第1話 日金沢(ひがねざわ)のはなし
立川線(相模原駅~上溝)を横山公園から上溝に向かって右側に日金沢(ひがねざわ 中央区上溝4丁目等)があります。この日金沢(彼岸沢(ひがんざわ)ともいいます。)の地名起源(ちめいきげん)については、美人照手姫※の乳母(うば)日野金子(ひの かねこ)が住んでいたことから名付けられたと言われています。
現在は、道路も舗装されていますが、昔は、赤土の道で沢に大きな杉の木が茂っていました。その下に清水(しみず)がこんこんと湧き、伝説によると、照手姫が乳母につれられて、清水を汲みに来たそうです。その水で「かねつけ(歯を黒く染める化粧法で「おはぐろ」とも言います。)」をしていたと言われています。「かねつけ」は、昔の女の人の化粧の一つとして、貴婦人の間では10歳くらいから「かねつけ」をしていたようです。また、女性が結婚すると眉毛をおとし、「かねつけ」をつけたようです。
照手姫もこの沢に、毎日のように水を汲みに来たので、誰が言うとなく、この沢を日金沢と呼ぶようになったと言うことです。
私の母も「おはぐろ」をよく付けていたことを、子ども心に覚えています。
※照手姫(てるてひめ)
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