龍籠山と龍伝説(小池久男さん)

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ページ番号1011192  最終更新日 令和5年2月6日

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平成25年度市民カメラマン
小池久男さんのリポート

  • 写真:龍籠山

    広田小から龍籠山を望む

  • 写真:雄龍籠山

    本沢ダムから雄の龍籠山を望む

緑区広田から西の方角の山を望むと、二つの小高い山が見えます。左側が雌龍籠山(めたつごやま)、右側が雄龍籠山(おたつごやま)と呼ばれています。
「むかしむかし、龍の夫婦が仲良く暮らしていました。そこに信濃のオスの龍がやってきてオス同士のけんかが始まりました。龍たちが争うとたちまち雲が沸き立ち、風が吹き付け稲妻とともに大雨を降らせました」。緑区川尻地域に残る伝説にはこう伝えられています。
緑区川尻には、龍の争いがあったことを物語る地名があります。龍が住んでいた穴があった川の周辺を「穴川(あながわ)」地区、大風が吹き抜けた場所を「風間(かざま)」地区、大雨が降った場所を「雨降(あめふらし)」地区、滝のように水が流れた場所を「滝尻(たきじり)」地区、というそうです。
雄龍籠山にある金比羅宮の境内にはその昔、雨乞いの神事をしていたという池があります。この辺りに境川、穴川、小松川の源流があり、緑区町屋で合流、境川として流れていきます。龍籠の龍は龍神(水の神)のこと、境川を龍の姿に見立て、龍が籠もっている山ともいわれています。
龍籠山は小松橋交差点の少し先にある「龍籠金刀比羅宮参道口」をスタートとするハイキングコースも整備されています。都心からも近く、休日には、大勢のハイカーでにぎわいます。
(平成25年11月 25年度市民カメラマン 小池 久男さん)

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