令和5年度 4月定例記者会見
令和5年4月10日
- 日時 令和5年4月10日(月曜日)午後2時00分~2時40分
- 場所 市役所第2別館3階第3委員会室
(市長)
【あいさつ】
皆さんこんにちは。
昨日の統一地方選挙で2期目の当選をさせていただきました本村賢太郎です。ありがとうございました。また記者の皆様には、選挙前、選挙中、また報告会など様々な現場に来ていただいて、いろいろお話をさせてもらいました。改めて、皆さんには、各候補者は5人おりましたが、各政策をしっかり市民の皆様にプッシュ型で発信をいただきまして、本当に感謝したいと思います。
これから私自身も2期目となり、市民との対話をしっかりと行いながら、顔の見える市長として、都市と自然のベストミックスを多くの市内外の人に発信していき、選ばれるまちになるように取り組んでいきたいと思います。そしてあらゆる施策にチャレンジする、前例踏襲型ではない、チャレンジする相模原に変えていきたいと思っておりまして、職員は先生を含めて8千人ほどおりますが、いかに変えていくか、また、この選挙戦を通じても、例えば止まっていた大型事業が再開して動いたもの、立ちどまってもらうものなどそれぞれありますが、なかなか市民の皆様に、この4年間の私たちの取組が、まだまだプッシュ型で発信ができていないなということを感じました。そういった意味でも広聴という、聴くことはもちろん大事なんですが、この次の4年間は発信する、やはり力強さを持たなきゃいけないなと思っておりますので、さらには職員の皆さんにも、まちづくりセンターを始め待つのではなく、市民の皆さんの所に出向いていく、私たち自らも庁舎を出て、地域の皆さんと対話をしていくというこの視点が非常に大事だなということを、この選挙戦を通じても感じました。ぜひ、前例踏襲型ではない、チャレンジする相模原になれるよう、引き続き4年間、舵を取らせていただきます。
今回、市民の皆様の負託をしっかりと捉え、地に足をつけて活動を行ってまいりたいと思っておりますので、記者の皆様方にはお気づきの点などご指導いただき、また皆様ともいろんなお話をさせていただき、気づきをいただければと思っております。どうぞ次の4年間も、4月22日からが2期目のスタートとなりますが、引き続き、行政の継続性をしっかりと訴えながら取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
質疑応答要旨
市長選挙について
(テレビ神奈川記者)
初めに、当選から一夜明けての受け止めについて、今の気持ちをお聞かせください。
(市長)
前回の統一地方選挙から3%強、投票率が下がってしまったということは、残念だなと思っております。もっともっと、私ども市長としてもそうですが、議会ともしっかり連携して、相模原市の多くの市民の皆さんに関心を持っていただいて、皆様の一票一票で、この相模原が変わっていくということを、実感いただけるような、相模原市政にしていかなきゃいけないと思っております。
今回、要因はいろいろあるのでしょうけれども、やはり投票率が少しでも上がるよう、貴重な一票を託していただけるよう、努めてまいりたいと思います。
一夜明けてですね、改めて、2期目の負託を受けたということで、市民の皆様に感謝したいと思います。また、皆様から、私の政策が全て支持されたわけではございませんので、このことは1期目もお話しましたが、今後も、例えば各候補者の皆様には、ちょっと私もまだ勉強しきれていませんが、素晴らしい政策を掲げていただいていた方もいらっしゃると思います。
そういった中で、72万市民が幸せに、幸せ色があふれる相模原に、一歩一歩ステップを上がっていけるような政策は、もちろん私の今回の61個の政策もそうですが、それ以外の政策もしっかりと今後取り入れていきたいと思っておりますし、市民の皆様からも、この選挙期間中にいただいたご意見もあります。今日も実は少し、街中を歩いていますと、色々な方にお声をかけられ、政策提案なんかもいただきましたので、そういったものをしっかりと捉えて、また職員と相談をしながら、そして議会の皆さんにもご協力いただいて、幸せ色あふれる相模原の第2章を作っていきたいと思っております。
