骨髄バンクドナー登録について
「生きるチャンスを善意によって広げてゆく」
白血病などの治療が困難な血液疾患の患者に対し有効な治療法として骨髄移植・末梢血幹細胞移植が行われています。これらの移植手術には、患者と白血球の型(HLA型)が一致した造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)の提供が必要ですが、このHLA型が一致する確率は、兄弟姉妹で4人に一人、非血縁者間では数百人から数万人に一人と非常にまれなため、骨髄ドナー候補者が見つからず、移植を受けられない方が数多くいます。
そこで、公益財団法人日本骨髄バンクが主体となり、患者と骨髄を提供する方(骨髄ドナー)の橋渡しのための制度「骨髄バンク」が行われています。
骨髄バンクは、骨髄ドナーとしてあらかじめ登録し、移植を希望する方の白血球の型(HLA型)が適合したときに骨髄移植等ができるためのシステムです。
日本で非血縁者間の骨髄移植や末梢血幹細胞移植を必要としている患者は、年間約2000人です。一人でも多くの患者を救うには、一人でも多くのドナー登録が不可欠です。
骨髄等を提供した方への助成金制度について
相模原市では、平成31年4月1日から、公益財団法人日本骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業において、骨髄・末梢血幹細胞を提供された方及び骨髄ドナーが就業している事業所向けに助成を開始しました。
申請できる方
1 骨髄ドナー助成事業
次の条件のいずれにも該当する人
- 骨髄等の提供時に相模原市に住所を有する人
- 骨髄等の提供時に骨髄等の提供のための休暇制度を有しない国内の事業所(国、地方公共団体及び独立行政法人を除く。)に勤務する人
- 平成31年4月1日以降の日において、骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業により骨髄等を提供し、完了してから1年を経過しない人
- 他の自治体が実施する骨髄等の提供に係る助成金等を受けていない人
- 暴力団との関係を有していない人
2 事業所助成事業
助成金の交付の対象となる事業所は、上記の骨髄ドナーが勤務する事業所であって骨髄ドナーが当該事業所が行う事業の事業主でないものになります。
助成金額について
※助成金の上限日数は7日です。
- 骨髄ドナー 1日につき2万円
- 骨髄ドナーが勤務する事業所 1日につき1万円
骨髄等の提供のための通院等の内容
- 健康診断に係る通院・入院
- 自己血貯血に係る通院・入院
- 骨髄等の採取に係る入院
- 骨髄バンクが必要と認める通院・入院
申請方法
相模原市骨髄ドナー等支援事業助成金交付要綱に添付されている、相模原市骨髄ドナー等支援事業助成金交付申請書(第1号様式)に必要事項をご記入のうえ、次の連絡先までお問い合わせください。なお、郵送による手続きも受け付けておりますので、希望される場合はお問い合わせの際にお伝えください。
ドナー登録できる人
- 骨髄提供の内容を十分に理解している人(当日内容についての説明があります。)
- 年齢が18歳以上、54歳以下で健康な人
- 体重が男性45キログラム以上、女性40キログラム以上の人
※骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は、20歳以上、55歳以下です。
※血圧、病歴などにより登録できない場合があります。
ドナー登録の流れ
「命のボランティア、ドナー登録は2ミリリットルの採血から。」
- ドナー登録を希望される方は、ドナー登録のしおり「チャンス」を読み、内容を十分理解したうえで、「骨髄バンクドナー登録申込書」に必要事項を記入し、お近くの登録窓口かドナー登録会に持参ください。「チャンス」は、公益財団法人日本骨髄バンクホームページから入手できます。
- 登録手続きは10分程度で、その後に採血を行います。
- 腕の静脈から約2ミリリットルを採血し、白血球の型(HLA型)を調べます。検査に費用はかかりません。
- 後日、日本赤十字社から「登録確認書」をお送りします。ドナー登録された方のHLA型は、患者のHLA型と定期的に適合検索されます。
相模原市近隣の登録窓口
※詳細については直接お問い合わせください。
ドナー登録会開催予定
実施会場:相模原市役所前 ※献血と同じ会場で開催します
- 11月29日(金曜日)午前10時~11時30分、午後1時45分~3時30分
実施会場:相模大野駅前コリドー ※献血と同じ会場で開催します
- 11月23日(土曜日)午前10時30分~11時30分、午後1時45分~3時30分
実施会場:アリオ橋本 ※献血と同じ会場で開催します
- 次回の実施は未定です。
骨髄・末梢幹細胞の提供まで
- 骨髄ドナー候補者となったら、日本骨髄バンクから連絡があります。本人の意思と家族の意向、健康状態等に関するアンケートに回答します。
- コーディネーターが確認検査の日程調整をします。確認検査では骨髄・末梢血幹細胞提供についての詳しい説明と、医師による医学的な説明と問診を行い、提供の意思に変わりがなければ、健康状態を確認するための採血をします。
- ドナーに選ばれると、コーディネーターと医師が、候補者と家族の最終的な提供意思を確認します(最終同意)。最終同意の後は患者の命にかかわるため、提供意思の撤回はできません。同意後、提供日と病院の調整をします。
- 提供の1カ月前に、採取病院で詳しい健康診断が行われ、安全な採取に備えます。
- 採取方法によって、自己血輸血のための採血または白血球を増やす薬の注射を行います。
- 骨髄または末梢血幹細胞を採取します。骨髄採取では通常3泊4日、末梢血幹細胞採取では1~2日の入院をします。
- 骨髄・末梢血幹細胞が患者のもとへ運ばれ移植されます。
- 採取後は数日以内で退院し、日常生活に戻ることができます。退院後は電話での健康状態の確認や健康診断など、体調が回復するまでフォローアップします。
※詳細はドナー登録のしおり「チャンス」をご覧ください。
ドナー登録情報の変更について
氏名の変更や転居の際に、登録内容の変更の手続きをしないと、白血球型(HLA型)が適合しても、住所不明で書類が返送されてしまい、『連絡が取れない』として、コーディネートが終了となります。変更手続きにつきましては、次の造血幹細胞移植情報サービスのホームページにて手続きをお願いします。
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