消防最前線!!~「消防情報人物紹介」~相模原本署 特車隊隊長 川端 直義さん
「人を助けたい」という思いで相模原市に採用され40年。今年度末で定年退職を迎える消防局の熟練職員、川端直義さんにインタビューします。
特車隊として勤務しているとのことですが、特車隊とはどのような部隊でしょうか。
特車隊とは、はしご車、高所救助車など、高い場所から人命を救出するなど特殊な活動を行うことができる部隊を言います。市内では、相模原消防署、南消防署、北消防署などに、特車隊が配置されています。
現在、私は相模原消防署で、特車隊の隊長として勤務しています。
相模原消防署に配置されているはしご車の特徴を教えてください。
相模原消防署に配置されているはしご車は、はしごの長さが地上から35メートルあり、建物にもよりますが12階程度まで届きます。
このはしご車の一番特徴的な部分は、先端部分のバスケット(人が乗るところ)が折れ曲がり、電線や樹木、建物のフェンスなどの障害物を避けて要救助者等の近くに寄せられることです。
先端部分は、はしごを収納している状態で車両の前面から前に約2.5メートル飛び出しており、運転が難しく、他のはしご車と比較して、より高度な技術が必要です。
消防署で長年勤務した中で、やりがいや苦労したことがあれば教えてください。
これまで市内で発生した多くの火災や事故、大雨や台風による様々な災害を経験しました。東日本大震災では緊急消防援助隊として宮城県へも出動しました。
その中で特に印象に残っているのは、令和元年東日本台風による災害です。市内でも複数の捜索・救助事案が発生し、連日捜索・救助活動を行いました。体力的に厳しい場面もありましたが、隊員同士が協力し、行方不明者を発見することができました。
こうした困難な災害現場において、要救助者や傷病者を助けることが消防職員としてのやりがいです。
消防士になって心掛けていることを教えてください。
仕事の時だけではなく、プライベートでも交通事故や急病人に対応できるよう常に感染防止対策用の手袋、マスクを用意しています。
その用意していた手袋を3回使用することがありましたが、準備していたおかげで迅速に傷病者を助けることができました。
40年勤め上げた川端さんから消防士を目指す方へメッセージをお願いします。
40年間の中で、特車隊のほか、消防隊や救急隊を経験しました。それぞれ役割は違いますが、共通することがあります。それは「人のために尽力する。」ことです。
これまで40年間、あらゆる災害から人命を救うために仕事をしてきました。消防は非常にやりがいのある仕事です。是非、あなたの力を相模原市消防局でいかしてみませんか。
※本記事の写真は撮影のため一時的にマスクを外しています。
【記事作成】令和2年9月30日 相模原本署2部特車 佐宗
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