葉山島の田んぼを訪ねて(内藤賀三さん)

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ページ番号1011173  最終更新日 平成30年1月12日

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平成27年度市民カメラマン
内藤賀三さんのリポート

  • 湘南村葉山島耕地事業竣工記念碑の写真
  • 美しい田園風景の写真2

かつて、湘南村葉山島(現相模原市緑区葉山島)の土地は傾斜地であるなどで、耕作に不向きでした。そこで明治30年代半ば、東林寺住職であった斉藤法如はこの状況を打開するため、開田事業に着手しました。大洪水などの自然災害にみまわれながらも難局を乗り越え、約30年の歳月を経て、7町5反(約74,000平方メートル)の肥沃な田んぼを完成させました。先人たちの苦労を偲んで、湘南村葉山島開拓事業組合は昭和29年、湘南村葉山島耕地事業竣工記念碑を建立しました。
事業開始から100余年が経過した葉山島の耕作地の現状について、組合長の中里州克(なかさとくにかつ)さんは、「現在の耕作面積は16町(約158,000平方メートル)。耕作に携わっているのは20名ほどです。近年、葉山島地区は少子高齢化が進み、農業の後継者不足が懸念されていますが、先人たちのたゆまぬ努力によって続いてきた水田事業を手放すことはできません。若い人たちにも農業に興味をもってもらえるよう、最近では田植え体験や落花生収穫体験などを行っています」と話されました。
先人から引き継いだ耕作地を次の世代が引き継ぎ、相模川を背景にした美しい田園風景を100年、200年先まで望めることを願います。

参考文献

  • 葉山島の歴史編集委員会「葉山島の歴史」(昭和60年)
  • 城山町史7通史編近現代

(平成27年9月 27年度市民カメラマン 内藤賀三)

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