平成の大修理 古民家園茅葺屋根葺き替えレポート
古民家園にあります県指定重要文化財「旧青柳寺庫裡」では、平成30年9月から平成31年3月15日までの期間、茅葺屋根の葺き替えを行いました。
古民家園が平成10年に開園して以来、初めての大がかりな修繕となりました。
- 修繕期間:平成30年9月1日~平成31年3月15日
- 開園時間:午前9時30分から午後4時30分
- 休園日:12月28日~1月3日まで
- 場所:相模原市古民家園 緑区大島3853-8 相模川自然の村公園内
- アクセス:JR橋本駅南口(2) コミュニティバス(せせらぎ号)終点下車徒歩5分
茅葺屋根等修繕報告書を刊行しました。
平成30年度に実施しました茅葺屋根等修繕について、「神奈川県指定重要文化財旧青柳寺庫裡茅葺屋根等修繕報告書」(非売品)を刊行いたしました。
当時、相模地域の特徴を持つ茅葺屋根を葺くために携わった茅葺き職人さんの作業の様子や聞き取りした日本古来の茅葺屋根の葺き替え技術、その工程がよくわかる報告書です。
報告書は、市内の図書館・行政資料コーナーなどで、閲覧できます。
以下からダウンロードいただけます。なお、容量が重いためダウンロードされる際はご注意ください。
こけら落とし公演を行いました。
装いも新たになった旧青柳寺庫裡、5月19日(日曜日)のこけら落とし公演アコースティックライブが無事終演いたしました。
ライブには市内で音楽活動を行うミュージシャンが10組集まり、誰でも知っているポピュラーな曲やロック、ブルース、Jポップとバリエーションも幅広く、広い年代層の誰もが楽しめる記念ライブとなりました。
参加した皆様のおかげで良いスタートがきれ、これからも沢山の方々から愛される古民家園を目指して、活動続けたく思いますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。
皆様、ご来園いただき誠にありがとうございました。
市民カメラマンによる取材リポートが掲載されました。
緑区在住の市民カメラマンさんが半年をかけて撮り続けた平成の大修理のリポートが、相模原市市民カメラマンのサイトに掲載されています。
20年ぶりに葺き替わる茅葺屋根の過程を克明に記録して頂いた貴重な写真を見ることができます。
一般公開を再開しました。
古民家園では、県指定文化財旧青柳寺庫裡の茅葺屋根の葺き替え、土間・軒下の三和土補修といった20年ぶりの大規模な修繕のため、平成30年9月から庫裡の見学を制限しておりましたが、平成31年3月16日(土曜日)から一般公開を再開しました。
また、修繕期間中お休みをしていました「床の間のお花」の展示も相模原華道協会の協力のもと、再開します。新しくなった茅葺屋根のほか、床の間を彩る生け花もご見学ください。
開園時間は、午前9時30分から午後4時30分
入園料は、無料です。
修理銘板を取り付けました。一般公開再開は3月16日(土曜日)から。
今回の平成の大修理の記録として、期間・概要を記した銅製の銘板を庫裡内部に取り付けました。
取り付けた場所には20年前の移築復原した際に取り付けた銘板もあります。
残念ながら非公開の範囲にあるため皆様の目に触れることはありませんが、後世に残す貴重な資料として受け継がれることでしょう。
茅葺屋根等修繕もこのほど完了し、約6カ月ぶりに一般公開を再開いたします。
一般公開再開日:平成31年3月16日(土曜日)
※開園時間等に変更はございません。
気持ちよく来園者を迎える準備をしております。
古民家園の修繕も外構部分を残すのみとなり、現在、庫裡内では一般公開に向け大掃除をしております。普段は手を伸ばさないところまで庫裡内の隅々まで掃除し、綺麗さっぱりたくさんの来園者を迎えられるよう準備中です。
素屋根が解体され、黄金色に輝く茅葺屋根の姿が現れました
茅葺屋根、土間・軒下の修繕も終わり、旧青柳寺庫裡を覆っていた素屋根・棚足場を解体しました。
16トンラフタークレーンにより素屋根の部材が吊りさげられ、解体しました。
古民家園の修繕も外構部分を残すのみとなりました。一般公開に向け、もうしばらくお待ちください。
雨上がりの茅葺屋根は感動的です!
