相消(そうしょう)レター(7)
相消(そうしょう)レター(7)「火災の原因」
第7回は、災害活動時の指揮や火災の原因調査を担当する大友隊長と井上隊員からのお便りです。
皆さん、こんにちは。南消防署の指揮隊に所属する大友と井上です。
私たちは、火災や交通事故現場などにおける指揮活動に加え、火災の原因調査などを担当しています。今回は、火災の原因などについてお便りします。
はじめに、火災が発生した場合、その規模の大小に関わらず、消防機関が火災と認定したものは、必ずその原因を調査します。
突然ですが、皆さんは火災の発生原因の第1位を知っていますか?そう、「放火」です。
これには「放火の疑い」も含まれていますが、私たちが守る相模原市では昭和61年から連続で第1位となっています。そして、これは相模原市だけではなく、全国的に第1位なのです。ちなみに第2位は「たばこ」です。
「放火」にも様々な形態があって、ちょっとしたゴミが燃やされるものから、家屋に火を放たれてしまうものまで様々です。しかしながら、必ず共通していることは、そこに「誰かの悪意が働いている。」ということです。そして、この「悪意」はなかなか防ぐことはできません。
では、「悪意」を持った人の思いのままなのか?
そんなことはないと私たちは考えます。
放火を防ぐには、ご自宅の周りに燃えやすい物を置かないことや玄関灯などで明るくして暗がりをなくすなど、目が行き届いていることをアピールすることが大切です。そして、ちょっとだけ視線を遠くに延ばして、近所に燃えやすいものが放置されていないか、気にしてみてください。隣近所の方々や同じマンション、アパートに住む方々とちょっとだけ話をして、同じように皆さんで気にしてみてください。皆さんが同じ思いで気を付けることで、きっと放火されにくい環境が生まれ、そしてそれは、「悪意」を遠ざけることにつながるのではないでしょうか。
これから冬を迎え、石油ストーブの使用など火を使う機会が増え、火災の発生が多い時期に入ります。
火災は、容赦なく私たちの生活から多くのものを一瞬で奪って行きます。住む家や家財、大切な思い出の写真など、本当に多くのものが失われます。しかし、皆さんのちょっとした行動で火災を未然に防ぐことができるのです。
『もういいかい 火を消すまでは まあだだよ』(平成26年度全国統一防火標語)
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