(テレビ神奈川記者)
投票率の話がありましたが、3%近く下がってしまった要因というところをどういうふうに分析されていますか。
(市長)
昨日も私の当選後の集まりでマスコミの皆さんからもお話を聞いた中で、やはり前回の市長選挙から見て、知事選もそうですが、やはりもう少し論争を目に見える形で行っていくべきだったなと思いました。実際に各候補の皆さんと街角ではすれ違いますが、青年会議所主催の公開討論会以外、なかなか政策的な論争ができなかったかなと思っていますので、今後はできれば、様々な団体で、そういった政策論争を選挙期間中だけでなく、私の次の任期4年間の中でも、もちろん私は公務としてまちかど市長室とか、まちづくりを考える懇談会にも出席していきますが、政務でも、市民対話をしていきたいと思っています。そういった中では今回当選された市議会や県議会の皆さんもいらっしゃいますけれど、私たち自身が顔の見える形で、そして日頃からどんなことをやってどんな活動を行っているかを、市民にもっとプッシュ型で発信できればいいなと思っております。
発信力の強化について
(テレビ神奈川記者)
今、2期目のお話が少し出ましたけれど、2期目について、発信力をチャレンジで変えていくという話がありましたが、どういう発信力を強化されていくのかイメージがありましたら教えてください。
(市長)
例えば4年前、市長になったときに、大型事業が立ち止まっていたというのが私の本音の気持ちでありまして、事業の予算の裏付けがないとか、中長期的な試算がない中で、何となくやっている感を出してきたということで、しかし市長が変わって小田急多摩線延伸に関する関係者会議の報告書が、令和元年の5月28日に公表され、唐木田から上溝までの全線一括整備のハードルが高いという結果が出た時に、多くの市民の皆さんは市長が代わったから止まったんだと思われた方が多かったので、上溝地区での市民対話とか、田名地区公共交通整備促進協議会などに行ってお話をさせていただいたりしました。もちろんまちづくりを考える懇談会でも議論してまいりましたが、やはりそのイメージが、この4年間ずっとついてまわって、なかなかそこが払拭できませんでした。
ですから今後、例えば再開した事業、麻溝台・新磯野地区整備推進事業とか、それから、まだ立ち止まっておりますが、小田急多摩線延伸促進協議会をはじめ、小田急多摩線延伸を促進する議員連盟の皆さんとかと議論を行っている小田急多摩線延伸、それから相模総合補給廠ですね。やはり一部返還地のまちづくりに関しましても令和4年度に土地利用方針を示しておりますが、こうした取組が実はなかなか市民の皆さんに伝わっていないなという実感が、この選挙戦でも感じました。
2月15日号の広報さがみはらで、今動いてる大型事業に関しては、2ページほど使ってお知らせをしたんですが、ただ広報に載せたから終わりではないし、またホームページに載せたから終わりでもないし、どのようにして誰一人取り残さずに、相模原市の今の生の声、動いてる話が、72万市民に伝わっていくかということが非常に大きな課題だなと感じました。これは相模原市以外、おそらく全国の自治体の皆さんが感じていることだと思うんですが、これからSNSを使ったりですとか、ただSNSを使えない人たちには、どうやって情報を発信していったらいいんだろうかとか、市民の皆さんでも熱心な方は情報を取りに来られますが、取りに来られない方々にいかにして情報をお届けできるかというのが、今後の課題だなと思っています。ここはちょっと今、具体の施策はありませんが、今後、市長公室長をはじめ、発信するアクセルを踏むよう相談をして、いかにして72万市民に情報をお届けし、今、相模原がこんなふうにして動いてるんだな、今、この事業はこのように立ち止まっているんだな、次はこんなサービスがあるんだなとかですね、やっぱり多くの皆さんに届くようなツールなり、方策を考えていかなきゃいけないなと、そう感じた選挙戦でした。
市長選挙について
(テレビ神奈川記者)
