鮑子(あびこ)の子神社(ねじんじゃ)を訪ねて
6年度市民カメラマン
勝俣文德さん
国道413号を青山方向に走ると、鮑子取入口(あびことりいれぐち)バス停近くにある真赤な二つの鳥居が目に付き、気になったので今回訪ねてみました。鳥居を囲むように樹木が生い茂り、暗く神秘的な雰囲気でした。
この「鮑子の子神社」について地元の広報誌では、次のように紹介している。『この神社は、鮑子三郎右エ門の先祖が寛文4年(1664年)頃、この地に勧請建立(かんじょうこんりゅう)したものと伝えられ、当時藤の古木があったので藤の森といわれた。現在の本殿は、明治30年(1897年)10月に再建したもので、昭和23年(1948年)7月20日に拝殿などの改築をして、村内の佐藤氏の氏神御嶽神社を合祀(ごうし)した。
伝承として、昔、地区内の大火で社殿樹木を焼失した際、欅(けやき)一本が残ったとされており、この欅は樹齢500年と推定され、樹木の南側が焼けて空洞となっている。また、お産の神様と言われ鮑子地区では、お産のために母子が生命を失ったということはなく、必ず安産であったと伝えられる。
合祀の御嶽神社は、佐藤武左エ門の祖先が奉斎(ほうさい)したものと言われ、その佐藤家は出羽庄内(でわしょうない)の城主佐藤四郎左エ門義信(源義経の臣)の子孫と伝えられる。
五穀豊穣(ごこくほうじょう)の子神社の氏子は、敬神の念厚く、昔より作物の不作がない。昭和36年にも、他地区では降雨がなく不作であったが、氏子の願いにより宮司が雨乞神事を行ったところ、神事の途中から主に鮑子地内で大雨が降り、陸稲(おかぼ)が大豊作になったと言われている。』
鎮座地 相模原市緑区青山3732
祭神 大己貴命(おおなむちのみこと)
境内社 御嶽神社(日本武尊(やまとたけるのみこと))
例祭日 8月6日
社殿 本殿(流造)0.9坪 拝殿(流造)4坪 2棟一宇
※参考文献 相模原市 串川地域振興協会だより くっしんぼー NO.119号
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