罹患後症状について
1.新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(後遺症)とは
WHOの定義では、新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかないものとされています。新型コロナウイルス感染症の発症から3カ月経った時点でも症状がみられることがあります。
2.主な罹患後症状の病態について
いまだ不明な点が多く、症状がいつまで続くかどうかはよくわかっていません。症状の経過・期間・重症度等はさまざまで変動します。症状を和らげる治療を行うことで、多くの場合、症状は改善します。リハビリテーションは、罹患後症状改善にも効果があるとされていますが、リスクを伴う場合は、専門家へ相談したうえで行うことが望ましいです。また、罹患後症状は、日常生活や就学、就労に支障が出ることもあり、就労支援員等、医療従事者以外との連携が重要となることもあります。周囲からの理解が得られない場合、精神的な負担を伴うこともあるため、職場・学校・家庭でのご配慮をお願いします。
代表的な症状
- 全身症状
疲労感・倦怠感・関節痛・筋肉痛・筋力低下 - 呼吸器症状
咳・喀痰・息切れ・胸痛 - 精神神経症状
記憶障害・集中力低下・不眠・頭痛・抑うつ・睡眠障害・ブレインフォグ - その他の症状
嗅覚障害・味覚障害・動悸。下痢・頭痛・脱毛
具体的な症状
- 疲労感、倦怠感
「だるい」「疲れやすい」という軽い症状から「体が鉛のように重く感じられる」といった強い症状まで、程度は様々です。症状がなくなった後に再度症状が出現することもあります。 - 嗅覚、味覚障害
においや味が分からない、においや味の感じ方が弱い、においや味がいつもと違って感じる等、様々です。比較的短期間で良くなることが多いですが長期化することもあります。 - ブレインフォグ
認知機能に関連した症状のことで“頭にモヤがかかった状態"と表現されます。具体的な特徴として、人の話や書いてあることが理解できない、理解しようとすると非常に疲れる、覚えられない、最近のことを思い出せない、普通では間違えないことを失敗する等です。急性期から持続する場合と、急性期から回復した後に出現する場合があります。
3.対応医療機関・相談先について
罹患後症状は、特別な医療を必要としない軽度の症状から、長期サポートを必要とする症状までさまざまです。かかりつけ医等で経過観察や対症療法を行い、必要に応じて専門医に紹介されることもあります。
神奈川県内で罹患後症状に対応している医療機関は、神奈川県ホームページで紹介されています。医療機関によって、対応できる症状や一日に診療可能な人数が限定されている場合などがありますので、掲載項目をご確認のうえ、事前にお問い合わせいただき受診してください。
4.新型コロナウイルス感染症罹患後症状(後遺症)に関する調査報告書について
新型コロナウイルス感染症の罹患者を対象に、発症時・療養終了時・療養終了1カ月後の症状の経過と、その症状に伴う受診・相談行動を把握し、罹患後症状(後遺症)への適切な対応や、感染予防の啓発等に役立てるために調査を実施しました。
5.関連ページ
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