ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・Hibの予防接種(五種混合、二種混合)
令和6年4月1日から新たに五種混合ワクチンが導入されました。
従来の四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)にHibワクチンを加えたものです。
- 接種間隔・対象年齢などの基本的な取り扱いは従来の四種混合と同じです。
- 接種が複数回必要なワクチンで、原則として同じワクチンを接種することとされています。既に四種混合ワクチンで接種開始している場合は、次回以降も四種混合を接種することとなります。五種混合への切り替えが必要な場合は予め医師等にご確認ください。
ジフテリアは、ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。症状は、高熱・のどの痛み・犬吠様のせき・嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
百日せきは、百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通のかぜのような症状で始まりますが、乳幼児はせきで呼吸ができず、けいれんを起こしたり、脳症などの重い合併症を起こすなど、命にかかわることもあります。
破傷風は、土中の菌が傷口などから体内に入ることにより感染します。最初は口が開かなくなるなどの症状がでて、やがて全身のけいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもあります。
ポリオ(急性灰白髄炎)は「小児まひ」とも呼ばれますが、大人もかかる病気です。ポリオウイルスが口に入って感染し、1,000人~2,000人に1人の割合で手足のまひを起こします。まひは永久に残ることもあり、症状が進行すると呼吸困難により死亡することもあります。
Hib(ヒブ)は乳幼児の化膿性髄膜炎、敗血症、喉頭蓋炎などの重篤な全身感染症の原因となっています。
対象年齢
- 1期:生後2カ月~7歳6カ月未満
- 2期:11歳~13歳未満
※1期で接種したワクチンの種類にかかわらず、2期では二種混合ワクチンを使用します。
接種回数
1期
(初回)20日から56日までの間隔で3回
- 標準的な接種期間 生後2カ月未満から12カ月未満
(追加)1期初回(3回)終了後、6カ月以上(標準的には1年から1年半)の間隔をあけて1回
2期(二種混合)
1回
- 標準的な接種年齢:11歳
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