上條 陽子
上條 陽子(かみじょう ようこ)1937(昭和12)年~
- 洋画家・現代美術作家
- 神奈川県生まれ。
- 1978(昭和53)年第21回安井賞受賞。
- 2010(平成22)年相模原市民文化表彰受賞。
- 女流画家協会委員。
*安井賞=新人洋画家の登竜門とされ、美術界の芥川賞と呼ばれた賞。1957(昭和32)年~1997(平成9)年まで40年間続いた。
玄黄・彷
玄黄・呂
玄黄・律
玄黄・環
玄黄・踊
解説
「玄黄・彷」〔げんこう・ほう〕
「玄黄・呂」〔げんこう・ろ〕
「玄黄・律」〔げんこう・りつ〕
「玄黄・環」〔げんこう・かん〕
「玄黄・踊」〔げんこう・よう〕
まったくの無名でありながら、女性初の安井賞受賞という衝撃的なデビューを飾り、一躍、時の人となった作者の初期のシリーズ作品です。玄黄(げんこう)とは黒色の天と黄色い大地のこと。美というものに不幸を感じさせるボードレールの詩に影響を受けた作者は、人間の苦悩・絶望をテーマに、天と地の狭間で揺らめく様々な人々の姿を描きました。
くつ1
くつ2
くつ3
解説:くつシリーズ
「くつ1」
「くつ2」
「くつ3」
これまで人間の苦悩・絶望をテーマに描いてきた作者は、大病を患い、自らが生死の間をさまよう体験をします。しかし、一命を取り留めた後はテーマを180度転換をして、今度は生命感に溢れたる作品を手掛けることになりました。本作品は、踊りまわるモデルを追いかけながら描くダンスシリーズの一つです。瞬間の動きを捉え、自由奔放で躍動感の溢れた「生」を謳った作品です。
み・の・り
解説
「み・の・り」
本作品は、原形がわからないほどデフォルメ(誇張)された対象物が、黒い輪郭で力強く描かれています。作者は後に、厚紙を切り抜き、画面に幾重にも貼り付ける手法で、人間を極端にデフォルメした作品のシリーズを始めます。本作品は、作者の新しい境地を感じさせる予兆的な作品といえましょう。
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