令和7年度 7月定例記者会見(令和7年7月24日)
- 日時 令和7年7月24日(木曜日)午前10時30分~午前11時45分
- 場所 市役所第2別館3階第3委員会室
(市長)
【あいさつ】
皆さん、こんにちは。
小・中学校も夏休みに入り、これから水遊びの機会も増えると思いますので、本日は一番に、水の事故防止についてお願いをさせていただきます。市内では毎年10件もの水難事故が発生しており、昨年は中学生が相模川で流される大変痛ましい事故もありました。万が一の時に備え、応急手当をできるようにしておくことも重要です。そこで本日は、ここで少しお時間をいただきまして、おぼれた人への応急手当について、私と救急隊員による実演を行いたいと思います。
【おぼれた人への応急手当の実演】
<進行>
それでは、市長は演台の前にお進みください。これから救命処置について、訓練用の人形を使って市長と消防職員と一緒に行っていきたいと思います。想定といたしましては、釣り人が河川敷を歩いていたところでおぼれた人を発見したというものになります。まず近くに行って、倒れている人の肩をたたきながら大丈夫ですかと声をかけてください。
(市長)
倒れている人を発見。(肩をたたきながら)もしもし、大丈夫ですか。もしもし、大丈夫ですか。反応がありません。
<進行>
反応が見られなかった場合は、大きな声で助けを呼びます。
(市長)
誰か助けてください。あなたは119番をお願いします。あなたはAEDをお願いします。
<進行>
倒れている人の胸の上がり、下がりを見て、呼吸をしているか10秒で確認します。
(市長)
呼吸の確認をします。1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。呼吸がありません。
<進行>
呼吸が見られない場合には、速やかに心臓マッサージを実施します。
(市長)
心臓マッサージを開始します。
<進行>
心臓マッサージについては、胸骨の下半分を重ねた両手で圧迫します。圧迫のポイントは、「強く、早く、絶え間なく」になります。
AED到着
(市長)
あなたはAED使えますか。それでは心臓マッサージを代わってもらえますか。代わります。
<進行>
AEDが届きましたらすぐにAEDの電源を入れます。これ以降は音声メッセージの指示に従っての操作となります。
・AEDの電源を入れます。
・服をはだけます。
・パッドを装着します。
・コネクタを接続します。
(市長)
解析します。離れてください。
電気ショックを実施します。離れてください。
・ショックを実施
・心臓マッサージを再開
<進行>
こちらが一連の流れとなります。これでいざという時の救命処置の実演を終了させていただきます。それでは市長、演台にお戻りください。
(市長)
ただいま、救急隊員にサポートしていただき、おぼれた人の応急手当として心肺蘇生法を行いました。今回、私は事前に少し練習を行いましたが、思いがけずこのような場面に遭遇した時に、落ち着いて同じことができるかと考えますと、やはり不安もございます。こうした場面に遭遇した際は、必ず119番通報を行っていただくとともに、いざという時に動けるかどうかは、知識や経験が必要だと思いますので、ぜひ、市の救命講習会を受講し、水の事故のみならず、家族や友人などの不測の事態に備えるためにも、応急手当を覚えていただきたいと思います。 なお、記者の皆様にお配りした水の事故防止のシール裏面に子どもたちへの「川での約束」が記載してあります。こちら(モニター)にも出ておりますが、
1つ、赤い旗がある場所など、危険な場所では遊ばない。
2つ、空が暗くなったり、雷が鳴ったら、川から離れる。
3つ、子どもたちだけで川で遊ばない。
4つ、大人の人の見えるところで遊ぶ。
5つ、おぼれた人がいても、飛び込まない。
以上、5つが子どもたちにお願いしたい「川での約束」ですが、保護者の皆様には、子どもたちが事故に遭わないようご家庭で約束を共有するとともに、川に入る時はライフジャケットを利用するほか、救命講習会の受講をお願いいたします。
続いて、これから市内で開催されるイベントや、ホームタウンアスリートの活躍についてお知らせいたします。まず、夏のお祭りといたしまして、明後日7月26日(土曜日)から27日(日曜日)にかけて、中央区の上溝駅周辺で、「かながわのまつり50選」にも選ばれた「上溝夏祭り」が開催されます。また、8月1日(金曜日)には、緑区の神奈川県立相模湖公園で「さがみ湖 湖上祭」、同じく8月1日(金曜日)から3日(日曜日)にかけて、橋本駅周辺で「橋本七夕まつり」が開催されます。なお、七夕まつりの初日は、先月WBCとIBFの世界バンタム級統一チャンピオンとなった中谷潤人選手に「1日緑区長」として、鼓笛隊パレードと開会式にご参加いただきます。そして9月6日(土曜日)には、中央区水郷田名の相模川高田橋上流で「相模原 納涼花火大会」が開催されます。今ご紹介したお祭り以外にも、盆踊りなど長年続けられてきた「地域の夏祭り」が市内各地で開催されております。市内の活気あふれるお祭りをぜひお楽しみください。なお、8月1日(金曜日)、2日(土曜日)にかけて、本市の交流都市である大船渡市で、「三陸・大船渡夏まつり」の開催が予定されております。私もお伺いさせていただき、2月に発生した大規模山林火災に対して皆様からお寄せいただいた支援金、約700万円をお届けしてまいります。
このほか、8月12日(火曜日)から17日(日曜日)にかけて、アリオ橋本との共催で、「宇宙」をテーマにしたイベント、「さがみはら宇宙WEEK in アリオ橋本」を開催いたします。アリオ橋本を会場に、お子様向けのワークショップや世界で人気のゲーム「マインクラフト」を活用した月面レーシング大会、銀河連邦物産展など、宇宙を身近に感じていただける楽しいコンテンツを準備しておりますので、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
また、少し先の予定となりますが、10月18日(土曜日)から19日(日曜日)にかけて、緑区の県立相模湖公園において、「さがみ湖 野外バレエフェスティバル2025」の開催が先月、神奈川県から発表されました。お手元にパンフレットを配布していますので、ご確認ください。このバレエフェスティバルは、地元企業などで構成する相模湖 芸術・文化のまちづくり実行委員会が開催するものですが、18日の「ジゼル」の公演は、神奈川県が主催となります。昨日、市内の経済・観光団体等から、相模湖周辺地域の持続可能な発展に向けた基盤整備や、地域経済の活性化、観光地としての魅力向上に向けた「芸術・文化のまちづくり」への積極的な支援についてご要望をいただいたところであり、まずは、バレエフェスティバルの開催が、本市の文化・芸術、中山間地域の振興を図るうえで、大変、有意義な取組であると、私としても期待しております。
