第8話 明治時代のあきない
明治時代、外から村に入ってくる人は、商人と修理屋さんがいました。行商人(店舗を持たず、買い手を訪問し、売り歩く商人)は、「魚屋」、「小間物屋」、「あめ屋」、「煙草屋」、「どっけし屋(薬の行商)」などです。また、修理屋さんは、「いかけ屋」、「下駄の歯入れ屋」、「桶屋」、「らお屋」などです。現在のようにお金さえ払えば、なんでも揃うということではなかったので、何度でも修理をして使ったものです。「いかけ屋」は、鍋、釜の穴が空いている所を直してくれました。「下駄の歯入れ屋」は、雨降りの時に履く、高下駄の歯の入れ替えをして歩きました。「桶屋」は、秋になると、どこの家でも漬物をたくさん漬けるので、樽のたが(輪)を竹で架け替えてくれました。「らお屋」は、聞きなれない言葉ですけれども、昔は煙草を吸うのにキセルを使用して、刻み煙草を詰めて吸っていました。キセルは、中央が竹になっていて、時々、この竹が折れるので新しく取り替えてもらったものです。また、商人の中の「魚屋」は、茅ヶ崎方面より、朝早く起きて、両方のかごに魚をたくさん入れて、天秤を肩に担いで歩いて売りに来ました。今考えると、なんと不自由な生活をしているのだと思いますが、みんなで助け合って楽しく暮らしていました。
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