グリーンスローモビリティ
グリーンスローモビリティ運行支援事業
近年の高齢化や地域特有の地理条件などから、買い物や通院などの、身近な移動に困難さを抱える地域の課題解決に向け、総合都市交通計画において、「小さな移動需要に対する地域主体の移動手段確保策の導入支援」を位置付けました。
こうした、ファースト・ラストワンマイルの移動に関する課題解決策のひとつとして、地域主体でのグリーンスローモビリティの実証運行を通じて、本市における活用可能性を検討します。
グリーンスローモビリティとは
グリーンスローモビリティ(グリスロ)とは、時速20キロ未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスです。
環境への負荷が少なく、狭い路地も通行が可能なことから、高齢者の移動手段の確保や観光客の周遊に資する「新たなモビリティ」として期待されており、全国で走行実績があります。
グリーンスローモビリティ運行支援事業について
地域のボランティアドライバーによる、道路運送法上の許可・登録を要しない輸送(無償運行)とし、地域の特性に応じた活用を可能とします。
実証運行では、導入時の車両準備等は市が担うものとし、運行内容の検討や実際の運行、利用促進に係る内容は地域主体で検討します。
令和5年度は、緑区若葉台地区及び南区新磯地区で短期の実証運行を実施し、令和6年度は、同地区で通年での実証運行を行っています。
若葉台地区での取組について
若葉台地区は、橋本駅から約5キロに位置する丘陵部を造成した住宅団地で、人口約2,100人,990世帯が暮らしています。周辺の市街地と比較し,標高は約60m程度高く、団地内は通過交通も少ないことで、静穏な住環境を形成しています。
居住者の高齢化率は約57%と高く、地区内も高低差があることから、徒歩移動は負担が大きいことに加え、地区内に日常的な買い物施設がないことなどが課題となっています。
若葉台地区では、令和4年度に、地域へのアンケート調査やグリスロのテスト走行等を実施し、地域では運営組織の検討、ボランティアドライバーの募集、運行計画の作成や運転者講習の受講などを進めてきました。
令和5年6月8日には、地域の主催で「若葉台地区グリーンスローモビリティ出発式」が開催され、同日より第1期の実証運行(~7月末)を開始し、10月からは第2期の実証運行(~11月末)を実施し、年間で延べ485人の方が利用しました。
令和6年度については、通年での実証運行として、6月1日から運行を開始しました。
新磯地区での取組について
新磯地区は、西側に相模川が流れ、東側は河岸段丘の斜面緑地に面しており、人口約13,000人、6,000世帯が暮らしています。地域の交通は、南北にJR相模線と2路線のバスが通っているものの、一部の地区では、駅やバス停までの距離が遠く、また、地区内に高低差もあることから、身近な移動に困難を抱えていることが課題となっています。
新磯地区では、令和4年11月の新磯地区まちづくり会議において、グリーンスローモビリティを導入するための検討組織「新磯地区グリーンスローモビリティ導入検討委員会」を発足し、実証運行に向けた検討を進めてきました。令和5年10月30日には、地域の主催で「新磯地区グリーンスローモビリティ出発式」が開催され、同日より勝坂地区の運行(~12月21日)を開始し、その後、新戸地区(令和5年12月9日~令和6年2月10日)、上磯部地区(令和6年1月17日~2月14日)においても、実証運行を実施し、年間で延べ75人の方が利用しました。
令和6年度は、通年での実証運行として、6月15日から新戸地区での運行を開始し、その後、7月8日から勝坂地区、7月10日から上磯部地区での運行を開始しました。今後も運行範囲の拡充等について、地域主体で検討を進める予定です。
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