修繕現場の特別公開(第5弾)を開催しました。
平成31年2月17日(日曜日)に修繕現場の特別公開(第5弾・最終回)を開催しました。
仕上げたばかりの茅葺屋根を間近に見学できる特別公開も最後の機会となり、今回は定員を設けず、公開時間中は自由に見学できるよう配慮し、たくさんの方にご来園いただきました。
地上からだと見ることのできない屋根の上部や入母屋破風などを見ることができ、茅葺きという伝統技術、そして相模原の文化財建造物の魅力を知ってもらうことができました。
今後は素屋根・棚足場の解体作業に入ります。安全確保のため来園者の見学範囲を制限させていただきます。相模川自然の村公園・古民家園をご利用の皆様、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
もう二度と見られない可能性あり!? 修繕現場を特別公開します。(終了しました)
平成30年10月より始まりました茅葺屋根の葺き替え作業が終了しました。旧青柳寺庫裡を覆う素屋根の解体に先立ちまして、間近に茅葺屋根をご見学いただく機会を最後に設けました。
出来たばかりの茅葺屋根を見学してみませんか。今回の特別公開では公開時間内であれば修繕現場の足場を上がって自由にご見学いただくことができます。
- 日程 平成31年2月17日(日曜日) 雨天決行、荒天中止です。
- 公開時間 午後1時~3時まで
- 注意事項
- 事前申込は不要です。直接、古民家園へお越しください。
- 小学生以下は保護者同伴でお願いします。
- 汚れても良い服装・運動靴でお願いします。
- 仮設通路や階段の上がり下がりがあります足腰の自信のある方に限ります。
- 会場 相模原市古民家園 緑区大島3853-8 相模川自然の村公園内
茅葺屋根が仕上がってまいりました。
屋根の形を仕上げるため、ハサミを使って刈り揃えていく刈り込み作業が終盤を迎えています。
茅葺き職人さんそれぞれが、用途の異なる大きさのハサミを使い分け刈り込んでいきます。
刈り揃えることで茅の断面を整え細かい凹凸がなくなり、水はけのよい綺麗な屋根に仕上がります。
修繕現場の特別公開(第4弾)を開催しました。
平成31年1月27日(日曜日)に修繕現場の特別公開(第4弾)を開催しました。
修繕も終盤になり伝統技術を見学できるのもこれが最後。今回の特別公開では、軒下ではトントン♪、屋根ではチョッキチョッキ♪と伝統技術の音が響くなかで、土間・軒下では左官職人さんから仕上がった三和土や締固め作業の様子を解説していただき、屋根では茅葺き職人さんが大ハサミを使って刈り込み作業をしている様子を見学することができました。
次回は2月17日(日曜日)。間近に屋根が見学できる特別公開もとうとう最終回になります。
土間・軒下の修繕も行っています。
修繕現場からToi Toi Toiと音が聞こえるようになりました。
土間や軒下の修繕が始まりました。古い三和土を解体し、新たに「石灰」「にがり」「砂」「土」を混ぜた三和土を全面に敷き、上から叩き締めていきます。何度も叩き締めることで材料が化学反応し硬化していきます。
古民家園全体に伝統技術の音が響いています。
棟が出来上がりました。
平葺き作業を終え、屋根頂上の棟が出来上がりました。旧青柳寺庫裡の棟は、竹をすだれ状に編んで屋根にかぶせた「竹簀子」になります。屋根の交わる場所を雨や風から守るための機能があります。
さて、いよいよ、仕上げの刈り込みに入ってまいります。
歴史に向き合う職人の姿を見ませんか。修繕現場を特別公開します。(終了しました)
文化財保護課では、文化財建造物の魅力を広く知っていただくことを目的として、修繕期間中の第4日曜日に修繕現場の公開を実施しています。現在、修繕は最終段階にさしかかっています。第4回は、伝統技術に習熟した茅葺き職人さんのほか、土間三和土の修繕を行う左官職人さんによる解説も行う予定です。
文化財の修繕にご関心のある方、ぜひ足をお運びください。
- 日時 平成31年1月27日(日曜日) 雨天決行、荒天中止です。
(1)午後1時30分から (受付は午後1時から)
(2)午後2時30分から (受付は午後2時から) - 定員 各回20人 申込不要、直接、古民家園へお越しください。
- 注意事項
- 小学生以下は保護者同伴でお願いします。
- 汚れても良い服装・運動靴で、サンダル・ハイヒールを着用しての参加は不可です。
