平成27年度「相模原市平和大使」広島市派遣結果報告
11月8日にあじさい会館ホールにて開催した「終戦・原爆投下70周年記念事業 2015市民平和のつどい」において、「相模原市平和大使」として10月9日から11日まで広島市を訪問した田名北小学校4年 丸山 凜琉(まるやま りる)さんと上溝中学校2年 左近充 智依(さこんじゅう ちい)さんから、現地で学んだ原爆被害の実態や、平和への取り組みに関する感想などを発表していただきました。
最初に、広島平和記念公園の「原爆の子の像」に千羽鶴を奉納したことについて、丸山さんから、「千羽鶴は私の身長よりも大きく、ずっしりと重く、一人で奉納することが難しかったです。市民の皆さんの、平和を願う気持ちがたくさん詰まっているのだなと思い、心を込めて奉納して来ました」と報告がありました。
派遣中の視察について、左近充さんは平和記念公園近くにある動員学徒慰霊塔に触れ、「当時は、子供が多く作業していた事を知りました。高校生は武器を作り、中学生は空襲の時、火災の拡大を防ぐために建物を壊す仕事をしていて、原爆により、数千人ほど死亡したそうです。自分と同じくらいの年齢の子供がたくさん亡くなっていた現実を知りました」、丸山さんは平和記念資料館の展示物について、「黒こげになった弁当箱や、三輪車、かい中時計や制服、かみの毛もありました。どれも本物ということに、信じられない気持ちとこわいという気持ちで、見ているのがつらくなりました。」とそれぞれ感想を述べました。
訪問したNPO法人ANT-Hiroshima代表の渡部朋子(わたなべともこ)さんから頂いた戦争や平和などのお話について、丸山さんは特に心に残った内容として、「平和は人の心も平和でなければいけないこと、小さくても声を出して手を振ると、誰かが気づいて仲間になってくれること、戦争は人間が作ったものなので、必ず無くすことが出来る」という言葉を挙げました。
左近充さんは、今回の派遣について、「街を元のように復興させるには気の遠くなるような時間がかかるが、壊れるのは本当に一瞬なのだということを実感しました」、「今のうちに、被爆された方々からお話を伺い、被爆の本当の怖さ、悲惨さを知っておくことが非常に大事なのではないでしょうか」と語り、最後に「平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑には次の言葉が刻まれています。『安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから』。同じようなことを繰り返さないために、私たちはどうすればいいのか、一人一人が考えていかなければなりません。」と会場に呼びかけました。
来場者アンケートでは、「平和大使の報告に非常に感動した」との声が多数寄せられました。
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