次に、本市のホームタウンアスリートである水泳・飛込競技の坂井丞選手、競泳の小堀倭加選手、小方颯選手が、日本代表として、シンガポールで開催されている世界水泳選手権大会に出場いたします。飛込は明後日7月26(土曜日)から、競泳は27日(日曜日)から競技が始まりますので、本市をホームとする3選手の活躍に、注目と応援をお願いいたします。
さて、本日の案件は2件で、1点目が相模原市婚活イベントの実施について、2点目が次世代型太陽電池搭載の自動販売機による実証実験についてとなります。
まず1点目、相模原市婚活イベントの実施についてです。本市では、近年、婚姻件数の減少が続いており、また市民の皆様へのアンケートでも「結婚したいけれど、出会いの機会がない」という声が多く寄せられております。こうした状況を受け、この度、結婚を希望する人の出会いのきっかけとなるよう、本市初主催の婚活イベント「さがマッチ!」を実施することといたしました。今年度中に4回の開催を予定しており、第一弾は9月21日(日曜日)、市内在住・在学・在勤又は将来市内へ移住を検討している23歳から35歳までの人を対象に、「BBQ×謎解きinさがみ湖MORIMORI~7つの謎を解き明かせるか!?~」と題し、さがみ湖MORIMORIを舞台にバーベキューや謎解きゲームを行います。募集等詳細は、今後発行される広報さがみはらや市ホームページに掲載いたします。また、こうした婚活イベント以外にも、将来の暮らしや生き方を考え、自分らしい人生設計に向けた一歩を踏み出せるよう、ライフデザインセミナーの開催も予定しています。多くの人にご参加いただき、素敵な出会いや人生設計の気づきが生まれることを心より願っております。
2点目は、世界初の次世代型太陽電池搭載の自動販売機による実証実験についてです。市内のスタートアップ企業、株式会社PXPが開発した次世代型太陽電池は、薄い、軽い、曲げられるという特性があり、その用途が注目されています。こうした中、自動販売機に着目し、三菱商事株式会社の企画のもと、株式会社PXPがサントリーホールディングス株式会社と共同で、自動販売機に直接、太陽光パネルを貼り付け、屋外使用の実用性や電力供給能力の検証をする世界初の実証実験を実施いたします。本日は、PXPからサンプルをお借りしてきました。これは次世代型太陽電池「カルコパイライト」と言います。さがみはら発の技術として、日本のみならず、世界に広がる可能性を大いに秘めており、脱炭素社会の実現に向けた取組の一つとして、私も大変期待しております。実証実験は市立相模原麻溝公園の芝生広場において、明後日、7月26日(土曜日)から開始となりますが、明日の午後4時30分から現地でメディア向けに事前公開いたします。私も現地に行く予定ですので、記者の皆様もこの新たな取組について、ご取材をお願いいたします。
続いていくつかお伝えいたします。明後日、7月26日(土曜日)に津久井やまゆり園事件追悼式を執り行います。多くの尊い命が奪われ、今も社会に深い悲しみをもたらしている事件から、間もなく9年の月日が経とうとしております。改めて事件を深く胸に刻み、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、心身に傷を負われた皆様に心からお見舞い申し上げます。津久井やまゆり園の皆様が、これからも地域や周囲の皆様の深い理解と支えの中で心穏やかに暮らしていけるよう、県をはじめとする関係団体と連携を図りながら、引き続き寄り添った支援に努めてまいります。本市では、「共にささえあい 生きる社会」の実現に向けて、令和6年4月から「相模原市人権尊重のまちづくり条例」を施行するとともに、多様性を認め合い、誰もが自分らしく生きられるよう、障がいに関する理解の促進や障がい者差別の解消の推進などの諸施策に取り組んでおります。障がい者の皆様に関することだけでなく、様々な人権課題がありますが、一人ひとりが尊重され、お互いを認め合い、あらゆる差別のない誰一人取り残さない共生社会の実現に向けて取り組んでまいります。
次に、本年は戦後80年を迎える年となります。私も8月6日(水曜日)には広島市で、9日(土曜日)には長崎市で開催される平和祈念式典に参加する予定です。市内では、相模原市民ギャラリーにおいて、8月2日(土曜日)から24日(日曜日)まで、本市出身の日本を代表する写真家、江成常夫氏の写真展、「戦後80年沈黙の伝言」を開催するほか、「戦後80年事業市民平和のつどい」として、8月30日(土曜日)の戦争や被爆を体験した方による講演会をはじめ、平和ポスターコンテストや戦争体験の寄稿募集など、様々な催しを開催いたします。昭和59年に核兵器廃絶 平和都市を宣言した本市として、核兵器の無い、恒久的な平和を願い、次世代の子どもたちに継承していくため、一層の取組を進めてまいります。
最後に、7月20日(日曜日)に行われた参議院議員通常選挙についてですが、職員をはじめ、選挙事務にご協力をいただきました全ての皆様に厚く御礼申し上げます。投票率につきましては、令和4年に行われた前回の参議院議員通常選挙が53.67パーセントでしたが、今回は5.65ポイントアップの59.32パーセントとなりました。これは新たに大型商業施設での期日前投票の実施などに取り組んでいただいた結果であるとともに、多くの市民の皆様が、関心を高く持ちご参加いただいた結果であると考えております。引き続き、選挙管理委員会とともに、投票率の向上を目指して取り組んでまいります。
私からは以上です。
質疑応答
参議院議員通常選挙について
(共同通信記者)
今回、2日に続いての記者会見で、短期間に重ねて市長のお考えを伺える機会を作っていただいて、ありがとうございます。今月2回連続になりますが、共同通信が幹事を務めます。よろしくお願いします。質問に入る前に、参議院議員選挙では、選挙管理委員会や広報担当の方、それから開票所となった総合体育館のスタッフの方々、選挙事務に携わった多くの職員のご尽力で、円滑な報道をすることができました。ここに、この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。選挙についてですが、自民、公明の政権与党が大敗し、国民民主、参政両党の躍進が目立った結果となりました。神奈川選挙区でも、1人しか用意しなかった自民が3位となり、公明が18年ぶりに議席を失うと、その一方で、国民民主と参政が初めて議席を獲得しました。今回の選挙で示された民意というものについて、市長はどのように見ているのでしょうか。
(市長)
