労働災害を防止するため伐木(ばつぼく)等の業務に係る特別教育を行いました。
消防も関係する伐木等の業務
消防職員は、災害時にチェーンソーにより立ち木や倒木を除去する伐木等の業務を行います。
厚生労働省によると、林業における労働災害による死亡者数は、毎年40人前後で、平成23年以降改善がみられません。
また、死亡災害の約6割はチェーンソーにより発生しています。
このような状況を改善するため、厚生労働省は、労働安全衛生規則の一部改正を行い、伐木等作業を行うすべての業種に対し安全対策を強化しました。
相模原市消防局では、安全に業務を遂行するため、法令に基づき伐木等作業に係る特別教育を行っています。
作業ズボンに切創防止用保護衣(以下「保護衣」という。)を取り付けて作業します。保護衣にチェーンソーが触れると、保護衣の繊維が絡みチェーンソーが停止し、怪我を防ぎます。
伐木作業等における特別教育
相模原市消防局では、外部機関による特別教育を修了した職員を講師として、順次内部教育を実施し、消防局長の認定により有資格者の拡充を進めています。
特別教育の科目は学科と実技があり、学科ではチェーンソーに係る知識や関係法令を学び、実技では実際にチェーンソーを使い伐木の訓練を行います。
活動に支障となる木を小さく切りわけ運び出します。
市民の安全を守るためには、まず自らの安全を!
津久井消防署警備課本署 特別救助隊 木原消防士長
本年8月に外部の資格取得研修に派遣され、現在は局内における特別教育の講師として、指導に当たっています。
相模原市緑区は山間部を有しており、令和元年の東日本台風では大規模ながけ崩れが発生し、災害活動にチェーンソーが必要不可欠でした。
市民の安全を守るためには、まず、救助する我々が安全に活動することが大切です。
【記事作成】令和2年12月14日 津久井消防署警備課本署救急隊派出所2部 救急隊 因間
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