あと勝因についてなんですが、今回19万票以上ということで、得票率だと7割ぐらいになると思うんですが、これだけの大差で圧勝されたということで、これについてご自身で、なぜ、ここまで大差で勝てたと考えておりますか。
(市長)
今日の新聞各紙も書いていただいていますが、私もこれまで、神奈川県議会議員2期、衆議院議員3期、落選も2年間いたしましたが、市長歴を含め、政治活動を通算21年行ってまいりました。
これまで歩いてきた知名度もあったとも思うんですが、市長として1期4年間の令和元年東日本台風の対応や、そして新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対応なども、医療従事者の皆様のご支援をいただきながら行ってまいりました。こうした1期4年間のご評価をいただけたというふうに思っております。
今後も初心を忘れずに、しっかり地に足をつけて市民対話をこれからも行っていきたいと思っております。
行財政構造改革プランについて
(テレビ神奈川記者)
あと選挙戦を通じて、1期目の行財政構造改革について、様々厳しい声もあったとおっしゃっていましたけれども、まちの声を聞いて、今までのやり方についての総括としてどう考えているかというところ、今いかがでしょうか。
(市長)
南市民ホールや、銀河アリーナのスケート場、相模原市体育館など、色々と個別具体の話もいただきました。南市民ホールについては、私たち行政サイドが市民対話、例えば、1回目の市民説明会から、市長はなぜ出てこなかったんだという声もたくさんいただいておりまして、これは庁内で議論した中で、2回目以降、私が出て行こうという話もあったんですが、やはりもっと積極的に私自身も出ていって、顔の見える市長として、市民の皆さんの生の声を聴く機会をもっと持たなきゃいけないなというふうに思っておりますし、また行財政構造改革自体をご存知ない方もたくさんいらっしゃいます。職員の中にも、ブレーキを踏む施策だなと思っている方もいると思いますが、行財政構造改革は、あれもやめちゃう、これもやめちゃうという話ではなく、これは私たちがやりたい、子育て、教育、まちづくり、といった施策をしっかりと、これからアクセルを踏んでいくための改革でありますので、そのことを、職員はもちろん当然のことでありますけれども、市民の皆さんに広くご理解いただけるように、取り組んでいかなければなりません。令和3年4月にこのプランを出しましたが、私の知り合いの首長さんたちからも、ちょっと1期目から厳しいんじゃないって話をいただいて、2期目、これ当選できないんじゃないって話もあったんですが、私も色々なところで訴えてきましたけれど、私は決して政策マンじゃないんです。そういった意味では、教職員を含めて8千人の職員と対話をして、議会の皆さんに色々と教わりながら市民の皆さんからも教わりながら、今何が市民にとって大事なのかということを私自身ももちろん勉強しなくてはいけないと思いますが、やはり良い施策を市民のために発信していくことが、常々大事だなと思っていますので、選挙戦では行財政構造改革を隠さず、ずっと訴えてきました。
ただ、72万市民どれぐらいの方がご存知かというと、本当にまだごく一部なんだろうなというふうに思っております。そういった反省も踏まえて、この間、市民対話も、行財政構造改革プランを作るためにいろんな形で回ってきましたが、それだってやはり関心のある方々が来られ、関心がまだ薄い方々にはまだ届いていないと思っています。私たちが麻溝台・新磯野地区整備推進事業の反省も踏まえて、やはり市の実態・事実をしっかり市民に伝えていき、一緒に市民に参加していただく、シビックプライド条例も全国で初めて作りましたが、郷土愛とか共感の育みもそうでありますが、自らまちづくりに参加していただきたいという、この全国初の条例に関しましても、このこともシビックプライドも少しずつは広まっていますが、やはり私たちがやっていることは、まだまだ72万市民に伝わっていないことが非常に多いんだなってことを選挙戦通じて感じています。
ですから、これからも職員と協力しながら、プッシュ型で情報発信できるような、かつ、待っている行政じゃなくてなるべく出向いていける行政に変えていきたいなと思っております。
