平成27年度の消防研究所 ~消防の日常をお伝えします~
平成27年度 南消防署消防業務活動講演会
南消防署では2月15日、16日、26日の3日間、ベテラン職員が講師となり、「知識や技術の伝承」を目的とした講演を行いました。
講師たちは、消防人生での経験をもとに、警防活動や予防業務等のポイントについて失敗談を交えながらお話していました。受講した約70名の若手職員にとって、たいへん有意義な講演になりました。
受講者の声
失敗談など、先輩の意外な一面も知ることができ、大変参考になりました。現場経験が少ない私たち若手の隊員にとって、本当に貴重なお話を伺うことができました。
ふだんから先輩に指導を受けるだけでなく、自分でも納得するまで調べて、知識・技術を自分のものにすることが大事だと思っています。今後も、まず自分で調べる姿勢で臨んでいきたいです。(山田編集員)
ワッペンは歴史を語る ~スーパーレスキューはやぶさ~
相模原市特別高度救助隊「スーパーレスキューはやぶさ」のワッペンです。「スーパーレスキューはやぶさ」は平成23年3月に発隊しました。
このワッペンは、女子美術大学さがみはらキャンパスの大学院生、チラユ・ポンワルットさん(タイ王国留学生)が、多くの困難を乗り越え任務を全うして帰還した小惑星探査機「はやぶさ」と、鳥の「はやぶさ」のスピード感をモチーフにデザインしたシンボルマークを元に作成したものです。
さて、相模原市の救助隊員は、オレンジ色の救助服の左胸にも標示章を貼付しています。
相模原本署の救助隊員には「特別高度救助隊」、南本署の救助隊員には「高度救助隊」、田名分署及び津久井本署の救助隊員には「特別救助隊」と記されています。
知識・技術の伝承
相模原市消防局では、若手職員への知識・技術の伝承を目的として、消防大学校※での教育課程を修了した職員を講師にむかえ、職員を対象とした講演会を行っています。
今年度の3回目は、消防大学校専科教育「警防科」を修了した、消防隊一筋20年、北消防署の馬場消防司令補による「安全管理」や「火災防ぎょ」についての講演会でした。
講演会では、消防活動中は常に危険を認識して排除すること、隊員がそれぞれの責任と安全に対する自覚(「自分の命は、自分で守る」)を持って活動すること、自身の安全を確保して初めて消防活動や救助活動ができることなどの話のほか、隊員に対する安全管理の教育方法についても教授いただきました。
受講した山田編集委員の感想
「危険を知らないということがどれだけ危険なのか」を再認識するとともに、後輩への指導の重要性を感じました。馬場講師は、私が新人の時に教育担当として指導いただいた先輩です。あれから10年経ちましたが、馬場先輩の熱い指導は現在も変わらず、私の目標とする先輩の一人です。
※消防大学校とは、消防関係者に対し、幹部としての高度な教育訓練を行う国の機関です。
今年もようこそ!!
みなさん、大沢分署にやってくるかわいいお客さんのお話をおぼえていますか?
冬の間、消防署の車庫で寒さをしのぐスズメたちのお話です。
今年もまた来てくれました。車庫のシャッターのレールの上が定位置のようです。
無事、寒い冬を越えて欲しいですね。大沢分署、署員一同で見守っています!
