第7話 竜巻と集落のはなし
昔、旧相模原市の北部(橋本、南橋本、清新地区など)は、畑ばかりでしたので、3月末から4月になると竜巻が時々起きました。多いときには、7から10カ所も土煙を吹き上げたものです。今のように人家も多くはなく、一面の畑でしたので、100メートルから200メートルも高く、土煙を吹き上げ、人家の庭に吹いてくると、ニワトリが吹き上げられたり、干してある布団を吹き上げ、隣の庭に落ちることもめずらしくはありませんでした。畑の土が軽い火山灰土(かざんばいど)ですので、話より物凄いものでした。
氷川神社付近の小高い所からは、上溝付近までひと目で見えました。その頃は、お使いに行くにも上溝か橋本へ行っていました。今のように、どこの家にも自転車もなく、ただ歩いて行かなければなりませんでした。近所に病人がでたりすると、かけ足で医者を迎えに行かなければならず、急病人のときなどは2、3人で出向き、医者の人力車の後押しをして、早く来て見ていただいたものです。
昔から、原組と大河原(現在の清新4丁目と南橋本)のふたつの集落は、何事にもお付き合いをしていました。お互いの集落に病人がでると、早く治るようにと、氷川神社にお百度参り(社寺に参り、その境内の一定の距離を100回往復し、そのたびに拝すること。)をして祈願しました。昔は、近所の集落の人も家族と同様の関係でした。
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