平成30年4月~平成31年3月の区長レポート
区長室 絵画
区長室には、県立弥栄高校の芸術科美術専攻の生徒さんが描いた絵画を飾らせていただいています。
今回提供いただいた絵画は、2年生の古谷 咲輝(ふるや さき)さんが山梨県のいやしの里の風景を描いた「風景」という題の作品です。古谷さんから「西湖の周りは緑が多いなか私はあえて古民家の一部分を切り取り、窓の反射や洗濯機の錆びているところまで注意して描きました。」とのコメントが寄せられています。窓に写り込む風景や古民家ならではの木の質感の描写が素晴らしい作品です。
古谷さん、そして弥栄高校のみなさん、いつも素敵な絵をありがとうございます。
1月1日 年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
区民の皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年は、地震や台風、集中豪雨による自然災害が全国各地で発生し、改めて地域の皆様の連携協力の必要性を痛切に感じたところです。そのような中、中央区では、自治会をはじめとする多くの皆様が創意工夫を凝らしながら、安全で安心して暮らせるまちづくりに大変熱心に取り組んでいただいており、その熱意を改めて実感した年でもありました。皆様の取り組みに、心から敬意を表します。
本年も、安全・安心なまちづくりに向け「防災」や「防犯」、「交通安全」などの取り組みとともに、区民参加型のプロジェクトにより、地域への愛着を高め、担い手を増やすことに取り組んでまいります。
また、近年の自然災害を教訓に、地域の防災力を高めることや地域の方々のつながりを広め、強めることが一層求められておりますことから、地域の支えあいの輪を広げ、地域に関心を持っていただけるような様々な事業に取り組むほか、自治会の加入促進・退会防止などの支援に取り組んでまいります。
また、中央区の自転車交通事故は依然として高い水準にあります。自転車の事故は、利用する人のルールやマナーへの意識の高さが大きく影響します。このことから、事故の多い年代を中心とした啓発に加え、幼少期からの交通安全教育にも取り組みたいと考えております。
さらに、昨年度から地域の皆さまの協力を得て進めております中央区の区別基本計画の策定につきましても、未来を見据えた計画を区民の皆さまの意見を伺いながら、しっかりと進めてまいります。
中央区役所は、本年も地域の皆様と「顔の見える関係」を築き、協働によるまちづくりを進めてまいります。
区民の皆様には、引き続き、ご理解とご協力をお願い申し上げるとともに、本年が、皆様にとりまして、素晴らしい年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
平成31年1月1日
中央区長 小山秋彦
中央区みらい協働プロジェクトの取り組み
秋も一段と深まり、木々の葉も見事に色づく季節となりました。
区民が主体となって中央区の活性化に取り組む、みらい協働プロジェクト実行委員会では、「愛着を高める」「担い手を増やす」を活動テーマに様々な取り組みが行われています。
「愛着を高める」活動に取り組むグループでは、昨年制作した中央区のシンボルの「桜」や「相模川」などを体の動きで表した「さくら体操」を一人でも多くの皆さんに広めようと体験講習会を11月3日(土曜日)に市立体育館で開催しました。当日は多くの参加者が集まり、体育館いっぱいに広がって体操を楽しみながら他の参加者と会話し交流するなど、新たなつながりが生まれていました。
また、「担い手を増やす」活動に取り組むグループでは、地域を良く知る人(=トコロジスト)との交流により地域を知り、関心を持ってもらうことを目的としたスタンプラリー「中央区ぶらさんぽ」の第2回を、11月18日(日曜日)に上溝地区を中心に開催していただきました。330名もの参加があり、トコロジストならではの話を参加者が熱心に聞き、新たな魅力を発見している光景を各所で見ることができました。またガイドツアーでは、地元在住のガイドからこぼれ話を聞いたり質問をしたりと、参加者とスタッフが会話を楽しみながら地域をめぐる姿が印象的でした。人と人との触れ合いが自分の地域を愛する気持ち、さらにそれを自分たちで受け継ごうという気持ちにつながると実感しました。
