弥次郎兵衛工法による架橋 日本初の嵐山橋
令和元年度市民カメラマン
勝俣文徳さん
相模湖沿いの国道412号には、「嵐山橋」という道路橋が架かっています。元は相模ダム建設時に木製の吊り橋が架けられていましたが、老朽化のため、昭和34年に、橋長75メートル、幅員7メートルの現在の橋に架けかえられました。
工事前には、路線バスが通過する際に、橋が重量に耐えられないことから、橋の手前で一度乗客を降ろし、乗客は徒歩で、後から運転手のみの路線バスが橋を渡り、対岸で再度乗客を乗せるといった状況が続いていたことを覚えています。
この橋は、ドイツで開発された、片持架設工法(ディビダーク工法)を我が国で初めて導入し、相模湖湖畔に架設されました。左右にバランスを取りながら架設していく、このような工法を「弥次郎兵衛工法」と呼んでいるそうです。
山岳地帯や深い峡谷を渡るところが多い我が国では、画期的な本工法は土木技術者の関心を集め、全国から見学者が訪れました。嵐山橋は、我が国の架橋技術の発展の礎となったのではないでしょうか。
現在では、交通量の増加・車両の大型化に伴い、湖側に歩道が設けられています。周辺には美しい山々や湖もあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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国道412号 三ケ木側から見た嵐山橋
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国道412号 与瀬側から見た嵐山橋
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山側から見た嵐山橋
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与瀬から見た嵐山橋
令和元年12月 元年度市民カメラマン 勝俣文徳さん
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