まず、共同通信の記者さんから、私どもの選挙の対応に関するお言葉をいただきました。ありがとうございます。大変職員共々、励みになると思っています。ありがとうございます。今回は、投票率が59.32%ということでありまして、3年前と比較して5.65ポイント上昇したという結果でありますが、相模原市内では残念ながら神奈川県の平均投票率には届いていないということでありますので、ここは今後まだまだ課題があるなというふうに思っています。また、今ご指摘いただいたように、政権与党である自民党、公明党、自民党も1人擁立で3位、そして公明党が5位ということでありまして、残念ながら落選ということでありますので、そういった中では、今回、参政党という政党が、日本人ファーストを謳いながら臨まれて、多くの支持を集められたということは、これはなかなか想定していなかったことなので、びっくりした結果だなというふうに思います。国民民主党は、様々、事前にもありましたけれども、しっかりと市民の皆さんに訴えて、全国的な躍進を遂げたのではないかと思っています。そういった中で、立憲民主党が伸び悩んでいるのかなというのは、確か22議席だというふうに思いますけれども、プラマイゼロでありますので、やはり野党が躍進しているにも関わらず、野党第1党の立憲民主党が伸び悩んだということは、やはり既成政党に対する、少し、自民、公明、立憲に対して、なかなか渋い結果だったなと思います。今、石破総理がどうされるのか、随分、今日の新聞に各紙出ておりましたけれども、こういう辛い時だからこそ皆一丸となって、本当に、私も減税か給付かと前もご質問いただきましたが、やっぱり経済成長を図っていく、成長を考えた経済政策を、与野党の枠を越えて、今こそですね、トランプ関税も今朝も報道で随分流れていましたけれども、しっかりスクラムを組んで、与野党ですね、国民のための政治を行っていただきたいなと思っていますので、そういった意味では、本市においても、神奈川県の平均値には届きませんでしたが、前回の5.65ポイント、投票率が上がったということは非常に良かったなと思いますので、もっともっと民意が反映されるように、多くの方に投票所に足を運んでいただけるような工夫を今後、考えていきたいなと思っています。
(共同通信記者)
今、市長がちょっと触れられましたけれども、一気に何かこう、政局の様相を呈している感もしてまいりました。そうなりますと、非常に混乱に拍車をかけて、これまでの政策というものの一貫性というのも懸念されるところで、地方行政に及ぼす影響というのも心配されるのですが、その辺をどのように、或いはどんな思いがありますか。
(市長)
そうですね、今、例えば特別市の関係で、指定都市市長会の皆さんと一緒に動いていますけれども、ここで総務省がいわゆる方向性として、今後、地方制度調査会ですかね、第34期の方向性がこの秋にも出てくるのではないかと言われている中で、こうした結果が出てまいりまして、今、村上総務大臣が比較的、広域自治体である道府県のあり方について、言葉を発せられたりとかしていましたから、一つのチャンスなのかなという思いもありましたが、こういったところで少しまた動きが止まってしまわないように、私たちも特別市になる訳ではないのですが、法制度化には賛成でありますので、そういった中では粛々と、やはり地方からの声を上げて、しっかり国で反映していただきたいなと思います。また、ちょっと余談になりますけれども、石破さん降ろしみたいなものも昨日から随分始まっていますけれども、私も国会議員の時代、2014年、民主党で当選したときは70名民主党議員、自民党の議員が290名ぐらいいましたから、もう与野党ものすごい、第1党の与党と野党の差がこんなに開いていましたし、2017年の希望の党で受かったときは50名希望の党、自民党はやっぱり280名ぐらいいましたから、そういった意味では、苦しい時も、やっぱり厳しい時でも勝っている人はいるのですよ。民主党の時も何だかんだ言って私は比例で受かりましたけれども、小選挙区で受かった人もいますから、それは党の責任というか、本人の力だというふうに思いますから、あんまりこういう時に右往左往しないで、やっぱりみんなでまとまっていくことが大事ではないかなと思いますね。どうしても、一喜一憂しがちで、トップを降ろせば、トップの顔を変えれば、じゃあ中身も変わるかといえばそうではないと思うし、ここはしっかり踏ん張って、各党やって欲しいなと思います。
(共同通信記者)
それから、今回の選挙戦では、相模原市内でも、特に外国人に対する偏見や差別を煽りかねない演説が行われました。このことについてはどう思ってらっしゃいますか。
(市長)
直接は聞いていないので分からないのですが、やはりヘイトスピーチにもし【該当】するならば、今私たちも(人権)委員会を設置していますから、そこでしっかりと取り組み、検討していくというふうに思っていますけれども、この選挙中に私の所には直接、担当の方からそうした報告もなかったものですから、どんな話があったかちょっと存じませんけれども、いずれにしても、差別とか偏見を生むような言動は決して許してはいけないと思いますので、そこは政治家としても、また政治家ではなくても、市民としても、やはりそういった差別があってはいけないと思いますから、私たち相模原市は人権尊重のまちづくり条例を作って、共生社会の実現を目指しておりますので、今現在、外国人市民の皆さんも72万分の2万人いまして、毎年1,500人強増えています。そういった中で、昨年(カナダの)トロント市に行って、やはり200言語、365日24時間対応のサービスを行っているところを見て、まだまだ私たちは足りないなと思っていたところでありますので、共生社会、本市では10言語対応でありますけれども、もっともっと、外国人市民の皆さんにも一緒に暮らせる共生社会の実現を目指して、取り組みを進めていきたいなと思っています。
津久井やまゆり園事件について
(共同通信記者)
それから今度、津久井やまゆり園事件について触れられましたけれども、先ほどお話のあったとおり、明後日で9年になります。9年になるのを前に、今の市長の受け止めをお聞かせください。
(市長)
そうですね、事件から9年という月日が経つわけでありまして、もう来年は10年という月日、決して風化させてはいけないというふうに思っていますし、本当に何度もお話していますが、やまゆり園で生活をされている皆さん、利用者の皆さんも、ご家族の皆さんも、そして施設で働く皆さんも、地域の皆さんと顔の見える関係をずっと築かれていて、本当に良い関係があったと思っています。その関係が、今、この歳月を経ながら、また元に戻りつつあるのではないかなというふうに思っていますので、1日も早く、事件前の穏やかな生活を取り戻していただき、そして地域の皆さんと、障害のある方々を含め、働く人も、家族の皆さんも、穏やかな生活を、自分らしく暮らしていけるような安心安全な地域社会を作っていかないといけないなと思います。
(共同通信記者)
今、そういう地域のお話がありました。事件以降、県は入所施設から地域移行を進めていますけれども、これについての相模原市の考えをお伺いします。
(市長)