昨年のかわいいお客さんの記事は、こちら
消防署に来てくれたみんなの写真が掲載されているのは、こちら
ワッペンは歴史を語る ~予防技術資格者~
火災を未然に防ぐ火災予防業務は、消防の大切な仕事のひとつです。
昔と比較すると、現代は建物の構造や用途が複雑・大規模化し、利用者も多様化してきています。そのため、火災予防業務を、高度な知識や技術を持った専門家が担う必要が出てきました。
相模原市消防局では、平成18年から、消防庁長官が定める資格を有する『予防技術資格者』を配置、運用しています。
『予防技術資格者ワッペン』は、予防業務に携わる職員の意識向上と火災予防行政の充実に取り組む消防局から市民へのアピールを目的に作成されました。現在、このワッペンを胸につけ、予防業務に従事している職員は約50名で、安全・安心なまちづくりに努めています。(山田編集委員)
消防車両展示IN潤水都市さがみはらフェスタ
秋晴れのもと、「はやぶさの故郷 潤水都市さがみはらフェスタ2015」に参加し、救助工作車や特殊災害対応自動車などの展示をしました。
普段、お見せすることのできない特殊災害対応自動車の内部を公開したほか、運転席に座って記念撮影していただくなど、多くのみなさんに楽しんでいただきました。
われわれ隊員も、市民のみなさんとふれあうことができ、とても楽しい時間をすごすことができました。
運転席に座ってポーズを取るみなさんの笑顔を見ていたら、「この笑顔を守るために、これからもがんばるぞ!」と気合が入りました。やっぱり安心安全が一番です。
追伸
相模原市観光親善大使のみなさんも遊びに来てくれて、隊員も一段と気合が入りました!(スーパーレスキューはやぶさ 野口隊長)
熱血は続く!自主研修会
非番や週休日などを利用して、自主的に研修会をおこなっているわれわれ消防士。先日、平成27年度第1回目の自主研修会が開催されました。
今回の講師は、特別高度救助隊長や消防大学校の助教授、指揮隊などを歴任した、淵野辺分署のY隊長です。「安全管理の基本・現場での安全管理」と銘打たれた講義では、Y隊長の豊富な経験や知識に基づき、分かりやすくお話いただきました。
参加した若い消防士は、「消防士自身が災害現場で安全に活動することが、市民の皆さんを災害から守ることに繋がるということがよく理解できました。」と話していました。
また、今回の研修会にも、他市の消防本部から志を同じくする消防士が駆け付け、熱い意見交換がされていました。(緑が丘分署 鈴木隊員)
みんなに見て欲しいの!!
北消防署大沢分署では、市消防局の運営方針である「市民が安全で安心して暮らせる都市さがみはらの実現」をテーマに、市民の皆さんへ広報・啓発できる看板を作りました。
季節に応じてバリエーション豊かな看板を掲出し、注意を呼びかけていきます。
お近くへお越しの際には、ぜひお立ち寄りいただき、職員みんなでアイデアを出し合った力作をご覧ください。
ワッペンは歴史を語る ~津久井消防ワッペン~
津久井消防ワッペンは、平成18年に相模原市消防本部と津久井郡広域行政組合が合併するまで、使用されていました。
旧津久井町の町民や他市町村に津久井消防をPRすることを目的として作成され、救急隊以外の全職員が肩に標示していました。
津久井地域は湖が多いため、斧を構えた鳥を消防士に見立て、炎に立ち向かう姿をイメージしてデザインしたものです。
津久井町の所在地もPRしようと、KANAGAWA(県名)を入れることになりました。ワッペンを見ると、合併前のことを思い出します。(警防課の山崎功さんにお話を聞きました。)
ワッペンは歴史を語る ~救助隊の誇り~
現在使用されている救助隊のワッペン(救助隊標示章)は、昭和61年5月1日に制定されました。
当時の相模原市消防本部が消防職員に「救助隊シンボルマーク」のデザインを募集し、79点の応募の中から私のデザインが選ばれ、救助隊ワッペンとなりました。
色の配色は、相模原市の色である緑を基調とし、縁には黄色の救助ロープを配しました。火災活動時に装備する防火帽と、救助活動をイメージした赤十字をデザインにとりこみました。
作成された当時はフェルト製でしたが、数回のリニューアルを経て、新素材のワッペン地に丈夫な糸で刺繍を施した、耐久性の高いものに進化しています。
このワッペンをつけることで、救助隊員としての自覚、責任、誇りを強く感じてもらえると思います。(上鶴間 渋谷分署長にお話を聞きました。)
「相模原市満開宣言」
さくらの開花の便りが全国から届くようになりました。相模原市も4月1日に「相模原市満開宣言」を発表したところです。
3月27日には「開花宣言」を発表しましたが、開花とは、標本木として決められた特定の1本のさくらに、5輪~6輪の花びらが咲いた状態のことで、全体の8割以上の花びらが咲くと満開となります。
相模原市の「開花宣言」と「満開宣言」、いったい誰が発表していると思いますか?実は我々消防職員なのです。
指令課では、消防活動の参考とするために気象観測を行っており、その一環として、さくらの開花宣言、満開宣言をしているのです。
開花宣言の対象のさくらは、育ちにくい北海道や沖縄県などの一部を除いて、全国的に「ソメイヨシノ」に指定されています。
東京都の靖国神社のさくらは有名ですが、相模原市は中央区にある消防指令センター北側の駐車場の角にあるさくらが標本木です。
暖かくなってくると、今か今かとさくらを眺める指令員の姿も観測できるようになります。(千葉編集委員)
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