2期目の抱負について
(テレビ神奈川記者)
最後に1問だけ伺いたいんですが、1期目ですが様々なことがあり、なかなか市長のカラーというものが発揮されたかというと、やはり分かりづらい部分もあったかと思うのですが、改めて2期目で、ご自身のカラーをどのように発揮されていくか、或いは数値で示せるような目標等があれば教えてください。
(市長)
「つくる。幸せ色あふれる相模原」の第2章として、58+3の政策を打ち出させていただいておりますので、この着実な実行をしていかなければいけないと思っております。
また、私自身も、やはり前例踏襲型ではない、チャレンジする相模原の先頭に立って行かなきゃいけないと思っていますので、令和元年東日本台風とか、新型コロナウイルス感染症というのは、誰も予期しなかった話でもありますので、これからも、やはり予期せぬことが起こらないことが一番なんですが、例えば、関東大震災から100年、東日本大震災からは12年経ちまして、首都直下型地震、南海トラフ地震の切迫性の高い地域でもありますので、災害、地震風水害含めて、あらゆることに、これから先んじて先手を打ってチャレンジできるように取り組んでいきたいと思っています。
橋本駅周辺のまちづくりについて
(神奈川新聞記者)
選挙の公約に掲げられていたことについて何点か順番に伺います。
まず選挙戦の争点の一つになっていました橋本駅周辺のまちづくりについてです。他の4候補の方から、やはり今のままの事業であったりとか、まちづくりの進め方については賛成できない、もしくは中止というような声が挙がっていましたけれども、現時点で市長として、橋本駅のまちづくりを進める上で、どこに一番課題があって、どのようにそれをクリアして、どのように推進していこうとお考えでしょうか。
(市長)
私が市長になったときに、橋本駅南口のリニアのまちづくりが一番順調に進んでいるという話をいただきましたが、その段階でも都市計画決定もできていない状況でした。本年3月7日にようやく都市計画決定がなされまして、これから前に進めていくわけでありますが、これまで相模原が少し良い話をし過ぎていたためか、やはりなかなか関係者7者でお会いして、ひざを突き合わせて議論するという機会が作れなかった期間がありました。その機会がようやく持てるようになりまして、森副市長を先頭に議論していただき、7者でもいろんなお話をさせていただいております。
これから、県内唯一のリニア中央新幹線新駅ができますので、しっかりと降りたくなるような駅にしてまいりたいと思っております。大西大通り線をはじめ、慎重・反対のご意見がたくさんあったということも踏まえて、そういった方々とは引き続き対話を行いながら、寄り添った対応を行っていきたいと思います。テレビ神奈川の番組を見ていたら、事業に反対じゃないんだけども、やはりどういうまちになっていくのか、どんなふうになっていくのかということを、概ね100棟ほどの地権者の方が道路の整備でぶつかってしまう部分もありますので、そういった点は、私たちもしっかりとそうした方々に寄り添いながら、丁寧にご説明申し上げていきたいというふうに思っております。
(神奈川新聞記者)
今、市長からどういうまちになっていくのかというところのお話がありました。色々と市の方で、オープンハウス型の説明会とかこれまでやってきて説明されてきてはいますが、なかなかどういったまちになっていくのかというのが、具体的に選べないという声を、市民に取材する中でたくさん聞きまして、そういう意味で、さっき市長がおっしゃった、自ら発信していくというところで、市長自らがこういうまちに変わっていきます、こういう開発をすることによってこれだけ市民のメリットになりますということを、より具体的に分かるような形で発信していくことが求められてると思いますが、そのあたりはどうでしょうか。
(市長)
