はんだん・批判せずに話を聞く
- どんな気持ちなのか話してもらうようにしましょう。
- 責めたり弱い人だと決めつけたりせずに聞きましょう。
- この問題は弱さや怠惰からくるのではないことを理解しましょう。
- 温かみのある雰囲気で対応しましょう。
※誰でもゲートキーパー手帳(厚生労働省)より抜粋
傾聴は、支援の出発点です。そして、悩んでいる人への最大の支援となります。人は批判されたり、判断されることがなければ自由に話せます。責めたり、弱い人だと決めつけたりせずに、どんな気持ちなのかを話してもらいましょう。
そうすることで、相手に「話しても良いのだ」「受け止めてもらえた」という安心感を持ってもらうことができます。さらにリスクを判断するための情報も収集できます。
「死にたい気持ち」を打ち明けられたら
深刻な告白を前にして、あなたが思わずその場から逃げ出してしまいたいと思うのは当然の反応です。しかし打ち明けてくれた相手は、これまでのつらい気持ちや考えを聞いてもらうことを希望しています。まずは徹底的に聞き役に回り、相手の気持ちを理解するように努めます。時には相手との間に沈黙が生じるかもしれませんが、沈黙も大切なコミュニケーションです。一緒に時間を共有することに意味があります。
「誰にもいわないで」と言われたら
相手が、自殺したいくらいつらい気持ちであることを打ち明けてくれた後に、「このことは誰にも言わないで」と申し出ても、同意することは避けましょう。
「秘密にしたいその気持ちはわかる」「しかし、私はあなたの命を守るためには、その約束は出来ない場合もあることをわかってほしい」「私以外にも、せめて他の誰になら話してもいいだろうか」・・・と話しを続けてみましょう。2人だけの秘密にすることで、本来必要な支援が遠ざかってしまう恐れがあります。そしてあなたがその責任を背負いきれなくなり、共倒れになってしまうことも心配です。
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