障害のある方が、自分のいわゆる意思が尊重されて、そして自分が住みたいという所で、生活できるのが一番望ましいのかなと思っていますので、そういった意味では、私ども相模原市においても、地域移行に関しては、具体的には、相談体制の強化や、それから就労支援を行っているほか、あとは非常用電源の購入を助成する、人工呼吸器を使用している方々に対してですね、地域生活支援の強化を行っているところでございますので、やはりその方に合った生活が送れることが望ましいのではないかと思いますので、全て地域移行が良いかというと、それは施設が良いという方も選択肢の中にはあると思いますので、やっぱりそれは人それぞれだと思います。ですから望まれた暮らしができるということが一番、良いのではないかなと思います。
水の事故防止について
(テレビ神奈川記者)
水の事故防止について何点かご質問させていただきます。冒頭で、毎年10件ほど水の事故が発生しているということなのですが、この10件というのは、毎年レジャーシーズンで10件になりますでしょうか。
(消防局長)
10件というのは、年間を通して10件ということになります。夏場に関しての、特に小学生、中学生の事故に対しては、やはり悲しい事故ということで防止していかなければならないということで、昨年は市長の冒頭あいさつにあったように、中学生が1名、残念な事案がございました。その前年も小学生が1名犠牲になっているということになりますので、やはり夏休みシーズンになっては多くなってくるということになります。あとは、死亡までいかなくても、軽症というところで済んでいるものもありますけれども、いずれにしても夏場は多くなってくる時期ということになりますので、ゴールデンウィーク、そして夏の時期、この時期を重点的に事故防止に努めてまいりたいと思っています。
(テレビ神奈川記者)
ちょっと細かくなってしまうのですが、去年の7月から8月の件数は何件になりますか。
(警防課総括主幹)
今年度につきましては、1月から7月まで、今日現在の状況となります。1月については1回、3月については1回、5月についても1回と、本年度は7月に入ってから少し多くなっておりまして、2回という形になっております。
(テレビ神奈川記者)
最後に改めてとなるのですが、市長が今回、実際に心肺蘇生法をされた感想と、これから先のレジャーシーズンで市民の皆さんに、水の事故防止で気をつけていただきたいことを教えていただけますでしょうか。
(市長)
心肺蘇生法、心臓マッサージを今、実演を、消防局の皆さんと行わせていただきましたが、私も1年間を通じて、様々な防災訓練とかお邪魔をして、心肺蘇生の経験をすることがあるのですが、AEDも同じようにやることがあるのですが、やっぱり時間が空くと、本当にこれでAEDをここにくっつけて電気ショックを流して大丈夫かなとか、あと、【心臓】マッサージをやって、骨が折れたりしないのかなといつも不安に思うのですが、やっぱりこの不安を払拭していかなければいけないのかなと思っていまして、やっぱりまずは命優先ということで、そこはもう本当に、まず自分がやってきたことを信じて、実践をしていくことが大事だなと思っています。私も学期末にあたって、新磯小学校とか、湘南小学校といったところに、子どもたちの見守り活動に朝行ってまいりまして、各校長先生たちや子どもたちともお話したのですが、特に先生方には、教育長や消防とも常々話しているのですが、水の事故だけはもうないようにしていただきたいということで、教育委員会を通じながらお話をしてまいりました。また現地に行って、校長先生や先生方にもお願いしてまいりましたし、色々な夏祭りに今行っています。結構挨拶を求められた時にも、皆さんちょっと驚くのですが、最後に皆さん水の事故だけはという話を今しています。お祭りのところで皆さん、えっという感じはしていますが、ただやはり、いつどこで、例えば2級河川の境川というところが町田市との境にあるし、相模川とか津久井地域に道志川、神之川もあるし、本当にどんなに浅い河川でも、池でも、危険は伴っていますので、まずやはり1人で近寄らないことだと思っています。水遊びがしたかったら、今、子ども達にはプール無料化をやっていますので、ぜひ小倉プールとか、鵜野森のプールとか、グリーンプールとかに行って遊んで欲しいと思うし、もし川で遊びたい場合はさっき言ったように、ライフジャケットをつけて、そして大人の方と一緒に、現地に行っていただければと思いますので、本当に身を守るということは非常に大事だと思っていますので、誰ひとり取り残さない相模原市といたしましては、ちょっとここ数年間、水の事故で亡くなる方が多くいらっしゃいまして、毎年啓発はしているのですが、まだまだそれが行き届いていないなという思いがありますので、今後も教育委員会、消防局と連携し、また地域の皆様のお力もお借りしながら、水の事故防止に向けて、全精力を費やしていきたいなと思っています。
(消防局長)
水の事故、水難事故の統計に関してでございます。先ほど、昨年の数値をお答えすることができませんでした。今は持っておりませんが、過去3年分くらい、後ほど皆様にお伝えしたいと思います。
- 会見終了後に記者に提供した情報(過去3年間の水難事故月別件数)
- 令和6年総件数10件【2月(2件)、3月(1件)、6月(2件)、7月(3件)、9月(2件)】
- 令和5年総件数13件【1月(1件)、2月(2件)、3月(2件)、4月(3件)、5月(2件)、7月(1件)、8月(2件)】
- 令和4年総件数21件【3月(1件)、4月(1件)、6月(3件)、7月(3件)、8月(4件)、9月(2件)、10月(4件)、11月(2件)、12月(1件)】
参議院議員通常選挙について
(毎日新聞記者)
参議院選の結果の補足でちょっと伺いたいのですけれども、既成党に対して、渋い結果が出たとおっしゃいましたけれども、政権与党の公明党さんが議席を失いました。市長も佐々木さんの応援演説をされたので、その辺のところを、ちょっと一言いただきたいなと思います。
(市長)
自民党、公明党、立憲民主党をはじめ、いくつか要請がかかったところには応援に今回行かせていただきまして、特に佐々木さやか候補には、文部科学大臣政務官時代をはじめ、特に令和元年東日本台風の際に、藤野北小学校の土砂災害の現場がありまして、しばらく学校に戻れなかったという期間が続いたのですが、そうした際にも、当時、文部科学大臣政務官として、いち早く現地視察をしていただき、文部科学省に対しても、支援(実施)を展開していただきました。その他、公明党の皆さんには政権与党として、日頃、例えば国土交通省に私たちが様々な要望に行く際、今大臣が公明党から出ておりますから、ご一緒に要望活動を行っていただいたりとかしておりますので、やっぱり市のために、本当にこれまで、自民党、公明党、この政権与党の皆さんにはご尽力をいただいておりますので、そういった点で私ができることをやらせていただいたところであります。
(毎日新聞記者)
東京選挙区で、山尾志桜里さんに為書きをされていたご関係は、どういうものでしょうか。
(市長)
