2022フォトシティさがみはら 受賞作
受賞作品
プロの部受賞者
さがみはら写真アジア賞 張 詠捷(台湾) 『泰雅族紋面長老(紋面のあるタイヤル族の長老シリーズ)』(写真集)
略歴
1963年、台湾の澎湖諸島に生まれ、美しい故郷の島で芸術的感性を磨く。1983年から写真を始め、多くの師の影響を受けながら自分の限界に果敢に挑戦し、広く深い人生を探検するため故郷を飛び立った。
社会的アイデンティティやジェンダー、女性に課せられた地理的制約など多岐にわたり創作活動の場を積極的に拡大してきた。長年フィールドワークを行い、人間性に関わる問題に関心をもち、境界線を超え、故郷の先住民と彼らの独自文化を保護し、包括的で前向きな暮らしを確立する支援を行う。これまでにヨーロッパやアメリカをはじめ多くの国を訪れ、東洋と西洋の文化芸術が内包する精神的な本質について探究している。高いプロ意識と情熱をもって示唆的で人間性豊かな芸術作品の数々を制作し、キャリアを重ね、功績を残してきた。
純粋で感受性が鋭く、人間愛に満ちた彼女のアーティストとしての視点を通じて、1980年代以降の多文化主義への移行期の貴重な社会の様相を見ることができる。その作品は、グローバル化の流れの影響を受けた故郷の原風景の衰退を記録した貴重なミクロヒストリーでもある。彼女の作品には、不屈の精神と、より良い社会の実現を求めてやまない人々に特有の生命力にあふれており、人類に共通する重要な歴史的、文化的記憶を伝えている。
これまでに制作した作品は、国立台湾美術館や台湾文化センター、台湾の多くのアートギャラリーのほか、フランス、イギリス、日本、オランダ、中国、オーストラリア、アメリカ、中南米、ロシアなど世界各地で展示され、またNational Center for Photography And Imagesなどの台湾の美術館や個人・民間でも作品が所蔵されている。
張の創作は、一貫して自らの体験に基づいており、故郷の島の文化の伝統に立ち返る。51歳になってからは利他主義の実践に専念し、その恩恵を作品に丹念に取り入れ、美しく鮮やかな世界を構築し、かけがえのない生命の大切さに光を当てることに力を注いでいる。
受賞歴
1991 「The Life Record of the Painter Zhao Erduo」が台湾の出版界で最高の賞であるNational Photography Golden Tripod Awardを受賞。
1995 「The Call of the Pescadores」が国立台湾美術館に展示され、Taipei Photography Festival Annual Photographyで優秀賞受賞。
2000 財団法人国家文化芸術基金会奨学金を受賞。
2008 「Cloud Gate Wanderer Program Scholarship」奨学金受賞。
2013 「第36回Wu San Lian Photography Art Award」受賞。
2022 写真集「Illusory Appearance」刊行(中国語版、英語版)。National Center for Photography and Cultureが「The Call of the Pescadores」を所蔵。国立台湾美術館の全国美術展審査員。
さがみはら写真新人奨励賞 岸 幸太 『傷、見た目』(写真集)
略歴
1978年千葉県生まれ。写真家。
2003年、東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。同年よりphotographers' galleryに参加。多くの活動に携わるなか、『photographers' gallery press no.14』(2019年)で、編集責任を務める。
個展、グループ展多数。これまで発表した作品集に、『welcome』(2004年)、『ガラクタと写真』(私家版、2014年)、『Baseball』(私家版、2014年)、『GAREKI Heart Mother』(私家版、2016年、以上すべてphotographers' gallery)、『傷、見た目』(写真公園林、2021年)、『連荘』(KULA、2021年〜継続中)がある。
VOCA展2015にて奨励賞を受賞。
さがみはら写真新人奨励賞 中井 菜央 『雪の刻』(写真集)(写真展)
1978年滋賀県生まれ。
2004年、写真家を志望し上京。2006年、日本写真芸術専門学校を卒業、作家活動を開始。
個展の開催、グループ展の参加多数。
主な個展に2014年「未明」銀座ニコンサロン(東京)、2018年「繡」Roonee 247 fine arts(東京)、2021年「破れる風景」津南町農と縄文の体験実習館なじょもん(新潟)、2022年「雪の刻」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川)などがある。
赤々舎より「繡」「雪の刻 / THE TIME RULED BY SNOW」を上梓。現在東京在住。
さがみはら写真賞
さがみはら写真賞については、受賞者都合により辞退となりました。
アマチュアの部受賞者
アマチュアの部受賞者
応募者数:792名
応募作品:3,035点
金賞(1名)
銀賞(2名)
銅賞(3名)
市民奨励賞(1名)
みどり賞(3名)
入選(50名)
ジュニア賞(3名)
ジュニア奨励賞(6名)
- 市民奨励賞:相模原市民の応募者を対象として選出します。
- みどり賞:相模原橋本ロータリークラブ様のご協賛により設致しました。相模原市緑区を題材にした作品を対象として選出します。
- ジュニア賞:小学生、中学生、高校生の各区分から選出します。
- ジュニア奨励賞:ジュニア賞に準ずる賞として、各区分から選出します。
受賞作品については、次の受賞作品一覧をご覧ください。
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