鼻曲がりアユ(小俣勝美さん)
平成27年度市民カメラマン
小俣勝美さんのリポート
山梨県南都留郡道志村を源流とする道志川の中流域に位置する緑区青野原周辺は、「鼻曲がり鮎の里」として地域に知られています。この奇妙な名前は、アユが渓谷に挟まれた急流を遡上したため、上あごの筋肉がコブの様にふくらんで、鼻が曲がっているようにみえたことに由来しています。清流で育ったアユはおいしく、江戸時代には将軍家へ献上されていたと、江戸幕府に編さんされた相模国(神奈川県の西部)の風土を紹介する「新編相模国風土記稿」に記されています。しかし、城山ダムなどの建造物がつくられ、アユが遡上できなくなり、現在ではその特徴的な姿は見られなくなりました。かつて道志川が鼻曲がりアユを育んできたことを後世に伝えるため、青野原の河原には「道志川アユの碑」が建てられています。
(平成28年1月 平成27年度市民カメラマン 小俣勝美)
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