郷土の森と水琴窟(溝口幹秀さん)

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ページ番号1011199  最終更新日 平成30年1月12日

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平成24年度市民カメラマン
溝口幹秀さんのリポート

  • 郷土の森の様子
  • 水琴窟

自然の地形をそのまま生かした市立相模原北公園(緑区下九沢)は、四季折々の草花や樹木など自然の魅力があふれ、アジサイやバラ、ウメの名所としても知られています。
中でも「郷土の森」は、自然の姿を色濃く残しており、もともとあった雑木林を簡単にロープで仕切っただけの散策路が伸びています。
ウメの香り漂うこの日も、多くの人が落ち葉を踏みしめながら散歩しました。葉を落とした木々の間からは丹沢連峰が見え、足元には昔懐かしいヤブコウジなど季節の草花が顔をのぞかせます。
散策路を進むと、東屋の横にチョロチョロと水が流れ出る「つくばい※」が据え付けられています。目立たない場所にひっそりとありますが、実は「水琴窟(すいきんくつ)」の仕掛けがなされています。水琴窟とは、地中に埋めた甕(かめ)に水滴の音を共鳴させその音を楽しむ、日本庭園文化における技法のひとつです。
この公園の水琴窟は、地中に差し込んだ竹筒で音を拾います。私は竹筒にそっと耳を近づけました。琴の音に似ているといわれる水琴窟ですが、私にはチャイコフスキーのクルミ割り人形「金平糖の踊り」に似た不思議な音に聞こえました。
皆さんにはどのように聞こえるのでしょうか。古風な音色を探しに、郷土の森を散策してみませんか。
※茶室に付属する庭(=露地)に低く据え付けた手水鉢(ちょうずばち)。客が手と口を清めるために使用する。「うずくまる」という意(使用する際にうずくまるような姿勢になる)。
(平成25年2月 24年度市民カメラマン 溝口幹秀)

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