相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら 第20回記念事業 ブラジル現代写真展「コスモ・カオス―混沌と秩序 現代ブラジル写真の新たな展開」
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概要
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、相模原市ではブラジル代表選手団の事前キャンプが行われます。これを機に、ブラジルのことを知り友好を図るため、20周年を迎えたフォトシティさがみはら実行委員会では、周年記念事業の一つとしてブラジルの写真家による写真展を開催いたします。
写真家たちの視点から捉えたブラジルの歴史や文化などを紹介し、日頃あまり目にすることがないブラジルの新たな発見と感動を与えることにより、文化の相互理解の促進と五輪に向けての機運の高揚を図ります。
会期
2021年7月7日(水曜日)―7月19日(月曜日)[会期中無休]
会場
女子美アートミュージアム(女子美術大学美術館)
〒252-8538 神奈川県相模原市南区麻溝台1900
開館時間
午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)
出品作家
ルイス・ブラガ(Luiz Braga)
1956年生まれ。70年代からキャリアをスタートさせ、カボクロ(先住民と白人との混血)の生活を捉えたモノクロームや、暗視カメラを用いた作品など、人類学的アプローチと抽象的な表現を横断する作品を発表している。
2009年には、第53回ヴェネツィア・ビエンナーレにブラジル代表の一人として参加した。
ローサ・ガウディターノ(Rosa Gauditano)
1955年生まれ。新聞や雑誌社で働いた後、ドキュメンタリーフォトグラファーとして独立。
ブラジルの先住民を主題に、工業化や白人社会のなかで時に融和し時に闘いながら伝統を受け継いでいく彼らの様子を撮り続けている。
ペドロ・ロボ(Pedro Lobo)
1954年生まれ。建築写真を主に制作を続けている。被写体となるのは、ファベーラと呼ばれる貧困層の住む街や、囚人虐殺事件の起きたカランジルと呼ばれるサンパウロ刑務所、土着の宗教と習合したキリスト教の教会など、ブラジルの過去と現在を背負う土地である。
ティアゴ・サンタナ(Tiago Santana)
1966年生まれ。1989年からフォトジャーナリズムとドキュメンテーションの分野でキャリアをスタートさせる。主な被写体として、ブラジル北東部の宗教的な祭りや住民の伝統行事をモノクロームで撮影している。
キュレーター
伊藤俊治
1953年生まれ。美術史家・評論家。美術史・写真史・美術評論・メディア論などを中軸としつつ、建築・デザインから音楽・映画まで、20・21世紀文化全般にわたる旺盛な評論活動を展開している。
ロザリー・ナカガワ
インディペンデント・キュレーター。1979年にサンパウロで最初の写真ギャラリー「Galeria FOTOPTICA」をトーマス・ファーカスと共に設立。以後、キュレーターとして、ブラジルや海外の主要な文化機関で活動。展覧会のコーディネイトやキュレーションに加え、写真集の編集にも携わっている。
関連イベント
シンポジウム「コスモ・カオス―混沌と秩序 現代ブラジル写真の新たな展開」
概要
本展キュレーターの一人である伊藤俊治氏を司会に、文化人類学者の今福龍太氏、写真家の港千尋氏をゲストに迎えたシンポジウムの動画です。
本写真展の紹介にはじまり、参加写真家たちの先達であるセバスチャン・サルガド氏、ブラジルという国の歴史や文化など、多方面にお話いただきました。
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