受動喫煙による健康への影響
リーフレットは、次のリンク(PDF)よりご覧いただけます。
一般社団法人相模原市医師会が発行する「健康さがみはら」にも掲載されました。
受動喫煙の基礎知識 ~知っていますか? 防げていますか?~
受動喫煙とは?
他人が吸っているたばこの煙(副流煙や呼出煙など)を吸ってしまうことです。たばこの煙には多くの有害物質が含まれており、それを吸い込んだ人の体にも悪影響を及ぼします。
受動喫煙と病気
- 受動喫煙による年間死亡数(推計値)は約1万5,000人
- 受動喫煙により、虚血性心疾患(1.2倍)や肺がん(1.3倍)、脳卒中(1.3倍)、乳幼児突然死症候群(4.7倍)など、病気になる危険が高くなります。
たばこの煙と有害物質
たばこの煙は、ニコチン、タール、一酸化炭素など約70種類の発がん性物質や、約5,300種類の化学物質を含んでいます。
たばこの煙
(1)主流煙(喫煙者が吸う煙)
- ニコチン、タール、一酸化炭素など、多くの有害物質を含んでいます。
(2)副流煙(たばこの先から出る煙)
- 主流煙と同じで、ニコチン、タール、一酸化炭素など、多くの有害物質を含んでいます。
- 主流煙より副流煙の方がさらに多くの有害物質を含んでいます。
(3)呼出煙(喫煙者が吐き出した煙)
- たばこを吸い終わった後もしばらくは、吐き出した息に有害物質が含まれています。
(4)残留たばこ成分
- たばこを消した後のカーテンやソファー、衣類、髪の毛などに付いて残ったものから有害物質を吸い込むことでも受動喫煙が起こります(三次喫煙/サードハンド・スモーク)。
三大有害物質
ニコチン
- 依存症を引き起こす原因物質。麻薬と同程度の依存性の強さがある。
- 強い血管収縮作用があり、毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる。
- 歯ぐきの血管を収縮させるため、歯ぐきに十分な酸素や栄養がいきわたらなくなり歯周病が進行する。
タール
- たばこから出る化学物質の総称であり、たばこのヤニにあたる成分。
- 発がん性物質が数多く含まれている。
- 歯を茶色く変色させたり、肺を黒く変色させる。
一酸化炭素
- ヘモグロビンと強く結びつき、酸素を運ぶ機能を阻害して酸素欠乏を引き起こす。
まちがえやすい受動喫煙防止対策
次の方法では、受動喫煙を防ぐことはできません。
換気扇の下で吸う
換気扇を回していても料理の香りが室内に漂うように、換気扇でたばこの有害物質は除去しきれません。
空気清浄機を使う
たばこの粒子成分は除去できても、ガス成分までは除去しきれません。
※粒子成分にはニコチンやタール、ガス成分には発がん性物質であるホルムアルデヒドやベンゼンなどが含まれています。
ベランダで吸う
近隣の家にたばこの煙が流れ、周囲の人に受動喫煙をさせてしまう可能性があります。
また、喫煙後もしばらくの間は、吐く息の中にたばこの有害物質が含まれています。
加熱式たばこを吸う
紙巻きたばこと比べて煙や臭いが少なくても、同様に有害物質が多く含まれています。
三次喫煙(サードハンド・スモーク)
たばこの煙が見えていないのに、たばこ臭いと感じたことはありませんか。
たばこ由来のニコチンや化学物質は、喫煙者の毛髪や衣類、部屋、自動車のソファ、カーペット、カーテンなどの表面に付着して残留することが知られています。
それが三次喫煙で、別名「残留受動喫煙」とも呼ばれています。
三次喫煙はまだ新しい概念で、健康リスクとの直接的な因果関係は明らかにされていませんが、部屋で過ごす時間が長い乳幼児などでは三次喫煙による影響が懸念されます。
望まない受動喫煙を防ぐための法律
2020年4月から 改正健康増進法が全面施行
「屋内」は原則禁煙
喫煙は決められた場所で!
ただし、基準を満たした場所では喫煙することができます。
※病院、学校、保育園などは敷地内も原則禁煙です。
喫煙できる場所は20歳未満立入禁止
受動喫煙による健康への影響が大きい20歳未満の人(従業員を含む)は、喫煙できる場所に立ち入らせることはできません。
標識掲示が義務
店舗や施設、喫煙場所の入口には、「禁煙」や「喫煙専用室あり」などの標識の掲示が義務付けられます。
※「禁煙」標識は「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」に基づき、掲示が義務付けられます。
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