これから、各地で冬の風物詩であるイルミネーションの点灯といったイベントも予定されています。
皆さんも、地域のイベントに足を運んで、新しい魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。
敬老の日
今年度中央区内では、新たに33人の方が100歳を迎えられ、市全体では、109人の方が100歳を迎えられます。
相模原市では、毎年、多年にわたり社会の発展に寄与してこられた高齢者の方々の労をねぎらうとともに長寿と健康を祝うため、市内の高齢者を訪問し、お祝いの品をお渡ししています。
私も、9月4日と13日に、市長に代わり7人の方を訪問しました。皆さん思い出やご自身の近況、家族に対する感謝の気持ちなどをお話していただき、訪問後は、心が温かくなりました。
皆さんのご長寿とともにご家族のご多幸をお祈りいたします。
また、区内各地では、17日の敬老の日を中心に、テレビでお馴染みのスターによる歌謡ショーや、地域の皆さんによる振り込め詐欺防止のための寸劇、高校生による人形浄瑠璃の上演など、工夫を凝らした長寿をお祝いする催しが開催され、参加された皆さんは、楽しいひと時を過ごされていました。
現在、我が国は世界に類を見ないスピードで人口減少や高齢化が進んでおり、今後は、経済社会に与える影響も大きく、地域では市民の安全安心の基本である地域コミュニティの維持も大きな課題の一つであります。
地域コミュニティの維持には、活動の担い手の確保、育成が急務であり、一人でも多くの皆さんが地域づくりに参加していただくことが何より重要と考えています。
区役所では、高齢社会の中でも、子どもから高齢者が、ともに笑顔あふれ、心豊かに暮らせる社会となるよう、地域の皆さんと取り組んでまいりますので、区民の皆さまには今後ともご支援ご協力をよろしくお願いします。
区長室 絵画
区長室には、県立弥栄高校の芸術科美術専攻の生徒さんが描いた絵画を飾らせていただいています。
今回提供いただいた絵画は、3年生の清田 愛紀(せいた あき)さんが山梨県のいやしの里の風景を描いた「ふるさとの味」という題の作品です。清田さんから「風景のあたたかい雰囲気を感じていただけたら幸いです。」とのコメントが寄せられています。
清田さん、そして弥栄高校のみなさん、いつも素敵な絵をありがとうございます。
地域の力で盛りあがる夏祭り
ふるさとを意識することが多くなるこの時期、夏の風物詩でもあるふるさとまつりや盆踊りが区内の各地域で開催されています。
7月29日に開催された「上溝夏祭り」は県北部最大級で「かながわのまつり50選」にも選ばれている祭りです。その他、各地域でも自治会単位や複数の自治会が協力してお祭りや盆踊りが行われています。
毎年、区内の各地域で行われているお祭りなどには多くの人が来場し、出店や盆踊りなどを楽しんでいますが、開催には自治会が中心となり、地域の多くの人たちが思い出づくりや、地域の人たちが親睦を深めるため、時間をかけて準備を行っています。
お祭りをはじめ地域活動の中心的な役割を担う自治会ですが、近年では自治会への加入率が低下しています。相模原市全体では、約54%程度の加入率となっているのが現状です。
今後、さらに高齢化が進行し、人口も減少する見通しとなっている中、市民の安全安心の基本である地域コミュニティの維持のための自治会の役割は、益々重要になってくると考えています。
中央区役所では、自治会加入促進に向けた取組として、広報紙による啓発活動をはじめ、自治会活動の有用性をさらに理解してもらうための支援や、不動産関係団体との連携に基づくマンション等の集合住宅へのアプローチを行っております。
自治会に加入することにより、近所の人たちとの付き合いが深まり、困ったことがあれば相談し解決したり、大きな災害が発生したときは助けあったりと、一番頼りなるのは「ご近所力」です。地域のつながりを深め、安全で安心して暮らせるまちづくりのためにも、地域の夏祭りなどへの参加をきっかけに、ぜひ自治会へ加入していただければと思います。