2009年の衆議院議員当選同期でありまして、長年、山尾さんとは親しくさせていただいていまして、その中で、私は正直、出ていることを知らなくて、公示されて日にちが経ってから、山尾さんが出ていることを知って、2009年の民主党のグループラインがあって、それを見たら、山尾さんも出ている、この人も出ている、この人も出ている、知らない人が沢山出ていたので、それは失礼したなと思って、それで山尾さん以外の皆さんにもお送りしたというところでありますので、その中のお一人だったということであります。
(毎日新聞記者)
同期の繋がりですか。
(市長)
そうですね。たまに連絡も取り合って、選挙後も電話があったり、メールがあったりとかして、お礼の挨拶もありましたけれども、直接応援には行けませんでしたが、気持ちとしてお送りさせていただきました。
(毎日新聞記者)
事務所に、市長の為書きが非常に目立って掲げられていたというのを側聞しまして、伺いました。
(市長)
ネットにも随分出ていたみたいで、色々なところから問い合わせもありました。
戦後80年について
(朝日新聞記者)
先ほども江成先生の写真展のことであるとか言及もございましたが、戦後80年という節目が近づいております。改めて市長としての戦後80年に寄せる思い、それから相模原だと、米軍の基地がまだ残されていたり、それから相模湖の建設で、やはり多くの外国人労働者の犠牲が出たということもありました。そういうことも含めて、改めてどんな思いでお過ごしになっているのかお聞かせください。
(市長)
今年は昭和から数えて100年、戦後80年、被爆から80年でありまして、昨日も平和行進に参加させていただいたところでありますけれども、本市は昭和59年12月に核兵器廃絶の平和都市宣言を発しておりまして、私もその考えに準じております。そうした中で、やはり戦争は誰も幸せにならないということ。これは私自身の政治の師である、戦争経験をした藤井裕久先生からも常々言われたところでありまして、勝ちも負けもないのだと、すべての皆さんが不幸になってしまう、戦争はない方が良いということを私は秘書時代から学んでまいりまして、その思いは今も一緒です。ですから、世界で紛争とか戦争が起こるようなことが、今報道されていることを見て本当に心が痛いですし、特にお子さんや、そして、戦争に関係のない人たちを巻き込んでいることに対しては、絶対に許してはいけない話だというふうに思います。ぜひともそういった中では、世界平和を案じつつ、また私たち地域ができることは、地域の安寧をしっかり作っていくことだと思っていますから、そういった意味ではまず私たち地方行政ができることは、72万市民の安全安心をしっかり作りながら、これも世界平和に繋がる一つだというふうに思っていますので。今後、やはり私たちができる活動というのは、例えば江成常夫先生の、ここで展覧会を行いますけれども、やはりメッセージとしてしっかり後世に繋げていかなければいけないと思っています。今回、この夏には、平和の集いを行ったり、それから、例えば被爆体験者の相模原市の丸山さんの講演をいただいたりとか、様々な80年に際して国際課を中心として、市民の皆さんにお伝えをしていきたいなと思っていますので、ぜひ戦争がね、おそらく今のテレビで見る紛争なんかを見て、本当に事実なのだろうかと、私も最初本当にそう思ったのです。本当に世界でこんなことが起こっていて良いのだろうかという、本当に驚きとあと許せない思いがしておりますので、その思いは、今も一緒であります。今後も世界平和を願いつつ、8月6日には広島、そして9日には長崎へ行って平和祈念式典に参加してきたいと思いますので、72万人代表として思いを込めて手を合わせていきたいと思っています。
(朝日新聞記者)
長崎、広島の訪問というのは、毎年行かれているのですか。
(市長)
市長になって初めてでありまして、なかなか日程が合わなかったことと、コロナ禍で、やはりなかなか移動もできなかったものですから、ここ80年という節目でありますので、ここはどうしてもと、昨年、一昨年ぐらいから、80年時には必ず行きたいという話をしていて、今回、実現する予定です。
相模原市人権尊重のまちづくり条例について
(朝日新聞記者)
今回の選挙の中で、先ほど市長も言及されていましたけれども、日本人優先、裏返せば外国人よりも、という含意もあろうかと思います。相模原市は、市長さんをはじめとした努力で、人権尊重のまちづくり条例というのを、お作りになったところでありますが、また二年後に、そういう政党が地方選挙で候補者を立ててきて、結果的に市内でそういうスピーチをやる事態も想定されるかと思います。今のところ罰則規定とかはなかったりはするのですけれども、何らかの形でちょっと先回りして、人権条例の見直しや対応の準備、お考えはございますでしょうか。
(市長)
今回ちょっと先ほど共同通信さんのご質問にもお答えしたのですが、私もなかなか公務で、選挙戦、様々な候補者の演説を聞けなかった部分が市内であります。テレビでは見ることもありましたが、なかなか現地現場で見ることがなかったので、ちょっと市内でどういう状況が起きていたかは分かりませんけれども、やはり今後、ヘイトスピーチ的な発言、差別的な発言などがあってはならないというふうに思っていますので、私たちは今回罰則をつけなかったのは、いわゆる実態がなかったということでつけなかったということもありますので、今後の行方をしっかり見据えながら、担当課とも一定の想定も考えながら、検討していかなければならないのかなと思っていますが、だからといって罰則をつけるわけではなくて、どのような対応ができるかということをしっかり検討していきたいなと。罰則をつける時にはかなりハードルがありますので、ここはここで本当に市内にそういった差別の実態があった時に、対応できるような準備は常にしていますので、今後も、1年半後ですかね、統一地方選挙、どういった候補者が出てくるか分かりませんが、やっぱり私は外国人の皆さんも大切な私ども相模原市民だというふうに思っていますので、そういった中では72万市民のうちの2万人、この2万人だけ除外するのではなくて、やっぱり2万人も含めた72万市民全ての皆さんという言い方を常々しておりますので、その中で誰一人取り残さない共生社会の実現を目指していくことが、私たち相模原市の私は使命だというふうに思っていますので、今後も共生社会の実現というのを念頭に置きながら、一人ひとりがかけがえのない人生をしっかり送っていける、そういう社会を作っていきたいなと思っています。
アイススケート場について
(共同通信記者)
アイススケート場の対応について、アンケートやオープンハウスなどを実施しておりました。アンケートの方は、今月14日までということで行われていたのですけれども、その結果とかというのは、そろそろまとまりそうなのでしょうか。
(市長)
