駅前空間計画
駅前空間計画
駅前空間の基本コンセプト
「土地利用計画」、「交通ネットワーク計画」を踏まえ、以下の3つの駅前空間整備の検討の視点に基づき、駅前空間に必要となる5つの機能を整理します。
駅前空間整備の検討の視点
- 様々な交通手段に対応した首都圏南西部の交通ターミナル機能の強化
- 広域交流拠点の「顔」にふさわしい賑わいや憩いのある駅前空間の形成
- 駅とまちを結ぶ快適で安全・安心な歩行者空間の形成
駅前空間に確保する機能及び機能を支える空間や施設
- 交通結節機能
- 首都圏南西部の玄関口として、国内外の都市と相模原駅周辺地区を含めた近隣都市をつなぐ路線バス、高速バス等が集まる駅前広場の形成
- 鉄道駅及び駅前広場をつなぐ乗換動線の形成
- 回遊機能
- 駅や駅前広場と周辺の核をつなぎ、南口地区内のゾーン間を安全・快適につなぐ歩行者ネットワークの形成
- 歩行者ネットワークの結節点における滞留空間の確保
- 交流機能
- 乗換動線に沿って、交流や賑わいを形成し、情報発信のための施設や空間が連なる「交流・賑わい軸」の形成
- 人と人・もの・情報・産業交流の場となり、首都圏南西部の顔にふさわしい象徴性を備えた「シンボル広場」の確保
- 環境機能
- 相原高校の緑豊かな環境を未来へとつなぎ、丹沢のやまなみへの視線をつなぐ「緑と憩いの軸」の形成
- 防災機能
- 災害時における市民や避難者、帰宅困難者の安全確保を図るための避難場所及び一時滞在施設の確保
機能 | 空間・施設 | 配置方針 |
---|---|---|
交通結節機能 | 駅前広場 | 「広域連携軸」、「新都心連携軸」及び「地区間交流軸」が交わる位置に接続するよう配置 |
乗換動線 | JR橋本駅・京王橋本駅・リニア駅をつなぐように配置 | |
回遊機能 | 歩行者空間 | 南口地区と既存の核をつなぎ、南口地区内のゾーン間をつなぐように配置 |
滞留空間 | 歩行者空間の結節点に配置 | |
交流機能 | 「交流・賑わい軸」 | 在来線駅とリニア駅をつなぐ乗換動線及びその周辺施設により形成 |
「シンボル広場」 | ゾーンや歩行者空間が交わる位置に配置 | |
環境機能 | 「緑と憩いの軸」 | 「広域連携軸」などを中心に配置 |
防災機能 | 避難場所及び一時滞在施設 | 「シンボル広場」、「交流・賑わい軸」及び「緑と憩いの軸 |
空間形成の方針
交通結節点機能:駅前広場
- 在来線駅とリニア駅の乗換動線の近くにタクシー・路線バス・高速バスの乗降施設を集約した駅前広場を在来線駅とリニア駅の間に配置します。
- 企業バスと観光バスは、利用者特性を考慮して、ものづくり産業交流ゾーンなどに確保します。
- 一般車の乗降場は、道路の安全性や公共交通の円滑な交通を阻害しないように配置します。
- 各交通機関の乗降施設の配置や規模は、技術的な検証や関係機関との協議により決定します。
回遊機能:歩行者空間・滞留空間
- 歩車分離により安全で快適な歩行者空間を確保するとともに、分かりやすさやユニバーサルデザインに配慮することで、移動の負担の軽減を図ります。
- 「交流・賑わい軸」を中心に、駅南北の回遊性、広域交流ゾーンと周辺のゾーンなどの地区の回遊性を高めます。
- 歩行者空間の結節点には、来街者の滞留や待ち合わせの空間、賑わいを感じられる空間を配置します。
- 歩行者空間に沿って賑わいが感じられる施設等を設置するなどし、距離を感じさせない空間の演出を図ります。
- 良質な空間の整備や管理・運営などは、民間事業者のノウハウの活用を図ります。
交流機能:「交流・賑わい軸」、「シンボル広場」
- 「交流・賑わい軸」、「緑と憩いの軸」、「ものづくり産業交流ゾーン」が交わる位置に、各ゾーンに集積する機能が融合し新たな機会や交流を創出する空間として「シンボル広場」を配置します。
- 賑わいのある良質な空間の整備や管理・運営などにおいては、民間事業者との協働、民間のノウハウの活用を図ります。
環境機能:緑と憩いの軸
- 樹木や芝生などを連続的に道路やその沿道に設置することなどにより、本市の特色を形成しつつ、相原高校の緑豊かな空間を継承した空間を整備します。
- 複合都市機能ゾーン等の土地利用と連携した空間を整備します。
- 多世代が憩い、交流し、遊びや健康増進にも活用することができる空間の形成を図ります。
防災機能:避難場所及び一時滞在施設
- 「シンボル広場」や「交流・賑わい軸」などは、交流機能に加えて、帰宅困難者等の避難場所、安全・安心を支える防災機能を備えた空間として整備します。
- 災害時における避難誘導や帰宅困難者への対応などにおいては、整備した防災機能を有効に活用しながら、都市活動の維持や復旧をいち早く進めるために、施設管理者、行政や交通事業者などが協力・連携することが必要となります。
乗換動線の整備方針
リニア駅と在来線駅、駅前広場の乗換動線は、「交流・賑わい軸」に重ねて、機能を確保します。
また、高低差に配慮した乗換動線の確保に向け、在来線駅間、在来線駅とバス等との乗換えの特徴を考慮し、必要に応じてエレベーターやエスカレーターなどの昇降機を整備します。リニア駅の設置による利用者の増加、まちづくりによる来街者に加え、将来の需要の精査を進め、拡幅・新規整備においては、自由歩行のサービス水準を確保することを基本とします。
駅前広場の整備方針
在来線の利用者に加え、高速バスや観光バスのアクセス需要などを考慮して、駅前広場を整備します。
例えば、公共交通の将来の設置台数を前提条件とした場合、路線バス、タクシー、一般車の乗降施設を整備するためには、約6,000平方メートル以上の面積が必要となります。
さらに、リニア駅は在来線駅と比べ、市域外などの広域からの利用者も多いことから、高速バス、企業バス、観光バスなどの新たな需要に対応することが必要となります。そのため、駅前広場における待合スペースや歩行者空間、植栽などの付帯施設を整備します。
具体の設置台数や規模については、今後の需要動向を考慮し、技術的な検証や関係者との協議を踏まえ、必要な機能を確保します。
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