今まちづくりガイドライン策定中だと思います。その中で4つのゾーンをお示しさせていただいておりまして、今後も、ご指摘いただいたように、顔の見える市長として、なるべく市民の皆さんと多く接する機会を作っていきたいと思っております。その中で私自ら、まちづくりに関しましても、やっぱりイメージ的な話をしっかりしていかなきゃいけないと思います。広域交流拠点整備計画というものがございまして、平成28年8月に策定され、相模総合補給廠一部返還地のイメージ図を、かつて相模原駅に出してきたんですが、イメージ図という表記がとても小さかったため、決定していない絵だけが先行していたことから、私が市長になってからそのイメージ図をはがさせました。そこを今、森副市長を先頭に議論を尽くしていただいて、土地利用方針から、令和6年度の土地利用計画に向けて議論しておりますので、橋本のまちづくりに関しましても、なるべく私が出ていける機会を作って、市民の皆様に自ら説明できる機会を作っていかなければならないと思っております。
中学校給食の全員喫食について
(神奈川新聞記者)
続いて、中学校給食の全員喫食について、こちらは令和8年中に全員喫食実現を掲げられており、今センター方式を軸にということで、場所の選定作業に入っていますが、今後、令和8年までに実現する上で、クリアしなければいけない課題がどの点にあって、それを具体的にどういうスケジュールで進めて行くか、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
ようやく南区の旧東清掃事業所跡地が、唯一の候補地として地域の皆様にご理解をいただけました。そこがまず一歩進んだことと、それから県立相模原総合高等学校、旧大沢高校跡地に関しましても、大沢地区の皆様にご理解をいただきつつあるのかなと思っております。今後、PFI方式で民間の活力を取り入れて進めていきますが、そのPFIは私たちにとって初めての経験になってまいります。サウンディング型市場調査に参加している業者さん何社かから話を聞くと、相模原はPFIをよくわかってないんじゃないってお話も聞きました。これから民間活力を使って、PFIで2つの給食センターを作っていく予定でありますので、PFIについても、私たち自身ももっと学んでいかなければいけないし、ここで学校給食を担当していた部長が市長公室長になりましたので、アクセルを踏めるように進めていきたいと思います。特にPFIに関しての、私たちの知識経験がないことが一つの課題だなと思っております。
人権尊重のまちづくり条例について
(神奈川新聞記者)
人権尊重のまちづくり条例についてお伺いします。今後、庁内で検討して、議会提案をしていきたいというふうにおっしゃっていますけれども、具体的に6月はちょっと厳しいというお話がありました。そうすると9月議会以降になるのかなというふうに予測してますが、現時点で考えている具体的なスケジュールはありますでしょうか。
(市長)
6月定例会議はちょっと難しいと思います。罰則付きにした場合、少し時間も必要となってまいりますから、私たちがこれから答申を受けて、庁内で揉んで、そして市民のパブリックコメントなどの意見も聴取してまいりたいと思っております。その中で最終的に私たちが、罰則付きにした場合は、おそらくここは数ヶ月、予定よりも延びてまいりますし、現段階で、例えば9月とか12月に出しますというのはちょっとはっきりとは言えませんが、なるべく丁寧に私たちも議論をし、かつ、市民の皆様のご意見を賜りながら、ここは非常に注目されてる条例だというふうに思っていますので、そういった中では、少しお時間を要する部分もあるのかなと思っております。
(神奈川新聞記者)
市長はこれまで答申を待ちたいということをずっとおっしゃっていて、3月末に出されましたけれども、今後庁内で、どういう条例案にするかどうかというのは、答申を基本土台にして、庁内での議論をすることになるということでよろしいでしょうか。
(市長)
たしか令和元年11月から始まった人権施策審議会だと思います。23回議論を尽くされたというふうに思っておりまして、慎重な審議を重ねられ、委員の皆様の経験とか知見を生かした、素晴らしい答申をいただいたと思っております。そういった意味でも、答申をしっかりたたき台にして、そこを土台にしながら考えてまいりたいと思っております。
2期目の体制について
(神奈川新聞記者)
