性が変わることもあり得るし、変わらない部分もあると思いますが、最終的には私自身が責任を持って総合的な判断で決めてまいりたいと考えております。
ご指摘の点に関しましては、もちろん今回の意見交換会はガス抜きのために行うものではなく、私たちが市民の皆さんと直接対話し、そして私たちが足りないもの、まだまだ市民の皆さんに寄り添った対応ができてないもの、そういったものをしっかり対応し、また皆さんの声を聞きながら、最終的な判断をしてまいりたいと思っております。
(神奈川新聞記者)
これまで南市民ホールは廃止ということで市としての方針を示して、昨年、説明会等を行ってきたと思いますが、今回の市議会6月定例会議での市長の発言を聞いていると、市民と対話をした上で、改めて自分としての考えを示したいというふうにおっしゃっていて、今も廃止の方向性が変わることもあり得るというご発言でした。廃止という方針を示したけれども、1回それを白紙のような状態にして、対話をした上で方針を改めて出したいという意味なのか、それとも廃止をするという方針は変わらずに、その廃止の方針を説明する場にしたいのか、教えていただきたい。
(市長)
南市民ホールは、市行財政構造改革プランにおいて廃止というキーワードをお示ししており、それを白紙にするつもりはありません。あくまでも、同プランでお示しをした視点をしっかり捉え、そこに重点を置きながら、私どもが令和6年9月の廃止という方向性を打ち出しておりますが、おそらく、市民の皆様からは異なるご意見など、多くいただくと思いますので、そうしたご意見を受け止めた中で、最終的に私の責任で方向をしっかり判断し、皆様にお示しをしていきたいと思っています。
(神奈川新聞記者)
そうすると、最終的に市長の判断される部分というのはどの部分となるのでしょうか。廃止という方針は、今のところ変えるつもりはなくて、市長の責任において最終的に判断されるというところは廃止の時期なのか、それとも手法的な話なのか、どの部分を最終的に市長として判断して示されるのでしょうか。
(市長)
例えば、廃止の方向で示させてもらっていますから、そこから変わるとすれば、廃止の時期を少しずらすとか、または、廃止をやめて、一般財源で6億円強を投入して継続していくという方向性もあり得るのかなというふうに思っています。ただ、今、私自身は、令和3年4月に市行財政構造改革プランをお示しさせていただいていますので、白紙ありきではなく、まずはプランで示した考えをしっかり自分の背骨として位置付けて臨んでいきたいと思います。しかしながら、市民の皆様からは、1万9千筆に上る反対、慎重の署名をいただいたり、先ほどお伝えしたようにガス抜きのための会ではなく、真剣に向き合っていきたいと思っています。その中でご意見を受け止めた上で、やはり令和6年9月で南市民ホールを廃止するという方向にしていくのか、例えば廃止を少し延ばしていくとか、あとは本当にもう一度白紙に戻し、皆様のご意見ご要望の通り、築40年の南市民ホールを継続していこうという方向になっていくのか、いくつかの選択肢があると思いますので、最終的に私自身が判断をして決めていきたいと思っています。
【銀河アリーナの子どもの施設使用料等の無料化について】
(神奈川新聞記者)
続いて、銀河アリーナの無料化についてお伺いします。
銀河アリーナについては、無料化を求める声がこれまでも市議会であがっていましたが、このタイミングで銀河アリーナを加えられた理由というのは。
(市長)
本来ならば14のスポーツ文化施設の無料化とともに銀河アリーナを載せたかったところでしたが、市行財政構造改革プランで、このアイススケート場を廃止する方向で出していましたので、まずは施設をどうしていくかという最終的な判断を進めてまいりました。令和9年3月までは維持していくことを決めましたが、他の14施設と検討時期のずれが生じたことから、今回発表させていただく形となりました。
【橋本駅周辺のまちづくりについて】
(神奈川新聞記者)
続いて橋本駅周辺のまちづくりについてお伺いしたいのですが、市長は6月定例会議本会議や他の場所においても、地下の開発についてご発言されていますが、橋本駅周辺の地下を現時点でどういうふうに活かしたいとお考えでしょうか。
(市長)
最近、テレビや新聞等において、各都市のまちづくりで地下化が非常に盛んに行われていることが取り上げられており、地上のまちづくりが難しい中で、地下に、経済、商業や文化の施設などを設置するといった新たなまちづくりの事例を承知しています。
その中で、都市建設局の職員とも話をしており、現段階で地下化の話というのは、例えば上の部分の容積率の問題などもある中で、まだまだハードルが高い部分もあるのですが、今後、橋本はリニアの駅が地下30メートルぐらいにできることから、やはり地下の活用を検討していかなければならないのではないかと考えております。
