考えてみませんか 犯罪被害者について
私たちの身の回りでは、毎日のように事件や事故が発生しており、誰もが犯罪被害にあう可能性があります。
犯罪被害にあうとはどういうことなのか、自分や身近な人が被害にあったときに何ができるのか、考えてみませんか。
犯罪被害により生じる様々な問題
犯罪被害者は、犯罪等により生命等を奪われたり、身体を傷つけられたりするなど、生命、身体、財産上の直接的被害を受けます。
心身の不調
犯罪委被害者は、被害後、次のような心身の反応に苦しみます。早期からのサポートがこれらの反応に効果があることが知られています。
身体面
- 動悸・頭痛・筋肉痛・吐気・過呼吸・手足のだるさ等過度の発汗・喉のしこり・胸の痛み・下痢・胃腸障害
- 食欲不振・呼吸困難・悪寒・のぼせ・冷え・ふるえ、めまい・しびれ・アレルギー等
心理・感情面
- 怒り・ショック・混乱・驚き・抑うつ・不安・孤立感・恐怖・悲しみ
- 罪責感・圧倒された感じ
思考・認知面
- 自己嫌悪・集中力の低下・記憶力の低下・仕事の満足度の喪失
- 自信喪失・周囲に対する嫌気
行動面
- 決断を下すのが難しい・イライラしている
- トラブルを起こしやすくなる・飲酒や喫煙量が増える
- 食べ過ぎるまたは食べられない・仕事能率の低下
- 口数が減る・周囲の接触を拒絶する・身なりに構わなくなる
日常生活の変化
犯罪被害等に遭うと、被害者等の生活は一変し、医療機関への入院や通院が必要となることや、家事・育児・介護などが、今まで通りにできなくなることもあります。被害後に、今までの社会生活から徐々に遠ざかり、引きこもりがちになってしまうことも少なくありません。
生活習慣の変化
- 眠りにつけない
- 食事が喉を通らない
- 交通機関が使えない 等
仕事上や学業上での困難
- 通勤や通学が困難になる
- 勉強に集中できない
- 仕事の能率が低下しミスが続く
住居の問題
- 自宅が被害現場になった場合や、近隣のうわさ等による精神的苦痛により、転居を余儀なくされる。
経済的負担
犯罪被害者等は、生計維持者を失ったことや就業が困難になったこと等により、経済的に逼迫していき生活が立ち行かなくなる場合があります。
犯罪被害者等の経済的負担例
- 当面の生活費
- 葬祭費
- 医療費、診断書費用、医療機関への交通費
- 犯罪被害により勤務ができなかった間の生活費
- 弁護士依頼費用、裁判時の交通費・宿泊費、調書の謄本費用
- 転居費用 等
ご存じですか?「二次被害」
二次被害とは
周囲からの配慮に欠ける言動、SNS等での誹謗中傷、報道機関による過度な取材・報道等により、被害者が受ける精神的な苦痛、心身の不調、プライバシーの侵害、経済的損失などを「二次被害」と言います。
励ましのつもりでかけた言葉でも、相手を深く傷つけてしまうかもしれません。まずは「自分だったら」と置き換えて考えてみてください。
- 不適切な声かけ
- 「あなた一人が苦しいのではありませんよ」
- 「早く元気にならなければいけませんよ」
- 「辛いことは早く忘れましょう」
- 「命が助かっただけでも良かった」
- 「あなたは強い方だから大丈夫ですよ」
周りの人にできること
身近な人が被害にあった時、どんな言葉をかけたらよいのかわからないと感じることがあると思います。そんな時は、次のような行動を心がけてください。時に言葉より、寄り添う気持ちが伝わるかもしれません。
- 行動例
- いつもどおり自然に接する
- 「被害にあったことはあなたのせいではない」と繰り返し伝える
- 被害にあった人の声に耳を傾け、否定をせずに話をきく
PDFファイルをご覧いただくには、「Acrobat Reader(R)」が必要です。お持ちでない人はアドビ株式会社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
交通・地域安全課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所第2別館4階
電話:042-769-8229 ファクス:042-754-7990
交通・地域安全課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム