境川の源流をもとめて(小池久男さん)
平成24年度市民カメラマン
小池久男さんのリポート
かつて武蔵国と相模国の国境だった境川。時代が移ろい、今では相模原と町田の市境としても知られるようになりました。
私は、境川の源流をもとめて、相模原、町田、八王子の3市にまたがる草戸山(標高364メートル)を訪れました。
草戸山のふもとにある町田市大地沢青少年センター(町田市相原町)の第2駐車場から、源流までは約400メートルの一本道。整備された散策路を抜け山道を進むと、「境川の源流」を示す看板が見えてきます。道は看板の所で行き止まりで、その先は山の斜面が広がります。
この斜面を、静かに滑り落ちてくる流れが、境川の源流といわれています。この小さな流れが、境川の元になるとは驚きです。
源流の近くには、もう一つ見どころがあります。約7000万年~1億3000万年前(中生代白亜紀)の地層「小仏層群」で、町田市内で見られるものとしては最も古いものです。
小仏層群は、神奈川県内にもありますが、ここ草戸山の地層は隆起しており、断面を間近に見ることができるのも魅力です。
さて、境川の源流の場所については諸説あります。その中で私が特に興味を持ったのは、緑区城山地区の歴史研究者が提唱する「源流は城山湖に沈んだ」という説です。境川は、町田市に隣接する緑区川尻の「子育て地蔵」付近を分岐点に、一方は草戸山へ、もう一方は城山湖へ伸びています。人造湖である城山湖ができたことで、境川の源流は沈み無くなってしまいましたが、水がわき出る場所があったのではと考えられています。
草戸山か城山湖か、はたまた別の場所なのか・・・。皆さんも境川の源流を探してみませんか。
(平成25年1月 24年度市民カメラマン 小池久男)
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