最後に体制的なことをお伺いします。1期目の時に、副市長、教育長、その他に理事という役職を作られて、これまで国会議員で、市のことはあまりわからないという中で、職員とのパイプ役になるような形でというふうに経緯は伺っているのですが、2期目に就任するにあたり、そういった理事のポジションを今後また新たに設置するのか、その辺りを含めてどういう体制になるのかどのように考えていますか。
(市長)
今理事職は考えておりません。今後、やはり政策的な形で、副市長をはじめ、教育長としっかり議論していきたいと思っております。そういった中で、理事職は作りませんが、例えば参与職とか、今も例えばコンプライアンスなどに2名ほど、教育委員会の鈴木前教育長も入れて3名参与がおりますけども、そういった形で、例えば政策的な助言をいただくような方をお願いする可能性はあります。
(神奈川新聞記者)
参与というのは公職でそういう立場を、今の3人プラスアルファでまた何か作るということでしょうか。
(市長)
そうですね。それは考えられると思います。
橋本駅周辺整備について
(朝日新聞記者)
先ほど質問に出たリニアの開発の件なんですけども、市民と対話を進めていくっていうことなんですけど、当選されたということで、改めて、なぜ橋本駅の周辺を開発していく必要性があるのかっていうところ、例えば相模原の発展のためとか、その辺市長の言葉でもう一度教えていただきたいのですが。
(市長)
すでに13.7ヘクタールの相原高校跡地のまちづくりが進んでおります。区画整理事業と街路事業の都市計画決定がされたわけでありまして。県内唯一のリニア駅ができてまいります。やはりまちづくりをしっかりお示しをし、新横浜駅も最初は「こだま」のみの停車だったと思うんですが、私たちはなるべく多くのリニアの、1時間に例えば、今、何本停まるのかっていうのは正直聞いていませんが、例えば1本でも多く、リニア中央新幹線の神奈川県唯一の駅で、やっぱり降りたくなる駅にして、これから、例えば1本じゃなく2本、3本、4本と、1時間内に停まるような、やはり広域交流拠点整備計画の拠点として位置付けていきたいと思っておりますので、そういった意味では、私が最初から携わっていれば、13.7ヘクタールと言わずに、もう少し大きな形で、20とか30とか、大きなパイで南北の区画整理ができればよかったなと思っていますが、今回はもう決まっている方向での13.7ヘクタールでの区画整理事業の都市計画決定ができたわけですので、今後も、やはり降りたい駅にしていくという、魅力あるまちづくりをしていきたいと思っています。最寄り駅は品川と甲府駅になるわけでありますので、そういった意味では中間駅で、やはり相模原に降りたいぞというような、都市と自然のベストミックスできる相模原をもっと発信して、来街者を増やしていきたいなと思っています。
(読売新聞記者)
今の関連で、たしかに今回の選挙を見ていると、争点がいくつかあったと思うんですけれども、でも明確にその争点が分かれていたのはやっぱりリニアの、橋本駅南口の開発に関して、はっきり反対、このお金はむしろ福祉とか子育てに使うべきだという意見と、それから市長みたいに推進するっていう意見があったんですけれども、先ほどから市長の話を聞いていると、市長が街頭演説だとかミニ集会だとか私も何回か見に行かせていただきましたけれども、正直言って、今もおっしゃってますけど、対話が大事だとか、一緒に市民にも参加してもらって市政をやっていきたいとか、あるいは出向いて行ってやりたいとか、そういうふうにおっしゃってるんですけれども、じゃあ今までの橋本駅の南口のところに関してのやり方を見てると、対話じゃなくて、もう説得なんですね、はっきり言っちゃうと。南市民ホールもそうですし、もう結論が決まっていて、これが対話だったら、要するにこれからお互いの意見を述べあうわけじゃないですか。そうじゃなくて、もう結論ありきで、それに対してどうにか納得してくださいって説明してるのが市のやり方であって、これは全く対話でも何でもないわけですよ。市長の言っている対話っていうのはどうもちょっと違うんじゃないかなって気がしていてですね、むしろ本当に市民のことをちゃんと、しかもこんな性急に急いでやる必要ない、むしろ、これで100棟のうち、20~30棟が立ち退き拒否すると言ったら、あそこに道はできないわけですよ、何年経ったって永久に。強制撤去してもらわなくてはならないわけですから。そうやって考えた時に、もっと本当に納得してもらって、お互いに意見出し合って納得した上で合意して進めていけば良いのですけれども、どうも進め方が違うんじゃないか、対話ではないんじゃないかっていう気がするんですが、その点はどうですか。