アイススケート場に関しましては、公設民営という考えの中で、7月1日から14日に無作為抽出で6歳以上の市民3,000人を対象にアンケートを行いました。回答はLogoフォームという形で、回答いただいておりますが、3,000人中654人の回答があり、約2割でありました。その中で7割以上の皆さんが、アイススケート場があることは良いと考えておりまして、【その内】8割以上の皆さんが、市が経費の一部を負担することに肯定的なご意見をいただいております。また6割以上の方が銀河アリーナの使用の経験があるという回答があったり、6割以上の方が同じようにスケート教室を知っているというような回答でございました。また、小学校5年生の方々を対象に800人で8校の小学校の児童に対してアンケートを出していただきました。この回答率は9割ということでありまして、8割以上の児童が新しいスケート場を望んでいるということ、それから、9割以上の児童がスケート教室を楽しみ、楽しかったと回答をしておりますので、非常に子どもたちからやはり人気のあるシンボル的な施設だったのだなと思います。それからオープンハウスを7月11日、12日、13日と3日間行ってまいりまして、582人にご回答いただいてございます。これは市内在住、または市外在住方からもございますけれども、9割以上が一部公費負担であるアイススケート場の整備に賛成というお声をいただいておりまして、内訳は市内在住が442名。市外在住が108名、合計550名ということでありますので、さっき580人と言いましたが、大体そんな割合でお答えいただいておりますから、かなり市内の方からのご意見も多かったというふうに思います。8割方市内の方ですよね。そういった中では、非常に今回、これからどのようにして判断していくかということでありますが、今まず結果が出ましたが、まだちょっと担当課とも詳しく話していませんので。私も実はこの前に数字をちょっともらってきたので、これからまた、日を追いながら、石井副市長を先頭に、市民局長ともども、スポーツ担当部長と、皆さんと一緒にこのスケート場をどうしていくかということ、方向づけを考えていきたいと思っていますので、しかるべき時に、方向性をしっかり皆さんにお示ししていきたいなと思います。ただ今のお考え聞くと、かなりの皆さんからアイススケート場は好かれているというか、期待が大きいのだなと思います。3,000人の無作為抽出で回答が2割ということでちょっと低かったのですけれども、ここはちょっと課題かなというふうに今感じていますけれども、この全体的な流れからいうと、やはり多くの皆さんが公設民営でも、アイススケート場を望まれているのだなということが、この数字からは分かりました。あとは市の決断、判断というのを今後やっていきたいなと思います。
都市計画道路大西大通り線について
(神奈川新聞記者)
先日、近隣住民説明会がありまして、市長が自ら出席して説明をされていました。4月からのリニア拠点整備事務所も設けられ体制強化されて、戸別訪問とかもされて、不動産情報の提供といった支援策も説明されていましたが、市長出席されて、住民の方々の反応、どういうふうに受け止めているか、従来と何か変化があったかということについて伺えますか。
(市長)
7月11日の金曜日と13日の日曜日、2時間ずつ、職員の皆さんと一緒に参加をさせていただきまして、市民の皆様のご意見、地権者の皆さんと周辺にお住まいの皆さんのご意見を聞いてまいりまして、これまではやはり反対一辺倒という声が非常に多くありましたし、もちろん地権者の皆さんから厳しいご意見も賜りましたが、一方で、この事業が中止することがないのだろうなという確認や、あとは今回お示しした中で、やはり引っ越し先の、いわゆる土地のお世話を、これまではちょっと地権者の皆さんにお任せしていたところを、7月3日だったと思いますが、市内の宅地建物取引業協会の相模北支部、相模南支部、それから全日本不動産協会神奈川県本部さがみ支部、この3者の不動産団体と協定を結びまして、例えば、Aさんという方が、こういうところでこういうところならば代替(移転先)を探して欲しい、このぐらいの予算で探して欲しいとか、中古のお家を見つけたいのだとか、そういうご要望に対しての、いわゆる窓口が今回できましたので、そういったこともお示しさせていただいた中で、やはり参加者の皆さんからは、反対一辺倒だけではなく、そういった代替(移転)の方向で、どのような手法をとれば、ちょっと詳しくお話ができるのだとか。少しそういった意味では、これまでの私が過去、反対の方々の集会に2回出ていますが、少しですね、ご理解をされる方も出てきたのかなという思いはあります。しかしながら、十分寄り添った対応をこれからも行っていかなければいけないと思いますし、なかなか平行線な部分もあるのですが、やっぱり私たちが、いわゆる平成28年の広域交流拠点整備計画を示してから、この(大西大通り線という新たな道路を)お話するまでの間、約6年間の空白、これに関しては、本当に私たちが反省しなければいけないところでありまして、ここは引き続きお詫びとともに、信頼が得られるように、寄り添った対応を行っていきたいなと思っております。
(神奈川新聞記者)
今後の県への事業認可申請の時期というのは、いつ頃と考えていらっしゃいますでしょうか。判断基準を教えてください。
(市長)
この前出た段階では、じゃあ明日にでも事業認可を県に申請しようかと、これはそうではないと思っています。そういった中でなかなか平行線な部分もあるのですけれども、反対の方々だとかですね。私たちももっともっと誠意を尽くしていかなければいけない。そういった意味では、リニア拠点整備事務所とリニアまちづくり課の担当者の皆さんが、都市建設局長や都市建設局理事を先頭に、職員が本当に丁寧な対応を行ってくれていまして、今後は私自身ももっともっとそういった意味では、職員と一緒に寄り添いをしながら、またご理解を求めるような行動を取っていかなければいけないなと思っていますので、判断基準というのはなかなか難しいところでありますが、しかるべきときに私自身が判断しなければならないと思っていますが、現段階では、まだ質問を多くお寄せいただいていますし、やっぱり質問がある間、キャッチボールしながら、寄り添った対応を引き続きやっていきたいなと思います。そういった意味では、今日、明日、県に提出するかといったらそうではないと思っています。
旧陸軍通信学校将校集会所の解体について
(神奈川新聞記者)
相模女子大学の中にありました旧陸軍通信学校将校集会所が解体されるということになり、先日の一般公開では、非常に惜しむ声というか、保存して欲しかったという声も多く聞かれました。今回は解体が決まって、その後は文化財登録が抹消になるかと思いますが、文化財保護行政を所管されている教育委員会として教育長としては、どういうふうに受け止めていますでしょうか。
(教育長)
今、お話いただいた茜館、相模女子大学入口を入ったところの建物でございますが、本市の登録有形文化財ということで、令和5年から所有者である相模女子大学の方から解体の意向があったので、それはぜひやめていただきたいということで、教育委員会としても、文書でお願い等をしてきました。ただ、これについては所有者の意向ということですので、教育委員会としては残念だということしか言うことができない、そういう状況です。
