メンタルヘルス・ファーストエイドとは
メンタルヘルス・ファーストエイド(Mental Health First Aid)は、メンタルヘルス(心の健康)の不調に悩む人に対して、専門家による支援の前に提供する支援のことです。メンタルヘルス・ファーストエイドの目的は以下のようなことです。
- 自傷・他害の恐れのある人の生命を守ること
- メンタルヘルスの問題がさらに悪化するのを防ぐ支援をすること
- 健全なメンタルヘルスの回復を促進すること
- 精神疾患を患う人が安心できるようにすること
※「専門家に相談する前のメンタルヘルス・ファーストエイド」(創元社)より抜粋
こころの不調(精神的危機状態)の最中にある人は、自分に支援や医療が必要なことが理解できない場合もあります。そのため、周りの人が気づいて支援することが必要です。メンタルヘルス・ファーストエイドは治療者になるために学ぶのではなく、心の健康にかかわる症状をどのように認識し、初期支援をどのように提供し、適切な専門家支援へどのように導くかを学ぶためのものです。あなたが、あらかじめファーストエイドを学ぶことで、大切な人がこころの不調に陥った時に具体的な「支援行動」を起こせます。
ここでは、「うつ・自殺の危機にある人」に対するファーストエイドをご紹介しますが、他にも「不安障害」「精神病性障害(統合失調症など)」「物質関連障害(アルコール・薬物)」「自傷行為」のファーストエイドがあります。もっと詳しく知りたい人は、「専門家に相談する前のメンタルヘルス・ファーストエイド~こころの応急マニュアル~」(創元社)をご覧ください。
参考・引用図書
- B・キッチナー、A・ジョーム著メンタルヘルス・ファーストエイド・ジャパン編訳
「専門家に相談する前のメンタルヘルス・ファーストエイド~こころの応急マニュアル~」創元社 - ゲートキーパー養成研修用テキスト(厚生労働省)
- 誰でもゲートキーパー手帳(厚生労働省)
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