梅宗寺の観音様(宮崎保彦さん)
平成24年度市民カメラマン
宮崎保彦さんのリポート
約400年前の慶長2年(1597年)に開山した「梅宗寺(ばいそうじ)」(緑区上九沢)には、面白い言い伝えがある観音様が安置されています。
本堂左手の植え込みの前にひっそりとたたずんでいる「馬頭観音」は、「持上観音」とも呼ばれ、願い事を念じながら観音様を持ち上げた際、軽く感じれば祈願成就、重く感じれば願い事を考え直す必要があるといわれています。
馬頭観音は旧市域だけでも150基程度あるといわれていますが、「持上観音」の別名を持つものは少なく、緑区橋本の個人宅や、南区鵜野森にある馬頭観音は、そのうちのひとつです。
梅宗寺の境内にある「観音堂」の中には、市登録有形民俗文化財に登録されている「百観音※」が安置されています。造立当初から堂内にまつられているため、百体全てが風化せず完全な形を残しており、全国的にみても珍しいといいます。
そのうちの1基は「白子観音」と呼ばれ、銀色に塗られています。白子観音に供えられたロウソクは安産のお守りとされ、頂いて帰り、お産の際に灯すと燃え尽きるまでに安産できるといわれています。
(平成24年10月 24年度市民カメラマン 宮崎保彦)
※梅宗寺の百観音は、毎月18日に公開されています。
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