微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
微小粒子状物質(PM2.5)とは、大気中に漂う小さな粒子です。粒子状物質には、物の燃焼などによって排出されるもの、ガス状大気汚染物質が主として環境大気中での化学反応により粒子化したもののほか、土壌や海洋、火山等の自然起源のものがあり、そのうち粒径が2.5μm(1μm=0.001mm)以下のものを微小粒子状物質(PM2.5)といいます。
高濃度予報の状況
微小粒子状物質(PM2.5)の高濃度予報は、広範囲の地域にわたって国が定めた注意喚起にかかる暫定的な指針値(日平均値70μg/m3)を超える可能性がある場合に、注意を促すための参考情報として神奈川県から午前8時及び午後1時を目途に発表されます。
高濃度予報が出された場合の注意事項は、次の3点です。
- できるだけ屋外での長時間の激しい運動や外出は控える。
- 換気や窓の開閉は必要最小限にする。
- 呼吸器系や循環器系の持病をお持ちの方、子ども、高齢者等は健康な成人と比べて健康影響を受けやすい可能性があるので、体調に応じて慎重に行動する。
なお、性能の高いマスクを顔に密着するように使用することについては、一定の効果があるとされています。
現在の高濃度予報の状況は、神奈川県のホームページ及び神奈川県テレホンサービスでご確認いただけるほか、相模原市コールセンターでもご案内しております。
- 神奈川県テレホンサービス 電話050-5306-2686
- 相模原市コールセンター 電話042-770-7777
また、あらかじめ登録いただいた人に、携帯電話等のメールでお知らせするサービスがございます。
サービスの利用を希望する人は、次の神奈川県のホームページをご覧下さい。
微小粒子状物質(PM2.5)の注意喚起のための暫定的な指針
微小粒子状物質(PM2.5)の注意喚起は、広範囲の地域にわたって健康影響の可能性が懸念される場合に、参考情報として広く社会一般に注意を促すために行うものです。その注意喚起を行うための目安として、健康影響が出る可能性が高くなると予測される濃度水準(暫定指針値:1日平均値70μg/m3)が国より示されました。ただし、1日平均値が70μg/m3を超えた場合であっても、すべての人に必ず健康影響が生じるというものではありません。
レベル | 暫定的な指針となる値日平均値(μg/m3) | 行動のめやす |
---|---|---|
2 |
70超 | 不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす。(高感受性者(※)においては、体調に応じて、より慎重に行動することが望まれる。) |
1 |
70以下 | 特に行動を制限する必要はないが、高感受性者は、健康への影響がみられることがあるため、体調の変化に注意する。 |
※高感受性者は、呼吸器系や循環器系の持病がある方、子ども、高齢者等です。
本市を含め神奈川県内の広域において1日平均値が70μg/m3を超えるおそれがあると判断された場合には、神奈川県より午前8時及び午後1時を目途に高濃度予報が発表されます。
環境基準
環境基準は、人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準として、最終的に大気、水、土壌、騒音をどの程度に保つことを目標に施策を実施していくのかという目標を定めたものです。これは、人の健康等を維持するための最低限度としてではなく、より積極的に維持されることが望ましい目標として、その確保を図っていこうとするものであり、微小粒子状物質(PM2.5)についても環境基準の数値を超過した場合でも、直ちに人の健康に影響が現れるというものではありません。
微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準
1年平均値が15μg/m3以下(長期基準)であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下(短期基準)であること。
※環境基準の評価は、年度ごとに行います。微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準の評価は、長期基準に関する評価と短期基準の評価を行い、両方を満足した測定局について、環境基準が達成されたと判断します。
- 長期基準に関する評価
測定結果の(1日平均値の)1年平均値を長期基準(1年平均値15μg/m3以下)と比較します。 - 短期基準に関する評価
測定結果の1日平均値のうち年間98%値を短期基準(1日平均値35μg/m3以下)と比較します。
※98%値とは、対象となる測定結果を低い値から順番に並べて、98%目(測定結果が100個であれば、98番目)にある値です。1年間で365個の日平均値が得られた場合の98%値は、低い値から数えて358番目の値です。
測定データ
自動測定機による常時監視測定
相模原市では、市役所測定局、相模台測定局、津久井測定局、上溝測定局及び古淵測定局で微小粒子状物質(PM2.5)の常時監視測定を行っています。
相模原市内を含めた神奈川県内の測定局における微小粒子状物質(PM2.5)の測定データは、次の神奈川県のホームページからご覧いただけます。
なお、微小粒子状物質(PM2.5)の常時監視を行っている自動測定機は、標準測定法による測定結果との等価性評価を行っていますが、自動測定機によって得られる1時間値については、現段階では標準測定法による測定結果との等価性の確認が難しいため参考値として取り扱うこととされています。
成分分析調査
効果的な微小粒子状物質(PM2.5)対策の検討のための科学的知見の集積等の観点から、成分分析調査を年4回(春季、夏季、秋季及び冬季)行っています。
また、微小粒子状物質(PM2.5)の発生源の寄与率を推定する手法のひとつであるCMB法による解析を行いました。
平成28年度から令和元年度までの成分分析調査の結果及び平成29年度から令和元年度までの発生源寄与率の解析結果については、「さがみはらの環境」資料編からご覧いただけます。
関連情報
微小粒子状物質(PM2.5)に関すること(全般)
- 環境省ホームページ「微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報」(外部リンク)
- 環境省作成Q&A集 「微小粒子状物質(PM2.5)に関するQ&A」(PDF 141.9KB)
- 神奈川県公害防止推進協議会 浮遊粒子状物質対策検討部会作成パンフレット「微小粒子状物質 PM2.5」(PDF 1.5MB)
- 神奈川県のホームページ「PM2.5とは」(外部リンク)
微小粒子状物質(PM2.5)の注意喚起のための暫定的な指針
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