がん検診の検査内容
一次検診と精密検査
市が実施するがん検診を「一次検診」といいます。
一次検診は多くの方が気軽に受診していただけるよう、簡単で安全なスクリーニング(ふるいわけ)検査となっています。
つまり、何らかの疾患の疑いをみつけるための検査なので、ここで異常が見つかった場合は、更に詳しい検査(精密検査)を受診して、疾患の有無を特定する必要があります。
一次検診の結果が「要精密検査」と判定された場合は、医療(保険診療)として「精密検査」を受診してください。
なお、毎年『要精密検査』と判定される人は、市で行っている一次検診(スクリーニング検査)を受診することが適当でない場合がありますので、今後の受診について主治医と相談されることをお勧めします。
一次検診の結果が「異常なし」の場合でも、健康管理のために1年に一度は検診を受診しましょう。
一次検診の検査内容
市が実施するがん検診の検査内容は、受診方法(集団検診、施設検診)によって検診項目に一部違いがあります。以下のご案内をお申し込みの際のご参考にご覧ください。
胃がん検診
一次検診の検査 | 検査の詳細 | 集団検診 | 施設検診 |
---|---|---|---|
問診 | ○ | ○ | |
胃部造影剤使用(バリウム)エックス線検査 | 発泡剤のガスで胃を膨らませ、バリウムをまんべんなく胃壁に付着させた後に、複数方向からエックス線の撮影を行います。 | ○ | ○ |
内視鏡検査 | 内視鏡(胃カメラ)で食道・胃などの検査を行います。 | 実施していません。 | ○ |
胃を空っぽにしてから検査を行うため、前日の夜から飲食、喫煙は控えます。
施設検診では、医療機関によっては胃の運動を抑えるための注射を行うことがあります(別料金)。
子宮がん検診
一次検診の検査 | 検査の詳細 | 集団検診 | 施設検診 |
---|---|---|---|
問診 | ○ | ○ | |
視診 | ○ | ○ | |
内診 | - | ○ | |
頸部細胞診 | 綿棒等で子宮頸部の表面をこすって細胞を採取し、顕微鏡検査を行います。 | ○ | ○ |
体部細胞診(注) | 器具により、子宮体部の細胞を採取し、顕微鏡検査を行います。 | - | ○ |
コルポスコープ検査(注) | 光源のついた内視鏡を膣から入れて、頸部を拡大し観察します。 | - | ○ |
体部細胞診の実施要件
最近6カ月以内に次の症状がある受診者に対し、医師の判断により実施します。
- 不正性器出血
- 月経異常
- 褐色帯下(褐色のおりもの)
コルポスコープ検査の実施要件
次の全てに該当する受診者に対し、実施します。
- 年度内に50歳未満
- 医師が必要と認める人
乳がん検診
一次検診の検査 | 検査の詳細 | 集団検診 | 施設検診 |
---|---|---|---|
問診 | ○ | ○ | |
視診・触診 | 乳房を見て、左右の形の違いやひきつれ等を診察し、触ってしこりや分泌物等の確認を行います。 | ○ | ○ |
マンモグラフィ(乳房エックス線検査) | 乳房を片方ずつ透明なプラスチックの板で挟んで撮影します。 | ○ | ○ |
肺がん検診
一次検診の検査 | 検査の詳細 | 集団検診 | 施設検診 |
---|---|---|---|
問診 | ○ | ○ | |
胸部エックス線検査 | 胸のレントゲン検査です。 | ○ | ○ |
喀痰細胞診検査(注) | 痰に含まれる細胞を、顕微鏡検査します。検査には3日分の痰を採取します。 | ○ | ○ |
喀痰(かくたん)細胞診検査の対象となる人
50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人
大腸がん検診
一次検診の検査 | 検査の詳細 | 集団検診 | 施設検診 |
---|---|---|---|
問診 | ○ | ○ | |
便潜血反応検査 | 2日分の便を採取し、便に含まれる血液の反応を検査します。 | ○ | ○ |
前立腺がん検診(PSAスクリーニング)
一次検診の検査 | 検査の詳細 | 集団検診 | 施設検診 |
---|---|---|---|
問診 |
実施していません。 |
○ | |
PSA検査 |
血液検査でPSA(前立腺特異抗原)値を測ります。 |
実施していません。 |
○ |
いずれのがん検診についても、万全を期すよう最善の注意を払って実施していますが、一次検診の検査精度には限界があります。検診後に何らかの異常を感じたり、体調がすぐれない時は、早めに医療機関を受診してください。
精密検査
一次検診で何らかの所見が見つかった人(疑わしい点があった人)は、精密検査を受診することで、がんを含め、治療を必要とする疾患が確定されます。
精密検査で治療が必要な疾患が見つかった場合でも、多くはがん以外の疾患です。
症状が出てから受診した場合と比べ、がん検診では早期に発見することができ、早期治療につなげられます。
精密検査を受診する時は
がん検診の精密検査以後の検査は保険診療となりますので、保険証と検査料が別途必要になります。
また、検査方法等は、医師の判断により実施することになりますので、個人差があります。
項目 | 主な精密検査 |
---|---|
胃 |
内視鏡検査(胃カメラ)、生検(病理学的検査) |
大腸 |
内視鏡検査、注腸エックス線検査 |
肺 |
CT検査、内視鏡検査、生検(病理学的検査) |
乳 |
乳房エックス線検査(マンモグラフィ)、超音波検査(エコー)、生検(病理学的検査) |
子宮 |
細胞診、コルポスコープ検査、子宮鏡検査、生検(病理学的検査) |
前立腺 |
PSA検査、直腸診、経直腸的超音波(エコー)検査、生検(病理学的検査)、 MRI検査、CT検査 |
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