災害によるストレスとこころのケア
「災害時のこころの反応」 ~災害によるショックで、こころも大きなケガをします~
災害や事故などのショックな出来事を体験した後、私たちの心と体にはさまざまな変化が起こります。これらは、日常とはかけ離れた大変な出来事に対して、誰にでもおこりうる、ごく自然な反応です。
災害・事故などの体験後、約2~3週間は体調の変化が起こりやすい時期ですが、ほとんどの症状は時間がたつと自然に回復していきます。
心と体の回復のために役立つヒントをご紹介します。
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災害によるストレスとこころのケア(PDF 1.3MB)
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「心と体に現れるいろいろな反応、症状」
こころの反応
- 恐怖や不安を感じる
- 無力感、一人取り残された感じ、自分を責める
- ぼんやりとして話しが耳に入らない
- 怒りっぽくなる、イライラする、など
からだの反応
- 頭痛、肩こり
- 下痢、便秘、吐き気
- 風邪をひきやすい
- なかなか眠れない、何度も目が覚める、怖い夢をみる、など
反応のしかたや回復のしかたは、一人ひとり違います。
「心と体の健康のために」 ~回復のために役立つこと~
マイペースを心がけましょう
心や体の反応は、誰にでも起こる反応です。自分が弱いのだと思ったり、早く乗り越えなければいけないと焦らないことが大切です。
気持ちとからだをいたわりましょう
安全・安心・安眠をできるだけ早く確保しましょう。
気持ちをアルコールでまぎらわすことはやめましょう。
自分の生活を取り戻しましょう
小さなことからでも良いので、あなたの日常生活に少しずつ戻りましょう。
体験したことや気持ちを分かち合いましょう
自分の気持ちや反応について話したい時には、信頼できる人に話すことが、回復への助けになります。近くに話せる人が見つからない時には、地域の専門機関に相談してみましょう。
「身近にいる人々へ」
被害を受けた人は、自分の心の調子の変化に気づきにくいので、身近にいる人が心や体に起こる反応を正しく理解し、適切に対応してあげることが大切です。
安全な場所で安心して過ごせるようにしてあげましょう
話したい時には聞いてあげましょう
無理に聞き出すことは禁物です。
批判したり、自分の考えを押し付けたりしてはいけません。
ご自分へのいたわりも大切にしましょう
「何とかしなければ・・・」と思い込んで頑張りすぎないようにしましょう。
「援助する人もトラウマを受けます(代理受傷)」
被害を受けた人のつらい話しに耳を傾けることで、まるで自分が被害に遭ったような影響を受けることがあり、このような場合、十分な援助ができなかったのではないかというような罪悪感に苦しむことがあります。
援助する人は、自分自身のメンタルヘルスにも目を向けることが大切です。
「ためらわないで専門家に相談を」
災害や事故・事件のような経験は、ずっと後になって体に影響が出ることがあります。
- いくら休んでも疲れが取れない
- いつも緊張している
- 夜眠れない
- 気が滅入ってしまう
これらの症状が長引いている、どんどん悪くなるという人は、お住まいの区の相談窓口や医療機関に相談することをお勧めします。
「PTSDとは」
PTSD(外傷後ストレス障害)とは、災害や事故などで、とても怖い思いをした記憶が心の傷となり、長い時間がたってもそのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気です。
- PTSDは、とても怖い思いをした人すべてや、心の弱い人がなるわけではありません。
- PTSDを発症しても、ほとんどは自然に回復しますが、数ヶ月を経ても自然に回復しない場合には、専門的な治療の対象となります。
つらい時には、我慢しないで早めに相談しましょう。
「こころの健康の相談窓口」
お住まいの区では、こころの健康について、ご本人やご家族の相談をお受けしています。
- 緑高齢・障害者相談課 電話042-775-8811
- 津久井高齢・障害者相談課 電話042-780-1412
- 中央高齢・障害者相談課 電話042-769-9806
- 南高齢・障害者相談課 電話042-701-7715
月~金曜日(祝日、年末年始を除く)午前8時30分~正午、午後1時~午後5時
その他の相談窓口
こころのホットライン 電話042-769-9819
毎日(年末年始を除く) 午後5時~10時(受付は午後9時30分まで)
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精神保健福祉センター
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電話:042-769-9818 ファクス:042-768-0260
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