1. 寸沢嵐石器時代遺跡(すあらしせっきじだいいせき)
- 種別
国指定史跡 - 指定年月日
昭和5年11月19日 - 所在
緑区寸沢嵐568-2ほか
内容
昭和3(1928)年7月、畑の耕作中に地表下に石が敷かれている箇所が発見され、長谷川一郎氏による発掘調査で敷石住居跡であることが確認されました。
敷石住居の最初の発見は、大正13(1924)年10月、現在の東京都町田市にある高ヶ坂遺跡でした。神奈川県内で初めてとなる寸沢嵐石器時代遺跡の発見は折しも敷石住居研究の黎明期にあたり、考古学研究史の上で欠くことのできない重要な遺跡となりました。
発見された敷石住居跡は東西約5.1メートル、南北約4.5メートルの楕円形の主体部をもち、床には河原石を敷き、その間に小石を詰めて固めて作っています。北東部に張出部が付き、中央には約60センチメートルの正六角形の石囲い炉を設けています。年代は、縄文時代中期末葉(約4,500年前)と推定されています。
現在は、六角形の建物の中に保存されており、敷石住居跡を間近に見ることができます。
参考文献
新津久井地域広域市町村圏計画推進協議会 1984 『津久井郡文化財 史跡埋蔵編』
古谷清 1932 「神奈川県寸沢嵐石器時代遺跡」『史蹟調査報告書』第6輯
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