特に4つのゾーンを作っておりまして、まだ地下化の議論は進んでいないところですが、これから13.7ヘクタールのまちづくりを進めていくに当たって、地下というのは有効な手段の一つなのかなと思っています。例えば橋本の五差路とか、それから西橋本、それから旧協同病院からMTボクシングの辺りですが、今回市議会の一般質問でもシェルターの質問が出ましたけれど、国道16号の下の利用というのは今後、道路を含めて大事な部分なのかなと思っていますので、ぜひこれから、都市建設局とも議論を始めようという話をしております。
具体的にまだ地下に何を作ろうとか、こうしていこうという議論はないのですが、今まで私たち行政の頭の中には、地下化をどうしていくかという発想自体がなかったんです。この前、私が政務で出たリニアのイベントでの発言だと思いますが、民間の皆様からそうしたご意見やお知恵もいただいており、やはり私たちは、日頃から、民間の活力や発想をもっともっと活かしていかなければならないと思っていますので、地下化という話も、検討していくことが必要かなと思っているところです。
(神奈川新聞記者)
京王線とJRの改札が今だと2階にあって、そこがある意味、人が行き交う場所になっていますが、地下にできるであろうリニア駅と今ある既存の改札をどういうふうに結んでいくか、動線をどう作るかというのは、一つ、今後、市や関係者間で協議が必要な部分だと思うのですが、現時点でお話できる範囲で、リニアの駅と既存の駅をどう結ぶかという議論やどうデザインしていくかというところがどの辺まで進んでいて、市長として、こういう動線にしたいなとか、こういう協議を進めていきたいというお考えがあれば、教えてください。
(都市建設局長)
お配りしております相模原市リニア駅周辺まちづくりガイドライン(案)の24ページに、イメージを載せさせていただいております。リニアの駅が地下にできる中で、地下と地上の動線についてですが、今ご質問にございましたように、既存のJRと京王電鉄はそれぞれ2階に改札があり、2階の自由通路で繋がっているところです。イメージ図ですと右側、リニアと書いてあるところが南側になりますが、その自由通路を南側に抜けていき、2階から1度、南口の交通広場に降りまして、地下に降りてリニアに乗るような形での歩行者の動線を現在、考えている状況です。まだ、今後、どういったしつらえでいくかというのは、関係者とも調整をしていく必要あると思っていますので、今後の検討となります。
【人権尊重のためのまちづくり条例について】
(東京新聞記者)
人権尊重のための条例の話ですが、現在どのような進捗状況になっていますでしょうか。
(市長)
今週も担当の部長、課長とも話をしておりまして、人権施策審議会から3月23日に答申をいただいて、私たちも令和5年度中の条例制定に向けて進めているところです。今、34の関係団体の皆さんにアンケートをとっておりまして、そうした関連する団体の皆さんにも寄り添いながら、ご意見を賜っているという状況であります。これからパブリックコメントや条例作りが始まってまいりますが、条例制定の時期等はまだ未定です。ただし、5年度中に必ず作り上げていきたいと思っております。
【衆議院の解散騒動について】
(東京新聞記者)
これは市長というより、政治家の本村さんにお伺いしたいのですが、元国会対策委員会の専門家として、先日の衆議院の解散騒動をどのように相模原からご覧になったでしょうか。
(市長)
私も与野党の国会議員と色々連絡をして、解散の可能性が高いと思い、市の選挙管理委員会とも情報共有を図っておりました。一日一日情報が変わってくるので、与野党の国会対策委員会の幹部に聞いて、どんな状況ですかって話を聞いていましたが、与党も野党も含め、特に野党側は100%解散されるという構えでいたし、与党側はたしかにまだ半々という形でありましたが、ただ国会対策委員会関係者も含めて、最後は岸田総理の一存という中で、解散すると考える方の方が多かったと思います。私も最終的には解散するのではと思っていましたが行われなかったということで、今後、総理も解散のタイミングを取ることが難しくなったのではないかなというのが感想です。ただ、また外交をここで行っていくので、支持率が上がれば解散の余地もあると思います。私たちも統一地方選で4つの選挙、知事選、県議選、市長選、市議選と行ってまいりまして、職員もかなり疲労困ぱいしているところもありますので、できればちょっと時期が空いた方が良いという思いもあったのですが、ただ、やるからにはしっかり対応していかなければなりませんから、選挙管理委員会ともこまめに連絡を取り合って、対応をとっていたところです。衆議院選挙はいつあるか分かりませんが、私たちは、72万市民の公正で平等で信頼ある投票制度をしっかり作り、また、投票率のアップに取り組んでいく必要がありますので、今後も選挙管理委員会の皆さんと一緒に連携して、準備を進めてまいりたいと思っています。