(市長)
南市民ホールや大西大通り線も含めて、決定事項を説明するのではなくて、案をご説明して、市民意見をいただいているというふうに思っております。その中で、例えば南市民ホールも、一定の方向性の考え方をお示しさせてもらいましたが、結論ありきという話ではありません。これから南市民ホールも私自身が説明会に、本当は4月に行う予定だったんですが、ちょっと準備が整わなかったものですから少し先送りされていますが、出てまいりまして、話を聞いていこうと思っております。これまでの歴代の市長さんは分かりませんが、私は政治家市長として、誰よりも多く外に出て、市民の皆さんと対話してきた思いが強くあります。今後もそういった意味では、私自らが出向いて、ただ、やはり行政サイドとしてはいきなりトップが出て行って説明するのがいいのかどうかということもあります。やはり、まずは担当者が行ってお話をして、対話をしていくということが積み重ねで、最終的に私も出ていってお話をすることもあるというふうに思いますし、これからも顔の見える市長として、やはりどなたよりも多く出ていって、お話をしていきたいなと思うし、そういった中で、ご指摘いただいたように、結論ありきでお話を持っていってはならないというふうに思っておりますので、例えば私たちの案はこういう案だけれども、皆さんいかがですかと。そこから南市民ホールや橋本では議論を進めていかなければいけないと思っております。ですから、まだ結論ありきで決定しているわけではございませんので、方向性として、今後も進め方に関しては、私たちも例えば今回の学校給食センターの、南のセンターの候補地である大野中地区でも地域の検討委員会があったんです。そこの皆さんからも同じようなご意見をいただきました。ですから今後、やはりご指摘いただいたことは真摯に受け止めて、なるべく市民に寄り添って対話を行っていく必要があるなと思います。ちょっと私たちが説明するとどうしても、今も例えば、6診療所に関しまして、廃止ありきで説明があるというお話をいただきますが、ただ私たちのプランというか案をお示しさせていただかないと、市としてはじゃあどう考えているんだよと言われた時に、何も示しがなく、ただ皆さんの意見を聞きにきましたっていう話ではなく、市としてはこう考えているんだけども、皆さんとしてはいかがですかと。3月下旬も5回ほど診療所の説明会なども、パネルや動画を使って説明したりしましたが、やっぱり寄り添いっていうのは今後も大事だなと思っております。その中でご指摘いただいたように、足りないところ、そして私たちが変えなきゃいけないところもあるんだなってことは今のご指摘からも感じていますし、そういうふうにしていかなければならないと思います。私自らも、引き続き、いろんな機会を捉えて出ていきたいなと思っております。
(読売新聞記者)
橋本の大通りに関して言わしていただければ、公聴会でも皆が18人全員反対していて、いろいろ意見を述べています。それから、年末から年始にかけての意見書、これもほとんど8割以上の方が皆反対していました。そういった意見っていうのが都市計画決定していく過程において、何らかの考慮がされたのかと。行政を進める上で。全く考慮されてないんじゃないかと、やっぱり市民は思うわけですよ。その辺はどうなんでしょう。実際そういった市民の意見も吸い取って、進めていくっていうことをおっしゃるなら、あれだけ反対があったにも関わらず全くその意見というのはただ単にやりましたよだけの形式的なものであって、全く考慮されていないように思えるんですけどどうなんですか。
(市長)
