山での事故防止について
私が現在勤務している鳥屋出張所は、神奈川県最高峰蛭ヶ岳、早戸大滝や手軽にハイキングができる南山等、広いエリアを管轄しています。なかでも早戸大滝は、「日本の滝百選」に選ばれており、幻の大滝と呼ばれています。
今回ご紹介する滝は、雷滝といい、早戸大滝に勝るとも劣りません。
落差は15メートルながら、幅があり末広がる滝の姿が大変雄大です。
早戸大滝訪問後にもし余裕があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。
さて、今回は山での事故防止についてお話したいと思います。
冬本番、雪も降る時期になり、東丹沢の登山ルートにも、いくつもの危険が潜んでいます。それらの危険について紹介します。
まず、冬のシーズンに登山で最も注意しなくてはいけないのが雪です。凍結等による転倒はもちろんですが、雪により、登山道がわからなくなってしまい遭難するケースや、登山道上に積もった雪により、足場のないところを踏み抜いてしまい滑落してしまうケース等、重大な事故に繋がってしまう危険があります。事故に遭わないためにも、足元を十分に確かめながら、ゆっくりと歩くことが大切です。
そして、冬の時期一番怖いのが、日没が想像以上に早く、下山の途中で暗くなってしまい遭難するケースです。日中、日差しがあり暖かい日でも、日が差さないところでは気温も低下し、夕方になると更に下がります。思わぬ事態に備え、ヘッドライトや充分な防寒対策も忘れないようにしてください。そして、余裕を持った登山計画を立て早めの下山開始を心掛けてほしいと思います。
本市で管轄に山がある津久井消防署、藤野分署、鳥屋出張所、青根出張所では、年間を通じて、山での事故に備えた山岳救助訓練を行っています。登山中、道に迷ってしまった人の検索、滑落してしまった人の引揚げ、安全なところまでの搬送等、山での災害はやることが多いうえ、体力も必要です。なにもないのが一番ですが、なにかあったときに備える。
それが私たち消防士の任務であり、そのために日々訓練を行っています。
最後に、山には危険もありますが、山に登り頂上に着いた時には、何にも変えがたい充実感があります。山のことをよく知り安心、安全に山を楽しんでください。
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