上田 薫
上田 薫(うえだ かおる)1928(昭和3)年~
- 洋画家
- 東京都生まれ。
- 1956(昭和31)年MMG社ポスター国際コンクール国際大賞受賞。
- 1975(昭和50)年第11回現代日本美術展東京国立近代美術館賞受賞、第10回ジャパン・アート・フェスティバル優秀賞受賞。
- 1976(昭和51)年第12回現代日本美術展群馬県立近代美術館賞受賞。
なま玉子Q
解説
「なま玉子Q」〔なまたまごQ〕
玉子の割れた瞬間が、まるで写真のように描き出されています。しかし、よく見ると写真とは異なり、対象となる玉子だけが抽出され、描かれています。ここに作者の主張はありません。あるのは描かれた物体がそこに存在するということだけです。スーパーリアリズムの第一人者といわれる作者の代表作です。
コップの水G
コップの水H
コップの水I
解説
「コップの水G」〔こっぷのみずG〕
「コップの水H」〔こっぷのみずH〕
「コップの水I」〔こっぷのみずI〕
一時期、コップやビンなど光を反射しつつも透過していくガラスを描くことを好んで描いていた作者は、そのシリーズの代表作として3部作の本作品をつくり上げました。
「コップの水G」は明るい外光の中で水を蓄え、縁に水滴を滴らせるコップ。「コップの水H」は薄暗い中でわずかな光を反射させるコップ。「コップの水I」は暗闇の中でわずかに光る小さな1点の光のみを反射するコップ。時間の経過を示すかのように組まれたこれらの連作は、ゆるぎない技量の裏付けがあったからこそ生まれる秀作といえましょう。
流れL
解説
「流れL」〔ながれL〕
写真のような克明さをもって描写するスーパーリアリズム。その第一人者と呼ばれる作者が描こうとするのは、影や光、水など、移ろい、そこにとどまらない現象です。本作品は熊本県小国町にある遊水峡の渓流を訪れた際に、木陰から漏れる光を反射する水面に魅了され、それを作品化したものです。
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