若手職員訓練企画プロジェクト(署緊急消防援助隊女性隊員受援訓練)
相模原市消防局 若手職員訓練企画プロジェクト
本プロジェクトは、
(1)若手職員が自ら警防面の課題について問題提起し、訓練を企画すること
(2)職員の能力開発、育成、モチベーションの向上を図ること
を目的に企画されたプロジェクトです。
今回は、相模原消防署警備課緑が丘分署の佐々木副主任が企画した訓練を紹介します。
相模原消防署緊急消防援助隊女性隊員受援訓練
訓練企画の背景
昨年7月に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流災害には、10都県から緊急消防援助隊が出動、その中には「後方支援隊」の一員として女性隊員の姿がありました。これまで、女性隊員の派遣については宿泊場所等の整備が進んでおらず、実現されていない状況でしたが、女性活躍推進の動きとともに整備が進んでいます。
本市でもこのような動きを受け、令和3年10月から派遣先の条件が整えば女性隊員を後方支援隊として派遣することとしました。今回の訓練は、派遣側としてではなく、本市で大規模な災害が起きた場合に他県から派遣される応援部隊の受入れ体制を検証しました。また、女性隊員の受入れ体制についても検証し、その結果を派遣時にも反映させることを目的として実施しました。
訓練企画者 緑が丘分署 佐々木副主任の思い
「女性職員が中心となって訓練に取り組み、有事の際はチームの一員として力を発揮したい、そして男女ともに輝ける職場につなげたいと考えています!」
進出拠点及び宿営場所の設定
本市で大規模な災害が発生した場合、被害状況等を勘案し、緊急消防援助隊の応援隊を受け入れる拠点を開設します。拠点では、限られた人員で効率的な運営を行えるよう各職員が任務分担のもと対応にあたります。
応援隊の受入れ
到着した応援隊の把握、拠点内の車両誘導を行います。
災害情報の提供
指揮本部とリモートアクセスで接続された端末で情報を収集し、プリンターやUSB等を活用し応援隊に被災状況等の情報を提供します。
宿営場所の設定
宿営場所に運用隊員用の宿泊テントを設定しました。
女性隊員の宿泊検証~災害活動支援車の運用~
災害活動支援車は車体の一部が横に広がり、車内に広い空間を作ることができます。また、車内にはトイレ、シャワー、ベッドなど生活に必要な設備が整っています。本訓練では、この車両による女性隊員の宿営についても検証しました。他本部の女性隊員が活用する事前の調整などの課題はあるものの、女性隊員が宿営できることが確認できました。
車体を広げるとともに、内部の機器の取扱い方法、注意点などを確認しました。
訓練を終えて
佐々木副主任(訓練企画者 写真:左)
「実際にやることで、さまざまな課題が見えてくる」
進出拠点と宿営場所の運用についてはマニュアルを見ていましたが、資器材などは実際に設定することで事前に準備しなければならないものや改善点を把握することができました。特に女性職員の宿営場所となる災害活動支援車は、取り扱ったことがなかったので、今回の訓練を糧にし、有事の際は私たち女性職員が中心となって運用できるよう取り組んでいきたいです。
訓練企画者へ
平田主査(訓練アドバイザー 写真:右)
「意欲みなぎる職員。若い職員、特に女性職員の頼れる存在になってほしい」
今回の訓練では特に女性隊員の受入れの課題について積極的な姿勢で行動しており、また男性職員では気付かない視点からの意見は大変参考になっている。まだ若いながらもいろいろな資格を持ち、とにかく意欲的に仕事に取り組む職員ですので、その良さをこれからも伸ばし、若い職員、特に女性職員の頼れる存在になってほしいです。
相模原市消防局では男女ともに輝ける職場づくりに取り組んでいます。
今後とも消防への皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。
【記事作成】令和4年1月18日 北消防署警備課大沢分署2部消防小隊 鈴木
※本記事は撮影のため一時的にマスクを外しています。
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