地域の防災対策
今回で19回目となる、星が丘地区連合自主防災隊の夜間訓練に伺いました。星が丘地区では「災害はいつ発生するか分からない」と言うことで、夜間に災害が発生しても迷わず行動できるよう、あえて夜間の避難の際の危険や不便さを体感する訓練を行っています。
当日は雨天のため、残念ながら予定を変更して体育館での開催となり、規模を縮小しての実施となりましたが、220人が参加され応急手当や心肺蘇生、避難所開設などの訓練に真剣に取り組んでいらっしゃいました。
訓練では、レジ袋や新聞紙など身近な物を使った応急手当方法を学ぶ中で「他にはどのようなものが代用できますか」といった質問が出たり、真剣な表情で心肺蘇生の実習に取り組む姿が見られました。また、災害が発生し、多くの方が避難所に避難されてくることを想定し、その際に混乱なく避難者を受け入れるための避難者の受付、誘導訓練なども行われました。積極的に災害への備えをする方々の姿を見て、大変心強く感じました。
全国各地で地震や集中豪雨などによる災害が発生しています。とりわけ、6月18日に発生した大阪北部を震源とする地震や、7月6日~8日に西日本を中心に発生した豪雨は大きな被害をもたらしました。区役所としても、災害に強いまちづくりをめざして防災対策に取り組んでいるところですが、いざ災害が発生した際は、自助・共助が大変重要になります。区民の皆さんには、家庭での備蓄を進めるなど日ごろから十分な備えをしていただくとともに、このような訓練を通して、災害への心構えと適切な判断力、的確な行動力を身につけていただければと思います。
皆様のご協力による、交通安全と地域づくり
今年度がスタートして早や1カ月が経ち、緑が美しく清々しい季節になってまいりました。
4月5日は市内の小学校で入学式が行われ、中央区でも約2,000人の子どもたちが新しいランドセルを背負って元気に登校しました。
区内各地では入学式にあわせ、子どもたちが事故にあわないようにと、相模原交通安全協会や交通安全母の会、自治会の方々などによる交通安全キャンペーンが行われました。
キャンペーンでは、安全の願いが込められた折り鶴や、新しいランドセルに取り付ける反射材などを配布しながら、自転車に乗る際のヘルメットの着用を呼びかけました。
平成29年の自転車交通事故は391件発生し、前年より30件増加しています。
昨年制定された「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」では、交通ルールを守ることやマナーの向上のほか、保護者は子どものヘルメット等の着用に努めることなどが定められています。自転車交通事故による死亡原因の6割は頭部の受傷によるものです。子どもが自転車に乗る際には、交通ルールを守ることの大切さとともに、ぜひヘルメットを着用するよう、家庭内でも話し合っていただきたいと思います。
4月29日から5月5日まで、「泳げ鯉のぼり相模川」が開催され、市内外から45万7000人の方が来場し、相模川の上空を雄大に泳ぐ1,200匹の鯉のぼりを見ながら、春のひと時を楽しまれていました。
今年で31回目を迎え、相模原市を代表する一大イベントとなった「泳げ鯉のぼり相模川」ですが、開催前日の28日には、実行委員会を始めボランティアの方たち200人が、相模川を横断するワイヤーに鯉のぼりを取り付け、上空に上げる作業を行うなど、準備や運営には大勢の地域の皆さんが関わることによって、長年継続するイベントの開催につながっています。
誰もが、安全で安心して暮らせる地域づくりには一人でも多くの人が地域に関心を持ち、できる範囲で活動に参加していただくことが必要です。
区役所も地域活動の担い手不足などの地域課題の解決に向け、皆さんと一緒に取組んでまいりますので、皆さんもぜひ地域活動に参加していただけたらと思います。
過去の区長レポート
過去の区長レポートは、次のリンクからご覧ください。
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