相消（そうしょう）レター（6）

ページ番号1009020 　最終更新日 令和5年2月6日

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相消（そうしょう）レター（6）「サイレンは鳴らさないで」

第6回は、前回に引き続き、119番通報を受信する通信指令室の千葉指令員からのお便りです。

市民の皆さま、こんにちは。通信指令室の千葉です。
前回のお手紙で1年間に約50,000件の119番通報があるとご紹介しましたが、その内の65パーセント以上に当たる約33,000件を占めるのが救急車の要請です。今回は、私たち指令員が119番通報を受信している中で、少し困っていることを、よくあるやり取りの中からご紹介したいと思います。

ある日の通信指令室でのこと・・・

指令員　「はい、119番消防です。火事ですか？救急車ですか？」
通報者　「主人が倒れました！早く来て！早く！早く！」
指令員　「救急車ですね、向かう場所の住所から教えてください。」
通報者　「いいから早く来て！！」

ご家族の緊急事態です、あわててしまうのは当然ですよね。
私たち指令員は、まず通報者の方に落ち着いていただき、住所などの必要な情報を聴取すると同時に、直近の救急車に出場を指令します。

指令員　「一番近くの救急車を向かわせました。サイレンの音が聞こえてきたら玄関を開けて救急隊を案内してください。」
通報者　「あのう、サイレンは鳴らさないで来てもらえませんか？」

「サイレンは鳴らさないで。」実は、救急車をご自宅から要請される方のうち、8割以上の方がそのようにおっしゃいます。お気持ちは分かるのですが、救急車がサイレンを鳴らさずに緊急走行することは、法令上も許されておらず、救急車ばかりでなくまわりの歩行者などの安全をおびやかす危険な行為なのです。
救急隊長が安全だと確認できた時点で、サイレンを止めるよう配慮していますので、どうかご理解をいただきますようお願いいたします。

指令室では、今日も119番受信を知らせるベルが鳴り響きます。
通報の際、万が一あわててしまっても大丈夫ですよ！わたしたち指令員がしっかりとお聞きして、救急車が1秒でも早く皆さんのもとに到着できるよう対応します。

• 119番通報について
• 救急車のサイレンを鳴らさないで来てもらうことは可能ですか？

• 過去の相消（そうしょう）レター