【懲戒処分等の公表の在り方について】
(神奈川新聞記者)
教職員の懲戒処分等の公表の在り方について、他自治体の状況等を調査した上で、失職者を含めて公表の在り方を検討していくという発言が、教育委員会の方から市議会でありましたが、仮に公表の在り方を見直す、検討するとなった場合は、教職員だけに限らず、職員の懲戒処分等の公表の在り方も併せて検討していくつもりはあるでしょうか。
(奈良副市長)
今言われたように公表の在り方については、教育委員会と市長部局で一部異なっているところもございます。そこについては、まず教育委員会がどういう方針、どういう考え方になるかということを聞いた中で、市長部局の方針についても、必要があれば見直していくというふうに思っていますので、今の時点で、私どもの方は早急に見直しするという考えはございません。
(神奈川新聞記者)
他自治体を取材したところ、横浜市は、失職者に関する公表の基準というのは無いのですが、社会に与える影響など事案の重大性等を鑑みて、公表する必要があると判断した場合には、過去に公表した例はあるということでしたが、相模原市においては、失職者について公表したケースはありますか。
(奈良副市長)
本市において、失職者について公表したケースはございません。
【人権尊重のためのまちづくり条例について】
(テレビ神奈川記者)
先ほどの人権条例の件ですが、議会に条例案を提案されるのは、早くて何月議会と現段階でお考えでしょうか。
(市長)
令和5年度中に条例を制定するためには、遅くとも3月議会に提案しなければいけません。その中でスケジュールを逆算しているのですが、罰則をつけた場合、検察協議が必要になり、時間が半年ほどかかってまいりますので、現段階では、いつ提案できるかは言えません。最終的に3月までには必ず提案するというのが、今言えるところです。
【保育園等の送迎バスの安全装置について】
(テレビ神奈川記者)
今日で6月が終わるということで、保育園などの園バスの安全装置についてですが、6月末までの設置の完了を目指して、国の方で進められていましたけれども、県内では、まだかなり普及が進んでいないと伺っています。おそらく市内の園でもまだ設置されていないところが半数ぐらいあるのかなと推察しておりますが、こちらに関して、半導体不足等、様々な要因あるということですが、市長としてどのように受け止められているか伺います。
(市長)
園バスの置き去りの問題は、本当にあってはならないことだというふうに思っておりまして、テレビ神奈川にも随分取材していただきましたが、本市としても保育課長を先頭に、実証実験で色々な対策に取り組んでまいりました。そうした中で今月、こども政策を担当する小倉大臣と別件で面会した際に、相模原の現状として、園バスへの安全装置の設置が、機材が足りなくて遅れており、6月末までというのは難しい状況ということを、新聞の情報をお見せしてお話してきました。大臣からは結構在庫は余っているという話を聞いていると言われたのですが、そうではなく、私たちの実感は、機材が足りなくて設置が遅れているというイメージであるということをお話させてもらったところ、ちょっと勉強してみますとお話いただきました。大臣とお話したときは、本市におきましては、設置率がかなり低かったと思うのですが、そこから事態が動き、設置率が55%まで上がったのかなという思いもしています。市内の設置率もまだ100%には至っておらず、特に幼稚園は県の所管であるため、市で直接支援することができません。本当はこども家庭庁ができて、色々と役割も市に変わってまいりましたので、特別自治市の話を出すのも変かもしれませんが、園バスの関係も、例えば子ども関係で一括して市に任せていただくとかした方が、市内の子どもたちを預かっている認定こども園や幼稚園、保育園も分かりやすいのではないかという思いもしています。いずれにしても、園バスへの置き去りの問題はあってはならない話ですので、一日も早く安全装置を設置していただき、保護者や園児たちの安全安心を確保していかなければいけないし、保護者の皆さんだけでなく、現場で働いている人たちも一生懸命子どもたちに寄り添っていただいていますので、そういう心配事が少しずつ無くなるように、しっかり支援していきたいと思います。
※質疑応答中の重複した言葉づかいや明らかな言い直しなどは、整理した上で掲載しています。
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