住民の協力 ~山田隊員~ (3)
私は、平成18年の相模原市消防本部と津久井郡広域行政組合消防本部との統合後、初めて、今年の4月に津久井地域の消防署へ配属されました。
「ピーポーピーポーピーポー(救急出場指令の音色です。ちなみに、火災出場指令は、「プー」です。) 救急相模原から出場指令 相模原市緑区・・・出場隊 藤野救急(通行人から、高齢者の男性の気分が悪いようだという通報でした。)」
右も左もわからない慣れない地域で、緊張しながらのはじめての救急出場です。異動したばかりの私は、まだ土地勘に乏しいため、救急車の患者室(後部席)に乗車し、地図とにらめっこしている間に現場に到着しました。気分が悪いという男性は、しっかりと会話ができない状態で、かかっている病気のことや家族の連絡先などを聞くことができず、また、通報していただいた通行人の方からも情報が得られない状況でした。
そうこうしていると、付近の数人の住民の方が心配して集まりだし、「○○さんは、○○に住んでいる方ですよ。」と現場の近くに住む方だと教えていただき、「息子さんとも知り合いですから、電話してみますね。」と男性の家族へも連絡をしてくれました。皆さんの協力により、現場での救急活動の時間が短縮することができ、より早く医療機関へ搬送することができました。
この時、皆さんの協力にとても感謝したことはもちろんですが、それよりも、この地域は、住民同士のつながりがとても強い地域だなと感じたのです。その後、地域で行われる防災訓練や救命講習なども住民の参加人数が多く、「皆で地域を守る!!」という意気込みがとても強く感じられるのです。
2月の大雪が降った時、隣人の方と一緒に雪かきをしませんでしたか?一人では力不足なことでも、多くの人が集まることにより、できるようになることがたくさんあります。顔が見える関係を築くことは、困ったときに助け合えるはずです。これを「共助」といいます。私もそんな地域に住みたいと思います。
地域の防災訓練などに積極的に参加して「共助」のきっかけを作ってみるのはいかがでしょうか。
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