- 仮設通路や階段の上がり下がりがあります足腰の自信のある方に限ります。
- 現場で用意するヘルメットの着用が必要です。
- 会場 相模原市古民家園 緑区大島3853-8 相模川自然の村公園内
劣化した雨戸の木板を修繕しました。
今回の旧青柳寺庫裡の修繕は、屋根だけではなく、雨戸といった建具も修繕しております。
風雨から建物を守ってきた雨戸も20年経ち、かなり劣化していました。雨戸の木板が浮きあがり、欠損した箇所もありましたので、伝統工法に習熟した大工さんにより、打ち直し等を行いました。
雨戸には軸の部分が角錐状の和釘(角釘)を使用しています。文化財を守る小さな存在です。
修繕現場の特別公開(第3弾)を開催しました。
平成30年12月23日(日曜日)に修繕現場の特別公開(第3弾)を開催しました。
第3弾となる特別公開では、屋根の棟近くまで進んだ茅葺きの様子や茅葺き職人さんから実際に使っている道具を用いて解説をしていただくなど、普段触れることの出来ない日本の伝統技術について知っていただく良い機会になりました。
大きな縫い針で縫いつけていきます。
平葺きの作業が続いています。並べられた茅を竹で押さえるため、大きな「はり」が用いられています。
先端の針穴に藁縄を通して突き刺し、針先が屋根裏に出てくると待機している職人さんが縄を受け取り、屋根の下地材(垂木竹)に縄が巻き付くよう二人で合図しながら縫いつけていきます。
価値ある楽しさを!修繕現場を特別公開します。(終了しました)
文化財保護課では、古民家園(緑区大島)にて、間近に見ることのできない茅葺屋根や茅葺き職人さんの作業風景を公開します。
この機会に、県指定重要文化財の修繕の様子を是非ご見学ください。
歴史と自然を調和する古民家園が提供いたします。
- 日時 平成30年12月23日(日曜日)
※雨天決行、荒天中止です。- 午後1時30分から(受付は午後1時から)
- 午後2時30分から(受付は午後2時から)
- 定員 各回20人
申込不要、直接、古民家園へお越しください。 - 注意事項
- 小学生以下は保護者同伴でお願いします。
- 汚れても良い服装・運動靴で、サンダル・ハイヒールを着用しての参加は不可です。
- 仮設通路や階段の上がり下がりがあります足腰の自信のある方に限ります。
- 現場で用意するヘルメットの着用が必要です。
- 会場 相模原市古民家園 緑区大島3853-8 相模川自然の村公園内
屋根全体に茅を葺いています。
「軒付け」が終わり、屋根全体に茅を葺いていく「平葺き」の工程に進みました。
屋根の下地(野地)の上に茅を並べて竹で押え、それを藁縄で下地材と結び固定します。
同様の作業を繰り返し、棟に向かって茅を葺き上げていきます。
修繕現場の特別公開(第2弾)を開催しました。
平成30年11月25日(日曜日)に修繕現場の特別公開(第2弾)を開催しました。
第2弾は古茅をおろした屋根の下地や、いよいよ始まった茅葺きの作業を間近に見学していただき、茅葺き職人さんとの意見交換や道具を用いた茅葺き作業の体験を行うなど、文化財建造物の修繕に理解を深めてもらう良い機会になりました。
いよいよ茅を葺きはじめました。
いよいよ茅を葺きはじめました。まずは軒先まわりから葺きはじめる「軒付け」を行います。
軒付けは、屋根全体の厚みや形を決める重要な部分で、まっすぐで上質な茅を選び使用されます。
決して上方落語の演目ではありません。
古い茅を全ておろしました。
古くなって傷んだ茅を全ておろしました。
「さす組み」と呼ばれる三角形の屋根組みがあらわになりました。
野地(下地)を点検し、傷みのひどい竹材は交換し、弛んだ藁縄は結び直しをします。
好評につき第2弾! 修繕現場を特別公開します。(終了しました)
好評につき第2弾の開催が決定!旧青柳寺庫裡を覆う素屋根の中を特別に公開します。
20年ぶりに行われる茅葺き作業を間近にご覧ください。
「そうだ古民家園、行こう。」
- 日時 平成30年11月25日(日曜日) 雨天決行、荒天中止です。
(1)午後1時30分から (受付は午後1時から)
(2)午後2時30分から (受付は午後2時から) - 定員 各回20人 申込不要、直接、古民家園へお越しください。
- 注意事項
- 小学生以下は保護者同伴でお願いします。
- 汚れても良い服装・運動靴で、サンダル・ハイヒールを着用しての参加は不可です。
