第2回 ~記録的な猛暑~
今年は、7月下旬から本当に暑かったですね。関東では猛暑日が一週間以上続き、猛暑日連続記録を更新ました。体感では「暑い」より「熱い」と感じる暑さでした。実は昨年の夏も「記録的な猛暑」と言われたのですが、今年はさらにそれを上回る猛暑と言えます。
総務省消防庁によりますと、7月27日~8月2日の一週間に、熱中症で救急搬送された人は、全国で1万1672人、8月3日~8月9日の一週間では全国で1万1219人と、2週間連続で1万人を超えました。こんなことは2008年の統計開始以来、初めてのことです。
まだまだ猛暑が続くと予想されますので、熱中症にはこれまで以上の万全な対策が必要でしょう。全国的に救急車の出場件数も急上昇しているようです。
この猛暑の原因はいくつか考えられます。太平洋高気圧とチベット高気圧の相乗効果とか、有名なフェーン現象、さらにはインド洋の海水温変動によるダイポールモード現象とか言われています。いずれにしてもまだしばらくこの暑さは続きそうです。
さて、今年のこの暑さを考える前にさらに注目したいことがあります。それは、日本の平均気温は年々上昇傾向にあるという事実です。
今思うと、私たちが子供の頃は真夏でもここまでは暑くなかったですし、「猛暑日」も「熱帯夜」もさほど気にしてはいなかったと思います。でも現在は着実に地球温暖化が進んでおり、ヒートアイランド現象も影響して、夏はますます暑くなると考えてられます。
気象庁では20年後には2~3度気温が上昇すると予測していますので、夏は最高気温が40℃なんていう日も近いうちに現実になるかもしれません。考えただけでも汗が吹き出そうですね。
なんとか地球温暖化を止めるか、その進行を遅らせるかしなければ、将来の地球はもっともっと「暑く」そして「熱く」なってしまうでしょう。 (写真は気象庁提供)
ミニコラム
太平洋高気圧は、約10日の周期で強くなったり弱くなったりします。特に梅雨が明けた直後は勢力が強く「梅雨明け十日」と言って、安定した暑い晴天が続くのです。今年は梅雨明けが遅く、まさに「梅雨明け十日」の典型的な暑い夏になりました。
次回の第3回は…「~台風のしくみ~」をお送りします。
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