大西大通り線に関しては、既存の宮上横山線を含めて、最近の52号とかの都市計画決定に比べて、非常に多くの参加者と説明の機会を重ねてまいりました。市民の皆さんに寄り添った対応を行ってきたというふうに思っております。しかしながら、反対のご意見、慎重なご意見があるってことは十分承知をしておりますし、これまで様々な会議を見てまいりましたが、賛成の人がこぞって出てきて、私は賛成ですというご意見を言っていただく機会ってなかなかないというのが、マスコミの立場でおわかりだと思いますが、比較的慎重、反対の方が多く出てこられて、ご意見をいただくという機会があります。できれば今後、賛成の方にもご参加いただけるような開かれた説明会になればいいなというふうに思っております。
議会との関係について
(共同通信記者)
はじめに議会とも連携して取り組んでいくというお話がございました。今回市長選と同時に市議選もありまして、議員選挙の候補者の応援、党派地域満遍なく講演されておりまして、そういう意味では連携ということでは問題はないのかなと思いますが、一方で議会との適度な緊張感というのが保てるかということに関してちょっと懸念があるのかなと。それから、今回の圧倒的な得票という、これをバックに、より力強く政策を進められるのかなと思うんですが、ちょっとその辺についてのお考えをお聞かせ願えればと思います。
(市長)
二元代表制ということは、議会と行政と対等な立場で議論をしていかなければならないと思っております。私も4年間を振り返っていく中で、職員の皆さんにも、議員から例えば強く言われても、やはりできないものはできない、できるものはできると、そこははっきりしていこうということでお話をしてまいりましたし、これまで、例えば麻溝台・新磯野地区整備推進事業のOBの口利きなんかもあったりとかしましたから、市長公室から、議員がいろいろと働きかけてくる内容とか含めて全部、報告してもらっています。私も選挙応援の中で色々なところに行きましたが、必ず言っているのが、まず二元代表制で、普段は例えば一緒にお食事をしたりする仲だけれども、議会ではガチンコでやってますよって話をさせていただいています。私も議員出身でありますから、そういった中では、今後も議会とは、緊張した関係を保っていかなければならないと思っています。おそらく、この4年間、49年ぶりだったかな、例えば、表彰条例が否決されたり、実際に何でも賛成の議会ではないわけでありまして、シビックプライド条例にも反対された会派もありましたし、そういった意味では今後も、緊張した関係でやれるというふうに思っております。特段私も、選挙の応援に行ったからどうのこうのではないし、お互いに頑張って相模原72万市民がワクワクするまちづくりを、議会も一緒になって行政と両輪でやっていきたいなと思っています。私は会派構成が今後どうなるかわかりませんが、会派構成も見ながら、議会というのは議長のご指導の中で本会議など開かれるわけでありますので、そういったところにまた参加させていただいて、議長副議長にもいろいろと相談をしながら、そして各会派の皆さんにも流せるところ、そして、地域なども踏まえて、例えばこれまで人事なんかで、これはちょっと私が来る前の話ですが、かなり早く人事の内示が、バーッと議会に広まっていたり、皆さんマスコミサイドにも、例えば次の特別職の人事がこの人になるっていう話が、おそらくこの4年間先行して漏れたことはなかったと思うんですね。そういった意味では、議会の皆さんとも慎重に、緊張感を持ったお付き合いをしてきたからこそだと思うし、また、議会の皆さんからも、例えばこういう人事が良いとか、そういったことをこの4年間言われたことはないです。やはり対等な立場でありますので、人事とか予算案に関してはしっかり私たちが作らせていただき、人事に関してはどうこういういわれはありませんけれども、予算案に関しては議会に諮るわけですから、そういった中でこれからも緊張した関係をしっかり保っていけるというふうに思っております。
※質疑応答中の重複した言葉づかいや明らかな言い直しなどは、整理した上で掲載しています。
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