(神奈川新聞記者)
先ほど戦後80年のお話もありましたけれども、相模原市の軍都としての成り立ちが分かるような貴重な木造建造物であったと思うのです。今、要請をしてきたという話がありましたけれども、市教育委員会としてどれほど力を尽くしてきたのかというニュアンスがちょっと分かりにくく、相模女子大学との交渉だったりとか、どういうスタンスで臨んできたのかというところをご説明いただけますか。
(教育長)
どういうスタンスというか、市内にはまだ、他に戦争遺構的な建物が相模総合補給廠の中にもあったりするのですが、残すためにお金を出すかというとそこまでは当然できませんので、これはもう所有者の方にお願いをするしかないということで、色々と交渉、或いは文書で先ほどお話したとおりのことをやってきました。残してもらいたいから、では何ができるかというところまでは正直いっていません。
(神奈川新聞記者)
指定有形文化財ではなく登録有形文化財ということでの、行政的な支援のご見解というか、戦争体験者とかもお亡くなりになっていく中で、物言わぬ証言者というか、建造物とか遺構というものを行政としてどれだけ残していけるかというところについても、何かハードルみたいなものは感じられているのでしょうか。
(教育長)
確かに登録有形文化財ですと所有者の意向になってしまいますので、そこら辺については指定有形文化財とはちょっと違って、その仕組み自体にも課題があるのかもしれませんけれども、残すべきものは残していきたいという思いはあるのです。ただ、制度自体はそこまでいっていませんので、そこら辺はご理解いただきたいと思います。
都市計画道路大西大通り線について
(毎日新聞記者)
二つ伺いたいと思います。一つは大西大通り線の関係で確認なのですけれども、市長はこの間の説明会で、データをもっと出していかなくてはいけないとおっしゃっていましたけれども、それがおっしゃっていた住民の方との平行線の部分があるという、そこで具体的な例えば交通量の数値とか、そういうものが出ていなかったので、それをお示ししなくてはいけないということに繋がっていくのでしょうか。
(市長)
私たちはいわゆる橋本駅南口から圏央道の相模原インターの直達性の確保という意味で、大西大通り線が必要だという話をしてきたのですが、ただいわゆる市道大西を使った場合と、大西大通り線とどのぐらい直達性が違うのかといった数値が十分に取れていないところがありますので、ここは都市建設局長や都市建設局理事、リニア駅周辺まちづくり担当部長にも話をしまして、しっかりと奈良副市長の指導のもと、数字を出していこうと。例えばこれが出すことによって、私たちが主張してきたことと違う結果になる可能性もあります。でも事実をちゃんと伝えていこうということで、今、内部で検証をスタートしていますので、これの数値が出ましたら、しっかり市民の皆さん、地権者の皆さんにお示しをしていきたいと思っています。
(毎日新聞記者)
お示しをしながら、時間をかけて納得していただく。もっと具体的に言えば、立ち退きをせざるを得ないご家庭には、立ち退きを理解していただくという理解でよろしいでしょうか。
(市長)
100【軒】ほど引っ越しをしていただかなければいけない、大変厳しいハードルの高い話だというふうに思っています。私も職員の皆さんと話す時に、私も家を持って今、ローンを返していますが、おそらく多くの【西】橋本の地権者の皆さんも、命をかけてお家を買って、終の住処としてここで生涯を過ごしていこうと思われたお家だと思うのですね。そういったお家を、市のいわゆるインフラ整備のためという私たちの立場から引っ越しをお願いするということは、本当に心がつらいところでありますが、ただ50年100年先見た時に、どうしてもこの事業をやらなければいけない、やり遂げなければいけない、そのように思っていますので、懇切丁寧に寄り添った対応を引き続き行っていき、地権者の皆様にご理解いただけるように行っていきたいなと思います。本当に少しずつですが、私が(過去に)2回出た時と、今回、2回説明会に出たこと。それから毎回、担当者からは、地権者説明の報告を、翌日または翌々日にいただいています。少しずつでありますが、先ほど一方ではといった話の中で、補償に関してお話を聞きたいという方が増えてきたり、それから、5月14日から始めた戸別訪問、これも7月18日現在で、67.3パーセントの戸別訪問を行っていますので、そういった意味では、少しずつですけれども、市を信頼して話を聞いてくださる方が、少しずつですが増えてきているなという実感はございます。ただ、並行して、やはり反対される方々(のご意見に対して)は、やはりそこはまだ私たちも受け止めきれていないところもあると思いますので、引き続き寄り添った対応を行っていき、直達性の数字とか含めて、私たちが示せるものをしっかりとお示ししていきたいと思いますし、先方からのご質問等に関しても、やっぱり丁寧にお答えしていかないといけないなと思っています。
(毎日新聞記者)
当たり前のことかもしれませんけれども、少しずつ橋本周辺の不動産の価格が上がりつつあるので、これもまた一つ悩ましいところだと思うのですけれども。
(市長)
はい。そうですね。
大和市長との面会について
(毎日新聞記者)
全く別の質問を一つお願いしたいのですが、昨日、大和市の古谷田市長がご訪問されていますけれども、どんなお話があったのでしょうか。
(市長)
昔から、古谷田市長さんが市議会議員時代から親交があるものですから、たまに一緒に食事をしたりとかするし、そういった中で相模原市の方に来るので、ぜひ寄って良いですかという話があったので、お立ち寄りいただいて、お互いの市政の情報交換などをさせてもらったところです。
(毎日新聞記者)
特に何か具体的な事象に関しての、やり取りではないということですね。
(市長)
特に古谷田市長からは、大和市の市政の現状、そして私どもは相模原市の現状等を意見交換させてもらったところでありまして、なかなか議会対策にご苦労されているような感じはしましたけれども、まっすぐな方なのでね、一生懸命やられているなという感じがしました。
市長の健康管理等について
(タウンニュース記者)
もうそろそろ夏休み前というタイミングでもあり、ちょっと市長の休暇だったり、健康管理についてお伺いしたいと思っております。先月になりますが、名古屋市の市長が記者会見中に、お倒れになるというニュースがございまして、かなりの人が驚き、見ていたと思うのですけれども、そういった面でも、市長の公務以外の日程はどうなのだろうと思いまして。就任以来から発表されている市長の動向をチェックしてみたのですけれども、就任直後、10日前後に1日お休みみたいなペースで、コロナ禍はほぼ、ものすごくお休みがなく、今年の1月から6月で、やっと8.2パーセント、2日にやっと1日くらいのペースになってきているようでした。当然市長というお仕事、激務だと思うのですが、そういったところで、日頃、お休みについてどのように考えて取ろうとしていらっしゃるかとか、それから健康管理について、お休みの日にどのように取り組まれているかとか、それから、公務中にもし体調不良になられてしまった際の危機管理体制などについてちょっとお伺いしたいと思っています。
