でいらぼっち伝説の池で育まれる雛鳥(山口元秀さん)
相模原市には「でいらぼっち」という巨人伝説があり、伝説に関連する場所が市内各地にあります。JR横浜線淵野辺駅近くにある市立鹿沼公園もそのひとつで、園内の「白鳥池」はでいらぼっちの足跡だといわれています。
『むかし“でいらぼっち”という巨人が富士山を背負って歩いていました。疲れたので大山に腰をおろし一息入れたところ、富士山に根が生えたようで持ち上がらなくなってしまいました。そのときでいらぼっちが踏ん張った足跡が、鹿沼と菖蒲沼になりました。』
この伝説の鹿沼に当たるのが「白鳥池」です。池には、名前のとおり数羽のコブハクチョウが泳いでおり、そのほかにもカモ、亀、鯉などがいます。
私が訪れた際には、カモの親がヒナを引き連れて園内の散策路を横切る様子や、白鳥の親がヒナを背中に乗せて泳いでいる姿を見ることができました。カモの親子の可愛い行進を見て、思わず後をついて行く人もいました。
同園には信号機や標識などがある児童交通公園もあり、子どもたちがゴーカートなどで遊びながら交通ルールを楽しく学ぶことができるようになっています。
春には桜、初夏にはアジサイと四季の魅力を感じられ、子どもから大人までたくさんの人が楽しめる公園です。
(24年度市民カメラマン 山口元秀)
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