動物とのかかわりから得られる総合的自然体験学習・出張型動物介在教育事業
事業実施主体
- 麻布大学 ヒトと動物の関係に関する教育研究センター
- 相模原市 津久井生涯学習センター(総合的自然体験学習)
- 相模原市 学校教育課(出張型動物介在教育)
事業概要
総合的自然体験学習型(2泊3日 馬と一緒に過ごします!)
津久井地域の自然資源と大学の知的資源を融合し、馬といった古くから人と関わりを持つ動物とのふれあい(非日常的な体験として普段触れることのできない馬の世話や乗馬)の機会を通して、非言語コミュニケーション能力の向上を図るとともに、生命の尊さ、思いやりの心を育みます。また、宿泊型の共同生活を通して、連帯感や協調性、コミュニケーション能力を育成します。
取組み状況
第1回目の体験プログラムが、平成21年8月25日(火曜日)から27日(木曜日)まで、2泊3日にわたって実施されました。今回は、16人のこどもたちが、4頭の馬たちと一緒に夏休みのひと時を過ごしました。
8月26日、この日は宿泊施設と河原の間を往復する乗馬プログラムが実施されました。
宿泊施設を出た外乗プログラムになるので、あらかじめ麻布大学のスタッフの皆さんが、乗馬ルートの安全性などを確認しています。
往復約1時間のルート、普段大学の敷地内で過ごしている馬も少し緊張しているようでした。表には見えない裏方の仕事ですが、とても大事なことです。
大自然の中で馬とこどもたちが一体になる
「馬ってあったかいんだねえ!」動物のぬくもりを感じ、「あそこに川が見えるよ!」普段の生活の目の高さではない視界、こどもたちは馬とふれあう中で、様々なことを感じ取っていました。また、スタッフの皆さんも「きれいな景色だねえ!」と相模原市の自然の恵みを再発見したようでした。
行政だけでは提供することのできないプログラムが協働することで可能になっています。
地域の人とのふれあい
「ありがとうございました!」とこどもたちの元気な声が響き渡りました。
今回は、急きょ特別体験プログラムとして、地域の方の御協力により、ブルーベリーの摘み取り体験もすることができました。
ひとつの協働事業から様々な出会いがあり、新たなつながりにより事業のますますの発展が期待できそうです。
出張型動物介在教育(市立小・中学校4校に出向き、動物介在教育を行います。)
麻布大学の特色を生かし、小学校の教科に犬を参加させ、授業の目的や単元のねらいに合わせて教師と共にプログラムを作成し、観察やふれあい、世話を通じて子どもたちの教育的効果を高めます。また、動物とのかかわりを持つことにより、子どもたちの心身の健やかな発達や豊かな人間関係、そして学習への動機付けにつなげます。
取組み状況
9月10日(木曜日)、相模原市立広田小学校において、3年生の児童を対象に動物ふれあい授業が行われました。
今回の授業には麻布大学ヒトと動物の関係に関する教育研究センターの10人のスタッフと5頭のワンちゃんが出張しました。
1校時、3校時、4校時、ワンちゃんも長時間にわたり、スタッフの一員として最後までがんばりました。
ワンちゃんにふれる前の約束ごとを確認!
「飼い主さんにあいさつをして、触ってもいいか確認をする」、「犬の周りを囲まない」、「走らない」、「大きな声を出さない」、「動物が苦手な人はスタッフに相談しよう」など、はじめに、いくつかの決まりごとについて、説明が行われました。
ふれてみよう!
「最初はグー!」、「はじめににおいをかいでもらおう」、「慣れてきたら、手をパーにして首のところをなでてあげよう」・・・。
一人ひとり、約束事を守って、実際に犬にふれてみました。子どもたちは、犬への正しい接し方を学ぶことができました。
子どもたちと犬が心をひとつにして!
短い時間で犬とこどもたちが、どれだけコミュニケーションをとることができたか、授業の終わりには、各グループがコミュニケーション度を発表しあいました。
この事業では、言葉の通じない犬とのコミュニケーションを図ることにより、子ども同士のコミュニケーション能力が高まることを期待しています。
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