(市長)
まず名古屋市長には、倒れられたという報道を聞いて、すぐに名古屋市役所秘書課に電話をしましてお見舞い申し上げました。その後、復帰をされた広沢市長から、すぐに元気ですよというお電話をいただきまして確認したところでありますが、やはり本当に加山前市長からも、市長という職は、県議会議員、国会議員をやってきたあなたでも全く違う職場だからということで、ずっとこれ実は言われてきたことを、私も感じていましてね。やっぱり県議会議員、国会議員を経験してきたから意外と市長はやりやすいのではないかと市民の皆さんからよく言われるのですが、私はかえって市長という職は、経営的なセンスが必要だなと思っています。あと決断力とかね。そういった意味では、事業者でも、かえって政治家よりもできるのではないかなという思いもあったりとかしています。私自身は市長になって、毎日、本当に充実した日々を過ごさせていただいておりまして、やりがいがあるなと。加山前市長から言われたように、やっぱり県議会議員、国会議員と違って、決断を求められたり判断を求められる。そういうところは違う部分もあって、やっぱりもう私も55歳ですから、人生の半分を過ぎたところで、友人や同級生が早く亡くなったりとかする姿を見て、命は本当に大事だなということと、あとは、モジモジしていたら自分の人生で、これやっておけば良かったなとか、どうするかなということではなくてもっとやろうというふうに更に切り換えていまして、やっぱりそうしないと、亡くなった友人達を見ていると本当に若くして亡くなっているので、色々な思いがあったのだろうなと。私もそういった意味では55歳を過ぎて、いつ、どういうことになるか分からない部分もありますので、やっぱり思いっきりやっていこうと。ですから任期4年であと1年半ありますけれども、この任期の中で、できる限り地に足をつけて市民の皆さんと対話をしながら、ワクワクする相模原づくり。でもこれには教職員を含めて8,000人の職員の皆さんの力が必要だというふうに思っていますから。市長ってさっき言ったとおり、私はマネジメントが大事だなと思っていまして、リスク管理もそうなのですが、やっぱり職員の皆さんが、一人ひとりがいかに力を発揮してもらえるか。こういう環境を作っていくことも市長の大事な仕事だなと思っていますから、なるべく多くの職員の皆さんとも対話をして、やっぱり職員が30年、40年働いて、この職場で良かったよなと、これから第二、第三の人生を楽しんで行こうぜというような、職員の皆さんがワクワクするような環境づくりもしていくのが大事だと。私がやるぞと言っても、職員の皆さんがやる気を出してくれなかったら市政は前に進みません。そういった意味では本当に教職員含めて8,000人の皆さんが、ワンチームでなければいけないなと思うので、これからも職員の皆さんと一緒にスクラムを組んで、力を借りながら、そして色々なアイデアを出してもらいながら、そして決断は最後、私がしっかり取っていきたいと思いますので、やっていきたいなと思います。また健康管理に関しては、私はお酒とタバコはやらないのですけれども、夜の会合はほぼ毎日入っています。その中で、例えば上溝で終わったら上溝から歩いて家に帰ったりとか、田名で終わったら田名から家に歩いて帰ったりとか、結構歩いて健康管理をして、この夏暑いですけれども、ちょっと帽子をかぶって分からないようにして歩いていますので。あと自転車に乗ったりしています。あと休みは言われたとおり、当初、1期目はかなり、取らなかった部分もあります。がむしゃらにやってきたのですが、でもこれではいけないなと。自分のペースだけではなくて、職員の皆さんのペースと一緒にやっていかなければいけないなと思って、よく秘書課長にもどんどん休みなよと、みんな休めなくなるからと。でもそれを言うあなたがもっと休まなければ駄目だと思いましてね。最近は自ら結構休みを取って、今週も釣りに行ったり、サッカー観戦に行ったり、それから先週はゴルフに行ったり、休みの日は必ずアウトドアを入れていて、来週の月曜日、火曜日、水曜日とお休みをいただくので、月曜日はちょっと海に泳ぎに行こうかと思って、火曜日、水曜日は娘とワンちゃんと3人で旅行に行こうと思っていまして、そういったリフレッシュをしながらやっていますし、時間がある時は娘とサッカーを、サッカーの靴も買いましたから、近くの公園でボール蹴りをやって、お父さん上手くないねと言われながら頑張っています。そういったリフレッシュをしながら楽しんでいますので、あとは職員の皆さんとランチミーティングをやったり、夜の会合で一緒に食べたり飲んだりして、色々なアイデア出しとか、色々なことを教えてもらったり、2日ぐらい前かな、城山商工会の青年部の皆さんと食事をしながら、意見交換をして相模原ってどんなところが足りない、どこが魅力的という話を、40代の市民目線で色々な意見をいただいたりしていますので。私はインドアではなくて家にあまりじっとしていない方なので、常に休みがあれば出ていくので、大体朝も6時過ぎには起きています。朝起きたらプランターに水をやって、金魚やメダカに餌をやって、クワガタは元気かなと姿を見ながら毎日楽しくやっています。今日もね、ゴーヤを2本ぐらい取ってきて、どんな料理にしようかなと思いながらいますんで、毎日、先、先を楽しみながらやっているので。やっぱり楽しみがなければいけませんよね。ですからこれからも、できる限りというか、休める日にちがある時は、休みを取ってリフレッシュしていきたいなと思います。
(タウンニュース記者)
タウンニュースも社内でカブトムシを飼っていたりするので、とても共感しつつお伺いしていたのですが、万が一公務中に体調を崩された際の対応について伺います。
(市長)
リスク管理としては、常に随行の方が秘書課でついていますので、過去に1回気持ち悪くなった時がありまして、その時はちょっと車を止めてもらって体調を整えましたけれども、常にそばに誰かいますから、その時に声をかけて、朝迎えに来てもらう時はドライバーの方と二人ですから、その時に具合が悪くなったらドライバーの方にお話もできるし、常に役所にいる時は1人にならないことを心がけていますので、秘書課もその辺は、シビックプライド担当部長のもと、秘書課長と連携して、しっかり配置してくれていますので大丈夫だと思います。
※質疑応答中の重複した言葉づかいや明らかな言い直しなどは、整理した上で掲載しています。
※質疑応答中の市長回答【 】の部分は広報課で修正しています。
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