1.相模川で見られる「アユ」は漢字で「鮎」と書きますが、「鮎」は中国では別の魚のことを指します。それは次のうちどれでしょう。
正解はの「ナマズ」です。
漢字の「鮎」は、日本ではアユを表しますが、中国ではナマズを表します。
2.魚類の中には一生の途中で性転換(性別が変わること)をする魚がいます。次のうち性転換をする魚はどれでしょう。
正解はの「クマノミ」です。
クマノミの仲間は効率的により多くの子孫を残すため、イソギンチャクの中で暮らす群れの中で一番大きな個体がメスになります。
3.次のうち北海道でみられる「国内由来の外来種(本来生息していない地域に人などによって持ち込まれた生物)」はどれでしょう。
正解はの「カブトムシ」です。
カブトムシは、本州以南にしか生息していない生物でした。ペットとして飼われていた個体が逃げ出したことで野生化したことが考えられます。生態系(自然環境)に影響を与えてしまうため、飼っていた生物を放したり、逃がしたりしないようにしましょう。
4.次のうち本来は日本国内にいない特定外来生物のカミキリムシはどれでしょう。
正解はの「クビアカツヤカミキリ」です。
クビアカツヤカミキリは海外から入ってきた外来生物です(特定外来生物に指定されています)。全国各地に分布を拡大しており、幼虫がサクラ、モモ、スモモ、ウメなどのバラ科の樹木の中に入り込み、内部を摂食して枯らしてしまうなどの被害をもたらします。
5.次のうち国の天然記念物に指定されているタナゴの種類はどれでしょう。
正解はの「ミヤコタナゴ」です。
ミヤコタナゴは1974年に天然記念物に指定されています。神奈川県内では野生で見ることはできなくなりましたが、相模川ふれあい科学館(相模原市中央区水郷田名1-5-1)の展示(飼育)で見ることができます。
6.藤の花を観察しているとよく見られる昆虫は次のうちどれでしょう。
正解はの「クマバチ」です。
藤の花はクマバチのように重さと力がないと蜜を吸うことができません。クマバチにとっては蜜を取られにくく、藤の花にとってはクマバチに効率よく花粉を運んでもらえます。 こういった関係を「相利共生(お互いが利益を得られる関係)」と呼びます。
7.ハチのオス、メスのうち攻撃する針を持つのはどちらでしょう。
正解はの「メス」です。
ハチの針は、メスが卵をうむ管が変化したものです。したがって針を持つのはメスのハチになります。
8.2023年12月に「IUCNレッドリスト」が発表されました。世界の野生動物のうち絶滅の危惧がある野生動物は何%でしょう。
正解はの「28%」です。
2023年版では、15万7,190種が評価され、そのうちの28%、約4万4,000種以上の生物に絶滅の危惧があると発表されています。この数値は過去最大であり、生物の遺伝的多様性が失われてしまう危険があります。
9.近年、神奈川県内で分布が広がりつつある特定外来生物のリスの仲間は次のうちどれでしょう。
正解はの「クリハラリス」です。
神奈川県では、特定外来生物クリハラリスの分布が北へ広がりつつあります。このままでは、在来種のニホンリスに影響を与える可能性があります。この機会に「クリハラリス情報ネット」のホームページをご覧いただき、クリハラリスらしき個体を見かけた際には情報提供をお願いします。
クリハラリス情報ネット(外部リンク)10.生物の中には、毒を持たない(無害)生物なのに、毒を持つ(有害)生物に似ることで自身の身を守っている生物がいます(擬態)。次のうちこのような擬態をしているのはどれでしょう。
正解はの「ハナアブ」です。
ハナアブは黄色と黒のしま模様で、ハチに似た姿をしています。捕食者は刺されるのが嫌なため、ハチに似たハナアブを襲うことを避けます。このような擬態を「ベイツ型擬態」と呼びます。しかし、ハチにとっては擬態の効果が減ってしまう可能性があります。 また、毒を持つ生物が互いに似ることで捕食者の学習効果を高める擬態を「ミュラー型擬態」と呼びます(アシナガバチとスズメバチなど)。
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