小田急多摩線の延伸の促進
小田急多摩線延伸の概要
多摩ニュータウンへのアクセス路線として、現在、新百合ヶ丘から唐木田まで整備されている小田急多摩線について、町田市を通り、JR横浜線相模原駅、JR相模線上溝駅、更には、田名地区を経由し、愛川・厚木方面へ延伸する計画です。
延伸の主な効果
- JR横浜線やJR相模線との鉄道ネットワークの強化により、通勤通学等の時間短縮や混雑緩和が図られるなど、利便性の向上が図られます。
- 相模原駅周辺は、多様な機能の集積により、相模原市の表玄関にふさわしい土地利用が図られるとともに、中心市街地として魅力と活力あるまちづくりを推進することができます。また、JR相模線や新線の沿線土地利用の活性化が期待できます。
- 東京都と神奈川県を結ぶ首都圏南西部の交通軸のさらなる構築により、広域交流拠点都市の形成に大きく寄与します。
- 駅を中心とした公共交通ネットワークを形成することで、過度に自動車に依存せず、誰もが安心して移動でき、環境にもやさしいまちづくりが図られます。
交通政策審議会答申について
平成28年4月20日に国の交通政策審議会が出した答申「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」で、小田急多摩線の延伸が「東京圏の都市鉄道が目指すべき姿」を実現する上で意義のあるプロジェクトの一つとして位置付けられました。
この答申は、東京圏(東京都心部を中心とする概ね半径50kmの範囲)における今後の都市鉄道のあり方について、概ね15年後(2030年(令和12年)頃)を念頭に置いて、地下鉄、民鉄線及びJR在来線のほか、モノレール、新交通システム、路面電車等を含む鉄軌道を対象としてとりまとめられたものです。
答申では、小田急多摩線を含む各プロジェクトについて、それぞれの意義や課題が整理されており、各プロジェクトは、示された課題の解決を経て事業化が進められます。
《答申より、小田急線に係る部分の抜粋》
※小田急多摩線の延伸については、小田急小田原線の複々線化とともに、小田急線に関するプロジェクトとしてまとめられています。
〈20〉小田急小田原線の複々線化(登戸~新百合ヶ丘)及び小田急多摩線の延伸(唐木田~相模原~上溝)
【意義】
- 小田急小田原線の複々線化
小田急小田原線の混雑の緩和。
東京圏南部地域と都心とのアクセス利便性の向上。 - 小田急多摩線の延伸
相模原市及び町田市と都心部とのアクセス利便性の向上を期待。
【課題】
- 小田急小田原線の複々線化
関係地方公共団体・鉄道事業者等において、事業スキームを含めた事業計画について十分な検討が行われることを期待。 - 小田急多摩線の延伸
収支採算性に課題があるため、関係地方公共団体等において、採算性の確保に必要な需要の創出に繋がる沿線開発の取組等を着実に進めた上で、費用負担のあり方を含む事業計画について十分な検討が行われることを期待。
また、東京都と神奈川県に跨がる路線であるため、関係地方公共団体が協調して検討が行われることも期待。
なお、関係地方公共団体において更なる延伸を検討する場合には、本区間の整備の進捗状況を踏まえつつ行うことが適当である。
市では、唐木田から上溝までの延伸については、延伸の意義が認められたことから、示された課題の解決を図るとともに、関係機関との合意形成に向けた取組を今後進めます。
また、上溝から田名地区を経由した愛川・厚木方面への延伸については、「なお」以下で、上溝までの整備の進捗状況を踏まえつつ検討することが適当とされていることから、関係自治体等と連携を図りながら、検討の更なる深度化に取り組みます。
延伸に向けた推進・検討体制等
小田急多摩線延伸検討会(唐木田~上溝)
平成18年11月に相模原市、町田市により設立し、鉄道事業者等の協力を得ながら小田急多摩線の延伸に向けた検討を進めています。
検討会では、平成24年7月に、これまでのメンバーに新たに学識経験者、国、東京都、神奈川県等を加えた「小田急多摩線延伸計画に関する研究会」を設立し、平成24・25年度の2か年で検討調査を行い、結果をとりまとめました。
この調査結果を踏まえ、町田市内に1駅、相模原駅、上溝駅の3駅整備を前提とし、平成39(2027)年までの小田急多摩線延伸の実現(開業)を目指した取組を進めることなどについて、積極的な取組を進めることを両市間で合意し、平成26年5月に覚書を交わしました。
- 小田急多摩線延伸計画に関する研究会 報告書(概要版)(PDF 1.7MB)
- 小田急多摩線延伸計画に関する研究会 報告書(PDF 8.0MB)
- 小田急多摩線延伸の推進に関する覚書(PDF 10.5KB)
小田急多摩線延伸に関する関係者会議(唐木田~上溝)
平成28年4月の交通政策審議会答申において、収支採算性の確保等の課題が示されたことを踏まえ、課題の整理や、延伸に関する検討を行うため、平成28年8月に「小田急多摩線延伸に関する関係者会議(以下、「関係者会議」という。)」を設置しました。
関係者会議には、本市や町田市を始めとする関係自治体に加え、小田急電鉄などの鉄道事業者や学識経験者が参画し、小田急多摩線延伸の実現に向け、課題等に関する検討調査等を行ってきました。
このたび、平成28年から平成30年度までの検討調査の結果を取りまとめましたので、令和元年5月28日付けで「報告書」及び「調査のまとめ」について公表を行いました。
なお、今後は、関係者会議における検討結果を踏まえ、事業化に向けたさらなる検討を行っていきます。
報告書
- 小田急多摩線延伸に関する関係者会議報告書(表紙~3.路線の概要及び計画上の位置づけ)(PDF 21.1MB)
- 小田急多摩線延伸に関する関係者会議報告書(4.小田急多摩線延伸の意義と効果~5.概略路線計画等の検討)(PDF 20.6MB)
- 小田急多摩線延伸に関する関係者会議報告書(6.需要予測及び事業採算性の検討~7.事業性向上方策等の検討)(PDF 12.8MB)
- 小田急多摩線延伸に関する関係者会議報告書(8.整備効果の検討~裏表紙)(PDF 22.5MB)
調査のまとめ
小田急多摩線の延伸促進に関する連絡会(上溝~愛川・厚木方面)
平成21年7月に相模原市、厚木市、愛川町及び清川村により設立し、交通政策審議会答申に小田急多摩線がJR相模線上溝駅から田名地区を経由して愛川・厚木方面へ延伸することが位置付けられるよう検討を進めています。
平成26年10月には、地域の主要拠点や将来のまちづくり拠点などを考慮して、上溝駅から本厚木駅方面に延伸するルートについて、検討の深度化を図っていくことを公表しました。
小田急多摩線延伸促進協議会(市民団体)
小田急多摩線延伸の早期実現を促進するため、平成14年9月に、沿線地区自治会連合会及び商店会により設立された市民団体で、市民まつり等によるPR活動や関係機関への要望活動等を実施しています。
リンク
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