- 仮設通路や階段の上がり下がりがあります足腰の自信のある方に限ります。
- 現場で用意するヘルメットの着用が必要です。
- 会場 相模原市古民家園 緑区大島3853-8 相模川自然の村公園内
修繕現場の特別公開を開催しました。
平成30年10月28日(日曜日)に修繕現場の特別公開を開催しました。
公開にあたっては、文化財建造物、またそれを支える伝統技術を知ってもらうため、現場代理人による修繕内容の説明や、茅葺き職人さんからは技術・道具の解説実演、そして実際の作業風景を間近に見学していただき、参加者から大変好評をいただきました。
茅葺屋根の解体が始まりました。
いよいよ茅葺屋根の解体が始まりました。てっぺんの棟から順番に古い茅をすべて解体します。
茅葺き職人さんは、ただ解体していくだけでなく、屋根の構造や葺き方の特徴を確認しながら進めていきます。
修繕前を懐かしむ鉛筆画を掲示しています。
古民家園内のフェンスには修繕前の旧青柳寺庫裡を描いた鉛筆画を掲示しています。
鉛筆のみを用いて描かれた鉛筆画は、繊細かつ精密なタッチでモノクロ写真のような美しさを醸し出しています。葺き替え作業と合わせて、ぜひご覧ください。
建具や家具を護るため、養生をしています。
茅葺屋根の解体で出るほこりやごみから、建具や家具を汚さないように養生をしています。
まだ、屋根修繕の前段階ですが、文化財を護るためにとても大切な作業です。
茅葺屋根の葺き替え現場を特別公開します。(終了しました)
旧青柳寺庫裡を覆う素屋根の中を特別に公開します。20年ぶりに行われる茅葺き作業を間近にご覧ください。
「写真で見た。」は、見たうちに入らないよ。
- 日時 平成30年10月28日(日曜日) 雨天決行、荒天中止です。
(1)午後1時30分から (2)午後2時30分から の計2回 - 定員 各回20人 申込不要、直接古民家園へお越しください。
- 注意事項
- 小学生以下は保護者同伴でお願いします。
- 汚れても良い服装・運動靴で、サンダル・ハイヒールを着用しての参加は不可です。
- 仮設通路や階段の上がり下がりがあります足腰の自信のある方に限ります。
- 現場で用意するヘルメットの着用が必要です。
- 会場 相模原市古民家園 緑区大島3853-8 相模川自然の村公園内
旧青柳寺庫裡が仮設の素屋根で覆われました。
旧青柳寺庫裡を完全に覆うように仮の屋根(素屋根)が架かりました。修繕中の庫裡を雨や風から守るほか、茅葺屋根の解体・葺き替えのときの足場や、材料の保管・加工の場所として使われます。
「ただいまより、新婦はお色直しのため、中座させていただきます。」
建物を覆う「棚足場」「素屋根」を組み立てています。
茅葺屋根の葺き替え作業を行うための足場(棚足場)が組まれました。さらに建物全体を保護するため、仮の屋根(素屋根)の設置を行っております。古民家園においてクレーン車を用いた作業も20年ぶりになります。
資機材の搬入・保管にあたり、公園駐車場の一部をお借りしています。
建物を覆う足場材など修繕に必要な資機材を古民家園に随時搬入しています。大量の資機材を仮置くのに古民家園の敷地だけでは足らないため、公園駐車場の一部をお借りし、作業にあたっています。
公園をご利用の皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、貴重な文化財を守るため、ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。
仮屋根・外部足場設営にあたり、打合せを行いました。
茅葺屋根等修繕では、仮屋根・外部足場を設けます。設営にあたり現場代理人及び関係業者と現地にて、現場状況や安全性の確認といった内容の打合せを行いました。
修繕着工に先立ち、茅葺屋根の調査を行いました
茅葺屋根等修繕の着工に先立ち、茅葺き職人・現場代理人と屋根の形状・各部寸法・劣化状況等についての調査・記録を行いました。
現場代理人と現地打合せを行いました
茅葺屋根等修繕実施に先立ち、受注者の現場代理人と文化財保護課監督員とで、古民家園及び相模川自然の村公園にて、仮設物や作業工程といった現場運営の確認を行いました。
茅葺屋根の葺き替えがこれから始まります
関連情報
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